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ディスプレイの防眩技術とギラツキの低減

ディスプレイの防眩技術とギラツキの低減

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、ディスプレイのギラつきが発生する仕組み・原因とそれを防止する方策について詳解いたします。

開催日

  • 2017年9月19日(火) 10時30分16時00分

プログラム

第1部 ディスプレイ保護フィルム用ギラツキ抑制コーティング剤について

(2017年9月19日 10:30~12:00)

 昨今、様々な環境や形態で使用されるディスプレイ。ディスプレイ表面を保護するフィルムは、用途やニーズに応じて、様々な機能が付与され使用されています。
 コーティング剤メーカーの立場から、外光がもたらす視認性の低下を抑制する防眩性の技術を紹介します。
 またディスプレイ保護フィルムに防眩性を付与することで発生する「ギラツキ」という視認性の低下に着目し、現象と解決手法について解説します。

  1. 視認性を向上するディスプレイ保護フィルム
  2. ディスプレイの高精細化とギラツキ
  3. ギラツキの原因
  4. ギラツキと光散乱
  5. ギラツキの定量化手法
  6. ギラツキ抑制の手法について
    1. 転写法
    2. 相分離法
    3. 微粒子分散法

第2部 防眩処理のギラツキとその制御並びに定量化技術の展開

(2017年9月19日 12:45〜14:15)

 高精細パネルと防眩フィルムの組み合わせで発生するギラツキ現象を防止するための表面微細凹凸設計の考え方・手法について、具体的な応用例を挙げながら解説する。
 また、ギラツキを定量化する方法とそのフィルム開発への活用手段についても紹介を行う。

  1. 防眩フィルムとギラツキ
    1. 防眩フィルムの特徴
    2. ギラツキとは
    3. ギラツキ発生のメカニズム
  2. 表示デバイスの高精細化
    1. 表示体の画面解像度の変遷
    2. 防眩フィルムと液晶/有機EL表示体
  3. 防眩フィルムの設計
    1. 微細表面凹凸の設計と具体例・・・微粒子分散法
    2. 微細表面凹凸の設計と具体例・・・相分離法
    3. ギラツキの抑制手法
  4. ギラツキの定量化
    1. 目視による官能評価
    2. 装置による定量化
      1. 特許の紹介
      2. 市販の装置の紹介
    3. ギラツキ評価と防眩フィルム設計への活用
  5. 防眩フィルムの高性能化と今後の展開
    • 質疑応答

第3部 ディスプレイのギラツキ (Sparkle) における測定手法とその有効性

(2017年9月19日 14:30〜16:00)

 ディスプレイの画質品位は人が見る明るさ環境に大きく左右する。そのためディスプレイ表面の光反射を制御することは、重要な技術の一つである。
 ディスプレイはここ数年高解像度化が進み、今後も更に高解像度は進むであろう。しかしながらこの高解像度化により、ディスプレイ表面の反射防止 (アンチグレア) において、ギラツキ (スパークル) が大きな問題となっている。ギラツキフリーにするためのデバイス・部材開発と品質管理が求められており、ギラツキの定量評価が不可欠となってきている。
 本セミナーではギラツキの発生メカニズムと要因、そして高精度で安定性が高いギラツキ定量化手法を紹介する。

  1. ディスプレイのギラツキとは何か
    1. ディスプレイの画質品位
    2. ディスプレイのギラツキの見え方
    3. ギラツキの発生要因と影響
  2. なぜ今ディスプレイのギラツキ評価が必要なのか
    1. ディスプレイの過去から現在
    2. 最新ディスプレイと今後のトレンド
    3. ギラツキの発生メカニズム
  3. ギラツキはどのように評価するのか
    1. 定量化の概要
    2. 世界初定量化システム
    3. 測定方法原理
    4. 測定データ
    5. 応用例
  4. ギラツキ評価の有効性と今後のディスプレイのギラツキ
    1. 官能評価から科学アプローチへ
    2. 今後のディスプレイの展開
    • 質疑応答

講師

  • 遠藤 幸典
    日本化工塗料 株式会社 高機能性製品事業本部 高機能性材料部
    部長
  • 林 正樹
    株式会社 ダイセル 研究開発本部 コーポレート研究センター
    主任研究員
  • 嶋 秀一
    アフロディ 株式会社
    代表取締役CEO

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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複数名
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