技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

粉体・微粒子の表面処理と機能性ナノコーティング技術

粉体・微粒子の表面処理と機能性ナノコーティング技術

~粉体の粒子特性・バルク特性・表面特性・触媒活性から詳しく解説 / 各ナノコーティング技術の事例、ラボ実験から実機生産への注意点など~

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2025年2月5日〜19日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2025年2月5日まで承ります。

概要

本セミナーでは、バルク特性・粉子特性・表面特性などの粉体を上手に扱うために必要な知識と、表面処理・ナノコーティングの具体的手法とその応用を基礎から詳しく解説いたします。
粉体の機能性化や粉体に関わる課題解決などに、ぜひこの機会をご活用ください。

開催日

  • 2025年1月23日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 粉体・微粒子分散に関連する技術者・研究者
    • 医薬品
    • 化学品・化学原料
    • 食品
    • 化粧品
    • 塗料
    • 電子材料
    • 金属材料
    • 電池材料
    • 粉末治金
    • セラミックス
    • 肥料 など
  • 粉体・表面処理に関連する技術者、品質担当者

修得知識

  • 粉体の基礎
    • 粉体のバルク特性、粒子特性、表面特性など
  • 表面処理の基礎
  • 粉体の表面処理と機能性付与
  • 機能性ナノコーティングの応用

プログラム

 粉体は様々な産業に利用されているが、粉体を含む材料でトラブルがあった場合には経験豊富な技術者がいないとなかなか解決しない。また、材料に粉体で新規機能を付与する場合も粉体分野での熟練度が必要とされる。これは粉体にはバルクの性質に加えて粒子の性質と表面の性質があるためで、それらの大まかな知識がないと現象を全体的に把握できないためだと思われる。
 表面に関する性質には表面積や細孔分布、表面に吸着した分子の状態、表面電荷および親水性・疎水性といった濡れに関する性質などがあり、それらがお互いに影響を及ぼし合っている。粉体は溶媒やポリマーなどに分散して利用する場合が多く、この粉体の分散にも表面が大きな影響を与えている。また、粉体を他成分と共存させると、粉体の触媒活性によって共存する他の成分に影響を与え、製品の品質を劣化させる場合がある。このような場合には表面処理を行うが、まず表面の触媒活性を消失させて、その後に分散性などの機能性を付与することが望ましい。粉体の表面処理というと古臭さを感じさせるが、精密なナノコーティングは「先端技術」の匂いの強いプロセスとなる。
 本講では粉体表面の性質とその表面を不活性化した後に機能性を付与する「機能性ナノコーティング」についてその応用も含めて述べる。

  1. 粉体とは何か
    1. 粉体の粒子的性質
      • 粒子の大きさ
      • 粒子の形
    2. 粉体の表面の性質
      • 表面積、細孔分布など
      • 表面官能基 (水酸基) 、電荷、等電点など
      • 濡れ、分散性など
    3. 粉体の触媒活性
      • 粉体表面の酸、塩基点とその簡便な測定法
      • 粉体の酸化、還元活性と熱測定を用いた粉体の油脂酸化測定法
      • 光触媒
  2. 粉体の表面処理
    1. 固相による表面処理
      • メカノケミカル反応
      • ナノ・ミクロン粒子複合化など
    2. 液相による表面処理
      • 還元法
      • ゾルゲル法
      • カップリング剤処理
      • ポリマー処理
        • シリコーン
        • フッ素系
    3. 気相による表面処理
      • プラズマ処理
      • 物理蒸着法 (PVD)
      • 化学蒸着法 (CVD) など
  3. 機能性ナノコーティング
    1. あるがままの表面を利用した表面処理
      • 粉体そのものの活性によるプロピレンオキシド、スチレンなどの表面重合
    2. 粉体へのシリコーンによるメカノケミカル処理
      • 撥水性処理と両用ファンデーション開発
    3. 環状シリコーンのCVDによるナノコーティング
      • ただシリコーンガスと接触させるだけの簡単な方法
      • 細孔を塞ぐことなく1nm以下の均一コーティング
      • ナノ薄膜の生成機構
      • 共存する成分を分解させない粉体の不活性化が実現
    4. シリコーンナノコーティングされた粉体の焼成
      • 酸化鉄、二酸化チタンの熱による結晶転移を抑制、焼結防止
      • 複合酸化物が生成しルイス酸が発現
    5. 機能性基の付与と化粧品・高速液クロ充填剤などへの応用
      • ヒドロシリル化反応でSi – H基を機能性基に変える
      • アルキル基の付加と分散性
        • 口紅などへの応用
      • アルコール性水酸基の付加
        • 両用ファンデーションへの応用
      • イオン交換基などの付加
        • 抗菌性、高速液クロ用カラム充填剤への応用
    6. ラボ実験から実機生産への注意点
    • 質疑応答

講師

  • 福井 寛
    福井技術士事務所
    代表 / 技術士 (化学部門)

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 52,250円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

会場受講の複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 52,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

オンライン受講割引

  • オンライン受講の場合、1名様 36,200円(税別) / 39,820円(税込) で受講いただだけます。
  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 36,200円(税別) / 39,820円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 申込みフォームの受講方法から「オンライン」をご選択ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

会場受講 / ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

会場受講、ライブ配信、アーカイブ配信のいずれかをご選択いただけます。

会場受講をご希望の場合

  • ライブ配信、アーカイブ配信のサービスは受けられません。
  • 翌営業日までに、請求書、受講票、会場までの地図を発送させていただきます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2025年2月5日〜19日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は印刷・送付いたします。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/10/17 シランカップリング剤の基礎、界面構造制御と機能材料への応用 オンライン
2024/10/18 塗布 (コーティング) 液の流動シミュレーション技術と最適な塗布プロセス構築への活用例 オンライン
2024/10/18 超精密研磨/CMPプロセス技術の理解から将来型技術に挑戦 オンライン
2024/10/18 スプレードライヤ (噴霧乾燥) の基礎と実践および応用技術 オンライン
2024/10/21 フィルムの乾燥プロセス技術と設備設計およびトラブル対策 オンライン
2024/10/22 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的な活用方法 オンライン
2024/10/22 粉体・微粒子における帯電・付着力の基礎と応用、制御および評価 オンライン
2024/10/23 顔料微粒子の分散・凝集の基礎および撹拌機・分散剤の選択ノウハウ オンライン
2024/10/25 薄膜の剥離メカニズムと密着性の評価と改善手法 オンライン
2024/10/25 陽極酸化の基礎と応用 オンライン
2024/10/25 プラスチック加飾技術の最新動向と今後求められる付加価値 オンライン
2024/10/28 金属ナノ粒子・微粒子の総合知識と応用技術 オンライン
2024/10/29 シランカップリング剤の基礎、界面構造制御と機能材料への応用 オンライン
2024/10/29 フィルムの乾燥プロセス技術と設備設計およびトラブル対策 オンライン
2024/10/30 造粒技術の基本的な考え方、その前処理と後処理、粒子流動の可視化とスケールアップ オンライン
2024/10/30 無機ナノフィラーのポリマーへの分散・複合化技術 オンライン
2024/10/30 顔料微粒子の分散・凝集の基礎および撹拌機・分散剤の選択ノウハウ オンライン
2024/10/30 プラズマCVD (化学気相堆積) 装置による高品質薄膜の成膜技術、および量産化対応 オンライン
2024/10/31 気体・ガスの吸着・脱着の基礎と効果的な活用法 オンライン
2024/10/31 シリカ微粒子の特性および表面改質と分散・凝集技術 東京都 会場

関連する出版物