技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

微粒子分散ラジカル重合の基礎と重合速度およびポリマー粒子径/分布の制御

微粒子分散ラジカル重合の基礎と重合速度およびポリマー粒子径/分布の制御

~乳化・懸濁重合とその応用重合法まで~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、乳化重合・懸濁重合を中心に、ミニエマルション重合、マイクロエマルション重合、ソープフリー乳化重合、分散重合、シード重合などの応用重合法について解説いたします。
また、高分子生産速度と高分子粒子の平均径を目的の値に制御するためのポイントについて解説いたします。

開催日

  • 2018年3月29日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 乳化重合に関連する技術者、研究者
    • 塗料
    • 繊維処理剤
    • 接着剤 など

修得知識

  • 微粒子分散の基礎
  • 微粒子分散の安定化
  • 高分子製造速度(重合反応速度)の制御
  • 生成される微粒子の直径・分布の制御
  • 応用重合法
    • 乳化重合
    • 懸濁重合
    • ミニエマルション重合
    • マイクロエマルション重合
    • ソープフリー乳化重合
    • 分散重合
    • シード重合

プログラム

 本講座では乳化重合などの微粒子が分散した系でのラジカル重合における高分子製造速度、すなわち重合反応速度と、生成される微粒子の直径およびその分布を制御するための基本的な考え方を解説します。
 乳化重合などの、微粒子が分散した系でのラジカル重合では、高分子 (樹脂) 製造速度が、塊状重合や溶液重合などの均相系重合に比べて高くなる場合が多く、大量生産に有効です。また高分子の微粒子が分散したラテックスを直接得ることができます。特に最近は機能性物質や薬剤を内包したマイクロカプセルなど機能性微粒子材料を得るための方法として利用されつつあります。
 微粒子の直径およびその分布を制御することで高分子微粒子の機能性を高めることが可能になるかもしれません。

  1. 微粒子を形成するラジカル重合の分類と反応時の系の状態変化
    1. 懸濁重合とミニエマルション重合
    2. 分散重合とソープフリー乳化重合
    3. 乳化重合とマイクロエマルション重合
      ~期間I、II、IIIと粒子数およびモノマー濃度の経時変化
  2. 微粒子分散系ラジカル重合における重合速度の定式化と制御
    1. 重合速度の表記法
    2. モノマー滴や高分子微粒子の大きさが重合速度に及ぼす影響
    3. 含まれる素反応と物質移動現象
    4. 重合速度の理論的導出方法と近似解
    5. 粒子内平均ラジカル数の挙動とそれが意味するもの
    6. 重合速度の制御方針
  3. 生成粒子数と粒子直径の制御 (約1ミクロン以下)
    1. 粒子数と粒子直径の関係
    2. モノマーおよび乳化剤の性質による粒子数の開始剤濃度、乳化剤濃度、モノマー仕込量への依存性の差異
    3. 上記依存性の理論的解釈
    4. 粒子径分布を狭くするための方針
  4. 懸濁重合・ミニエマルション重合における粒子径制御 (1ミクロン以上)
    1. 攪拌法・攪拌条件と液滴調整法 (マイクロチャネル法も)
    2. 分散安定化の方法 (分散安定剤とハイドロホーブ)
    3. 転相乳化とその利用
  5. 乳化重合とその応用法における粒子径制御
    1. マイクロエマルション重合 (要望があれば、重合速度と粒子径分布の推算方法も)
    2. ソープフリー乳化重合による粒子径分布の狭い粒子の形成
    3. その他 (分散重合、シード重合など)
    • 質疑応答

補足

以下の内容は、要望がありましたら解説致します

  • 数値シミュレーションによる重合率の時間変化の予測
    • 粒子内モノマー濃度
    • 粒子発生
    • シミュレーション結果の具体例
    • 共重合の取り扱い

講師

  • 鈴木 清
    福井大学 学術研究院 工学系部門 材料開発工学講座 化学工学研究室
    准教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第1講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/16 プラスチック・樹脂における耐衝撃性向上技術と衝撃特性解析 オンライン
2025/1/20 「ポリプロピレン」の材料としての基本的な構造、特性、その応用 オンライン
2025/1/20 化学反応型樹脂の硬化率・硬化挙動の測定・評価法 オンライン
2025/1/20 プラスチックのリサイクル促進に向けた材料設計・成形加工の技術と知識 オンライン
2025/1/21 界面活性剤の基礎と活用法 オンライン
2025/1/21 UV硬化の基礎と硬化不良対策および影部の硬化 東京都 会場
2025/1/21 分子シミュレーションによる高分子材料の内部構造と破壊メカニズムの解析 オンライン
2025/1/21 高分子材料における結晶化・ガラス転移の基礎と評価 オンライン
2025/1/21 ポリウレタン樹脂原料の基礎と最新動向 オンライン
2025/1/23 粉体・微粒子の表面処理と機能性ナノコーティング技術 会場・オンライン
2025/1/24 トラブルのない上手な粉体装置・設備のエンジニアリング オンライン
2025/1/24 プラスチック射出成形過程の可視化とソリ変形予測技術 オンライン
2025/1/24 材料開発にレオロジーを活用するための考え方と実践 オンライン
2025/1/24 実例を踏まえたスプレードライ技術の基礎とスケールアップ手法 オンライン
2025/1/24 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ オンライン
2025/1/27 増加する廃棄CFRP/CFRTPにおけるリサイクルの課題と炭素繊維回収の最先端およびRCF活用法と産業確立への指針 オンライン
2025/1/27 カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーが求められる次世代自動車とプラスチック オンライン
2025/1/28 車載用プラスチック材料や成形法の基礎から最新活用法まで オンライン
2025/1/28 微粒子の分析技術、磁化率測定の基礎、粒子の開発・評価・品質管理への活用 オンライン
2025/1/28 脱炭素と循環型経済社会の実現に向けたプラスチックリサイクルの課題と展望 オンライン

関連する出版物

発行年月
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集
2018/11/30 エポキシ樹脂の高機能化と上手な使い方
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2018/2/28 顔料分散の基礎講座
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/11/29 二軸押出機
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/8/25 粉砕・分散技術の基礎と応用・トラブルシューティング
2014/7/15 乳化・懸濁重合法の基礎と応用
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)