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原薬製造におけるGMP省令改正とこれからの医薬品品質システム要件化への対応

原薬製造におけるGMP省令改正とこれからの医薬品品質システム要件化への対応

~品質システムと製品品質照査の対応事例 / 変更・逸脱管理と品質リスクマネジメント・バリデーションの考え方~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年11月19日(月) 10時30分 16時30分

プログラム

第1部, 第2部

(2018年11月19日 10:30〜13:00)

 今年度中にGMP省令の改正が予定されている。今回の改正は前回2004年度の改正以来の14年ぶりの改正であり、その趣旨としては、2013年のGMP施行通知改正の流れを汲む国際整合性の推進及び近年の品質不正問題に端を発する品質システムの強化が主なポイントとなっている。医薬品製造業者にとってこの改正は大きな影響が及ぶことから、改正内容をしっかりと把握しできるだけプロアクティブに対応していく必要がある。
 そこで、この講演の第1部では省令の改正案を具体的に示し、改正前の内容との比較により改正の要点を詳細に解説する。引き続き第2部では、改正に伴い導入が要件化されることとなるICH Q10に基づく医薬品品質システムについて、また、今後さらに重要性が増すことになる製品品質照査について、原薬製造業者として必要な対応、効率的に行うための手法について解説する。

第1部 『GMP省令改正の概要』
  1. 改正の経緯、目的
  2. 改正のポイント
    1. 最新のグローバル水準への引き上げ
    2. 品質保証体制の更なる充実
      • 医薬品品質システム
      • データインテグリティ
      • 承認書と製造実態の整合性確認
      • 無通告査察
  3. 改正案の具体的な中身 ~条文の逐条解説~

第2部 原薬製造における医薬品品質システムと製品品質照査の対応事例

  1. 医薬品品質システムの解説
    1. 医薬品品質システムの概要~品質マニュアルの作成とPDCAサイクル~
    2. 品質マニュアルに基づく医薬品品質システムの具体的な取り組み
      • 品質方針・品質目標の策定
      • 経営陣の責任
      • 製造プロセスの稼働性能及び製品品質のモニタリングシステム
      • マネジメントレビュー
      • 内部情報伝達 等
  2. 製品品質照査の解説
    • 照査の具体的な実施方法
    • トレンド管理手法
    • 効率的な照査方法の提案
    • 質疑応答・名刺交換

第3部『原薬製造における変更・逸脱管理と品質リスクマネジメント・バリデーションの考え方』

(2018年11月19日 13:45〜16:30)

 原薬開発の最終目標は実生産 (商用生産) にある。商用生産がスタートすればその後の製法変更は困難となるケースが多い。医薬品原薬の場合、登録情報の変更が伴うことがあり、製法変更はできる限り避けたい部分である。このような問題を避けるためスケールアップ前の小実験で商用生産を想定してパラメータを設定するが、それにもかかわらず、商用生産が始まってからパラメータ変更のケースが発生する。
 一方、改正バリデーション基準では1回の予測的バリデーションの成立で製品の恒常的生産を確保するには限界があり、バリデーションを1つの完結点と考えず、工業化研究等に基づく予測的バリデーションを実施した後、開発の初期段階から商用生産を通じて得られた知見、更にそこから想定されるリスクを検討して製品のライフサイクル中も継続的な改善を行うことが求められる。
 本セミナーでは逸脱、変更とパラメータの関係を説明し、実際に経験した逸脱から派生する変更、その対応方法、リスク (逸脱の起こる可能性) のある部分まで含めたパラメータ設定の考え方、今後のバリデーションの考え方についても説明する。
 変更、逸脱は絶対に避けたい部分である。原薬のプロセス検討を進める上でパラメータの設定は最も基本になる部分で、その理解度がプロセスの完成度に影響すると言っても過言ではない。
 逸脱が発生し、根本原因を確認することで初めてパラメータの不足部分に気づくケースもある。更に、リスク (逸脱の起こる可能性) のある部分まで含めたパラメータ設定の考え方、バリデーションの考え方を説明する。

  1. 変更、逸脱と変更管理について
    1. 変更、逸脱について
    2. プロセス検討の最終目的
    3. 開発段階に応じた原薬開発の考え方
    4. パラメータ、逸脱、変更の関係と変更管理のポイント
    5. 変更管理に関する法的規制
    6. 承認事項の軽微な変更の範囲
    7. 変更管理の手順
  2. 原薬の品質特性に影響を与えるおそれのあるパラメータの確認と注意点
    1. 原薬に求められる具体的な規格項目とパラメータの関係
    2. 温度、時間、pH、撹拌効率、その他
    3. パラメータの設定の仕方、許容値幅の考え方、設定、管理方法、パラメータを設定するための効率的な実験方法
      (実例をもとに)
  3. 変更・逸脱とその対応法について
    • 開発初期段階から前臨床試験、臨床試験、申請、商用生産の各段階で実際に経験した、変更、逸脱の事例を説明し、そこから考えられる逸脱対応、パラメータ設定の考え方、変更管理のポイントについて。
      1. 開発初期 (実験室~10Lスケール) の事例
      2. パイロット試作 (前臨床~臨床試験段階:200~500Lスケール)
      3. パイロットから商用生産 (臨床試験後期~商用生産段階)
  4. Lスケール以上での事例
  5. 品質リスクマネジメント・バリデーションの考え方
    1. 商用生産開始後の逸脱事例とそこから考えられるパラメータ設定の考え方
      • 原料の溶解時間、乾燥時間、晶析時間、その他を例に
    2. 今後のプロセスバリデーションの考え方
  6. その他
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 藤浪 道彦
    住友化学 株式会社 健康・農業関連事業 品質保証室
    QAチームリーダー
  • 藤浪 道彦
    住友化学 株式会社 健康・農業関連事業 品質保証室
    QAチームリーダー
  • 丸橋 和夫
    株式会社 三和ケミファ 医薬品事業部
    統括本部長

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1グループ活動室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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主催

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