技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術

プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、プラスチック成形品における残留ひずみの種類と発生メカニズム、成形法別の残留ひずみ発生原因と対策、アニール処理法と注意点について詳解いたします。

開催日

  • 2017年6月26日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • プラスチック製品の設計、成形、品質保証、評価に関連する技術者
    • 自動車・自動車内装
    • 家電
    • 携帯電話・スマートフォン
    • PC
    • 食品容器
    • 部品トレー
    • 建材
    • 看板 など

修得知識

  • 残留ひずみの発生原理・対策
  • 適切なアニール処理
  • トラブル防止のノウハウ
    • 光学的性能の低下
    • 割れ不良
    • 寸法不良など

プログラム

 残留ひずみは割れ、そり、光学性能低下などのトラブルを誘発する原因になるが、設計、成形上では対策の難しい課題の1つである。残留ひずみにもいろいろな種類があるので、それぞれの発生メカニズムをよく理解した上で対策を立てることが大切である。
 しかし、設計、成形対策だけでは残留ひずみの発生を防止できないことがあるので、アニール処理によって残留ひずみを低減する対策が取られている。アニール処理にもいろいろな方法があるので、使用樹脂や成形品によって適切な方法を選ぶ必要がある。
 本講では、残留ひずみの種類と発生メカニズム、成形法別の残留ひずみ発生原因と対策、アニール処理法と注意点などについて現場的観点から解説する。

  1. 第1部 残留ひずみの発生メカニズムと対策
    1. 残留ひずみの発生メカニズムは?
      1. 残留ひずみとは?
      2. 残留ひずみの種類
      3. 分子配向ひずみ
      4. 冷却ひずみ
      5. インサートひずみ
      6. 熱ひずみ
      7. 成形法と残留ひずみの種類
      8. 射出成形
      9. 押出成形
      10. ブロー成形
      11. 真空・加圧成形
    2. 残留ひずみの対策をどうすればよいか?
      1. 射出成形で発生する残留ひずみと対策
      2. 押出成形で発生する残留ひずみと対策
      3. ブロー成形で発生する残留ひずみと対策
      4. 真空・加圧成形で発生する残留ひずみと対策
    3. インサート成形における残留ひずみ対策はどうすればよいか?
      1. インサートひずみの発生原理
      2. 対策
    4. 二次加工における熱ひずみ対策はどうすすればよいか?
      1. 熱ひずみの発生原理
      2. 対策
    5. 残留ひずみトラブルを避ける材料選択の着眼点はなにか?
    6. 残留ひずみの検出にはどのような方法があるか
      1. 光弾性法
      2. 溶媒浸漬法
      3. 応力解放法
      4. 加熱収縮法
  2. 第2部 アニール処理技術
    1. アニール処理とは?
      1. 応力緩和
      2. アニール処理での残留ひずみ低減メカニズム
    2. アニール処理にはどんな方法があるか?
      1. 熱風加熱炉法
      2. オイルバス、ソルトバス、温水槽法
      3. 遠赤外線加熱法
    3. アニール処理条件は
      1. アニール温度と時間
      2. プラスチック別のアニール条件
    4. アニール処理するときの注意点はなにか?
      1. 変色
      2. アニール処理時のクラック
      3. 加熱収縮
      4. 脆化
    5. アニール処理で除去できない残留ひずみはあるか?
      1. 分子配向ひずみ
      2. 冷却ひずみ
      3. インサートひずみ
      4. 熱ひずみ
    6. アニール処理はどのようなときに必要か?
      1. 塗装、印刷、接着、湿式めっき
      2. 厚肉成形品 (丸棒、厚板)
      3. 寸法安定化
    7. アニール処理事例
      1. 透明光学部品、医療部品などのアニール処理
      2. 丸棒、厚板などのアニール処理
      3. スーパーエンプラ成形品のアニール処理
      4. 押出製品のオンラインアニール処理

会場

江東区産業会館

第2会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/25 プラスチック・ゴム材料における劣化の調べ方・耐久性評価法・寿命予測法とその実際 東京都 会場・オンライン
2025/2/25 発泡成形の基礎とトラブル対策 オンライン
2025/2/26 シランカップリング剤の反応メカニズム、使い方、密着性や物性の評価 オンライン
2025/2/26 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) におけるブリードアウト&ブルーム現象の発生メカニズムの解明と防止・対策技術 オンライン
2025/2/26 熱伝導性フィラーの充填・表面処理技術とポリマー系コンポジットの開発、微視構造設計・特性評価技術 オンライン
2025/2/27 モータ巻線用絶縁材料の評価方法 オンライン
2025/2/27 伸長流動の基礎、メカニズムと混練技術への応用 オンライン
2025/2/27 自動車産業における高分子材料のこれからを考える オンライン
2025/2/27 メタクリル系ポリマー活用のための入門講座 オンライン
2025/2/27 衝撃現象・破壊の基礎と高速材料試験・構造要素強度評価方法 オンライン
2025/2/28 低誘電樹脂の開発動向と高速通信用途に向けた適用技術 オンライン
2025/2/28 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と構造・物性制御 オンライン
2025/2/28 難燃剤、難燃化技術の基礎と最新動向 オンライン
2025/2/28 ゴム材料の分析手法および劣化現象とその分析 オンライン
2025/2/28 プラスチックリサイクルの国内外の現状とリサイクル技術 オンライン
2025/3/3 高分子材料の物性分析、分子構造解析技術の基礎と材料開発、物性改善への応用 オンライン
2025/3/4 加硫剤、加硫促進剤の使い方とスコーチ・ブルーム・分散性 オンライン
2025/3/5 ゴム・プラスチック材料の破損・破壊原因と対策事例及び寿命予測 東京都 会場・オンライン
2025/3/5 発泡成形の基礎とトラブル対策 オンライン
2025/3/6 エポキシ樹脂の耐熱性向上と機能性両立への分子デザイン設計および用途展開における最新動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/12/31 容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価