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プラスチックの粘弾性挙動の時間-温度換算則の作成法と活用法

プラスチックの粘弾性挙動の時間-温度換算則の作成法と活用法

~残留応力解放に伴う変形・強度の長期予測法及び繊維強化複合材への適用~
愛知県 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、プラスチックの硬化収縮・熱粘弾性挙動に起因する残留応力の発生メカニズムと防止法について、事例を交えて解説いたします。

開催日

  • 2018年4月6日(金) 10時30分16時30分

受講対象者

  • プラスチック製品の設計担当者
  • プラスチック製品の品質保証担当者
  • プラスチック関連の技術開発者
  • プラスチック成形で課題を抱えている担当者

修得知識

  • プラスチックの基本特性である粘弾性挙動
  • 成形不良の要因となる粘弾性挙動の影響
  • 粘弾性挙動の時間 – 温度換算則の基礎
  • 粘弾性挙動のマスタ – 曲線の作成
  • マスタ – 曲線の各種事象への適用方法

プログラム

 プラスチックの力と変形の比例定数である材料定数は、時間と温度依存性を有し緩和弾性係数や貯蔵弾性係数と呼ばれ、著しい粘弾性挙動を示す。プラスチックの成形過程で生ずる残留応力の発生要因やこれが時間や温度に伴って変化するつまり経時的な事象は、この粘弾性挙動に起因するところが大である。粘弾性挙動の時間、温度依存性には、時間 – 温度換算則が成立し、この法則を用いて残留応力解放に伴う変形や強度の長期予測、及び繊維強化プラスチックの諸特性の時間、温度依存性の長期予測等が可能となります。
 ここでは、粘弾性挙動の時間 – 温度換算則の作成方法概を平易に説明します。そして、時間 – 温度換算則を用いた各種事象への活用方法について説明します。

  1. 粘弾性挙動の基礎とその解釈
    1. 粘弾性挙動とは
    2. 粘弾性挙動の解釈法と利用方法
    3. 粘弾性に伴う特異現象
      • クリープ挙動
      • 緩和挙動
  2. 粘弾性挙動による残留応力の発生メカニズム
    1. プラスチックの応力とひずみ
    2. 残留応力の発生メカニズムの定性的説明
    3. GCP (ガスカウンタープレッシャー) による残留応力の低減化法
  3. 時間-温度換算則とその解釈
    1. 時間-温度換算則の基礎概念
    2. 粘弾性挙動のマスター曲線の作成方法
    3. 時間-温度移動因子
      • アレニウス型
      • WLF型
  4. 粘弾性挙動のマスター曲線の活用方法
    1. マスター曲線を用いたクリープ変形の長期予測法
    2. マスター曲線を用いた残留応力開放に伴う変形の長期予測法
    3. マスター曲線を用いたCFRPの変形,強度の経時的変化の予測方法
    4. その他、事象への応用例

会場

愛知県産業労働センター ウインクあいち

10F 1005

愛知県 名古屋市中村区 名駅4丁目4-38
愛知県産業労働センター ウインクあいちの地図

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

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    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
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