技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

全身性エリテマトーデスの基礎と治療の現状・現場が望む新薬像

全身性エリテマトーデスの基礎と治療の現状・現場が望む新薬像

~新薬開発状況と今後上市されそうな薬剤からこれからの開発の方向性を見出す~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年7月25日(火) 10時30分 16時00分

プログラム

 関節リウマチの新薬開発は進み、続々とBiologics、JAK阻害剤が上市され、患者の治療満足度は格段に上がっています。片や膠原病の代表的疾患である全身性エリテマトーデスSLEはどうかと言うと、新薬開発はまだまだ遅れていると言わざるを得ません。
 それでも最近動きがあり、ヒドロキシクロロキンHCQとミコフェノール酸モフェチルMMFがSLEに使えるようになりました。
 最初にSLEの疫学・病因・病態 (特に難治性の臓器障害) と診療の現状を述べ、SLEとはどんな病気であるのか、一筋縄では行かない、特殊な病気であることを先ず理解して頂きます。
 次に現在行われている治療の問題点、以前からの新薬開発状況と今後上市されそうな薬剤を上げながら、医療現場で満たされていないメディカルニーズは何であるかを明らかにし、更にどのような薬剤開発が求められているかを話したいと思います。

  1. SLEの概要
    1. 代表的なSLE患者像と臨床経過
    2. 社会的影響と疫学からみたSLE
    3. SLEの病因と病態
    4. 臨床症状
    5. 抗リン脂質抗体症候群
  2. SLEの診断
    1. 診断のための血清学的マーカー
      (抗核抗体、抗dsDNA抗体、抗Sm抗体、血清補体価、免疫複合体)
    2. SLE診断基準
  3. SLEの臓器障害 (難治性病態)
    1. 血小板減少症
    2. ループス腎炎LN・ネフローゼ症候群
    3. 中枢神経障害 (精神症状) NPSLE
    4. 肺高血圧症PH
    5. び慢性肺胞出血
    6. 間質性肺炎
    7. 激症型抗リン脂質抗体症候群
  4. SLEの疾患活動性評価
    1. SLEDAI
    2. BILAG
    3. 実際の医療現場では疾患活動性評価を用いない?
  5. SLEの治療
    1. ステロイド治療
    2. ブレディニンは過去の薬?
    3. MMFは今後のSLE治療の有望株?
    4. リツキシマブはずっとSLEに適応にならない?
    5. リツキシマブ投与で劇的に改善したNPSLE症例呈示
    6. HCQの使い方
  6. SLE治療に伴う合併症の問題点
    1. ステロイド・免疫抑制薬治療による合併症 (骨粗鬆症、感染症、不妊症、悪性腫瘍)
  7. SLEの予後
    1. ステロイド減量、免疫抑制薬による維持療法・ステロイドスペア効果、ステロイドフリー後の再発
  8. SLE開発治験
    1. 欧米におけるSLE治療の現状と臨床試験・新薬の開発状況
    2. 我が国における臨床試験・新薬の開発状況
    3. SLEで生物学的製剤治験が上手くいかない原因は?
    4. 関節炎・皮膚症状のみ軽症患者対象では治験は上手くいかない?
    5. LN・NPSLE・血小板減少症・PHなどの難治性病態の何れかに特化した治験を
    6. ベリムマブはまだ承認されないのか?
    7. 抗インタフェロンα抗体はSLEに効果があるか?
  9. SLEの新薬となりそうなもの?
    1. T細胞を抑えても効果がない?
    2. 免疫複合体・補体をターゲットにした薬剤は意外にいけるかもしれない
    3. JAK阻害剤は効き目があるかも?
    4. γグロブリン製剤は効き目があるか?
    5. 中枢神経障害に対する治験を行って欲しい

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 第2研修室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/15 医薬品開発における製剤開発の各段階で必要となる統計解析基礎講座 オンライン
2024/5/16 医薬品ライセンス契約のドラフティングと紛争回避・解決のポイント オンライン
2024/5/16 Computer Software Assuranceセミナー オンライン
2024/5/17 データインテグリティを踏まえたGMP文書・SOP・記録の作成と管理 オンライン
2024/5/17 医薬品製剤の生物学的同等性とその定量的な予測方法の現状 オンライン
2024/5/20 改正GMP省令を踏まえたGMP適合性調査対応 効率的なGQP/GMP - QA連携とQA/QC業務範囲の明確化 オンライン
2024/5/20 滅菌バリデーションの深堀と見落としがちな滅菌バリデーションの留意点、最新米国FDA等EO環境問題と代替滅菌プログラム動向、無菌性保証とパラメトリックリリース (PIC/S ANNEX17) とその推奨 オンライン
2024/5/20 バイオ医薬品開発を目的としたタンパク質溶液の安定化と添加剤の効果/選定 東京都 会場・オンライン
2024/5/21 GMP工場の設備設計および維持管理のポイント オンライン
2024/5/21 新規モダリティ分野における各事業性評価手法と不確実性要素の注意点 オンライン
2024/5/21 医薬品開発におけるグローバルマーケットを見据えた知財戦略と出願・権利化選定/評価 オンライン
2024/5/21 FDA査察対応セミナー 入門編 オンライン
2024/5/22 医薬品開発における製剤開発の各段階で必要となる統計解析基礎講座 オンライン
2024/5/22 実務で使える製造販売後調査等 (GPSP) 実施における留意点 オンライン
2024/5/22 診断薬業界に求められるビジネスモデルと事業・製品戦略 オンライン
2024/5/23 希少疾患の臨床開発・承認申請戦略 戦略構築への活用 オンライン
2024/5/23 希少疾病用医薬品 (オーファンドラッグ) の薬価算定の実際と薬価戦略 オンライン
2024/5/23 医薬品 洗浄バリデーションセミナー オンライン
2024/5/24 動物用医薬品開発の為の医薬品試験データの活用法と評価 オンライン
2024/5/24 将来の環境や戦略を踏まえた医薬品売上予測 オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ