技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

革新的テーマを組織として『継続的』に創出するメカニズムと『体系的な大きな』仕組みづくり

革新的テーマを組織として『継続的』に創出するメカニズムと『体系的な大きな』仕組みづくり

~アウトプットが出ないという恐怖を乗り越え積極的な活動をするために~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年2月22日(水) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 革新的テーマを創出する大きなメカニズム
  • メカニズムに基づく、革新的テーマを創出する全体体系
  • 革新的テーマを創出するための様々な方策・活動

プログラム

 日本企業が、欧米企業はもとより、ますます厳しくなる新興国の企業との競争に勝つためには、研究開発においても同じ土俵で研究開発を競うのではなく、競合企業に先んじて 革新的なテーマを継続的に創出し取り組むことが極めて重要になってきています。しかし、革新的なテーマを継続的に創出するためには、多くの企業でこれまで行ってきたような、研究者個人に依存したテーマ選択や、小手先のアイデア発想法だけでは不十分です。今、革新的テーマを継続的に創出するために求められているのは、そのための『体系的な大きな仕組み』です。本セミナーではこの『体系的な大きな仕組み』をテーマに議論を行います。本セミナーで考える仕組みとは、基本的に人間の思考のプロセスを、組織として体系的に実現するもので、既に先進的な企業においては、このような取り組みが始まっています。
 本セミナーでは、このような考え方をもとに、実際の企業の事例をあげながら『体系的な大きな仕組み』について議論していきます。また、最後にグループワークとして「日本企業の研究開発部門におけるテーマ創出の阻害要因な何か?」について、参加者の皆さんの間で議論をいただきます。

  1. なぜ革新的テーマの創出が必要なのか?
    1. 21世紀の産業界の現実
    2. 日本企業が行く道
    3. 日本企業のテーマ創出上の2つの問題点
    4. 研究開発テーマ創出の改革の2つの方向性 (Whatへの経営資源シフトと体系的仕組みの構築)
  2. 革新的アイデアを継続的に創出するメカニズム
    1. 大きな枠組みの必要性
    2. 3つの原料のスパークによる革新的アイデアの創出
    3. スパークための4つの要件
    4. 具体的事例 (東レ等)
  3. 顧客価値の提供機会を見つける視点
    1. 顧客はQCDだけに価値を見出す訳ではない:
      顧客価値拡大モデル (VACES)
      • Value:顧客の製品の提供価値向上
      • Anxiety:顧客の懸念・面倒の払拭
      • Cost:顧客の全体コストの低減 (東洋電機の例)
      • Empowerment:顧客社員の作業環境・能力の向上
      • Society:顧客の社会的価値向上
    2. VACES浸透のために
  4. 革新的テーマ創出に向けてのスパークの為の3つの原料
  5. 「市場の知識」の強化
    1. 市場・顧客を多面的に理解する3軸 (TADモデル)
      • 時間軸の一例:ライトハウスカスタマーの利用 (島津製作所)
      • 分野軸の一例:顧客の製品ライフサイクル全体に目を向ける (日本テトラパック)
      • 深度軸の一例:研究者が市場との直接の接点を持つ (IBM)
    2. 市場知識収集・蓄積のために
  6. 「技術の知識」の強化
    1. スパークに必要な技術知識 (自社技術・周辺技術の知識蓄積・拡大と自社にない技術の吸収)
    2. 技術知識蓄積・拡大モデル (BIRDSモデル)
      • 発信 (Broadcast) 、収集 (Intake) 、研究開発 (R&D) 、共有化 (Share)
      • 具体事例
        • 富士フイルム
        • ホンダ
        • GE
        • ナイキ
        • 村田製作所
        • 東レ等
    3. 自社にない世の中の技術の吸収法
      • なぜ自社にない世の中の技術の吸収なのか?
  7. 「自社の強み」の利用
    1. スパークモデルにおける自社の強みの重要性
    2. 自社の強みの特徴:自社の強みは見えないもの
    3. 自社の強みのありか
    4. 自社の強みとは
    5. 技術の強み
      • 3Mのプラットフォーム技術
      • 富士フイルムの12のコア技術
      • 東レの要素技術
    6. コア技術の選定軸
    7. 技術以外の強みの抽出法:VRIO分析
    8. 強み発想の注意点
      (今弱くても将来強くすべき強みを「強み」とする)
    9. コア技術の明定の全体プロセス (参考)
  8. スパークを起こし革新的テーマを創出するための4つの要件
  9. 革新的テーマ創出のための環境の用意
    1. 業務の緊急度と重要度マトリクスからの示唆
    2. スラックリソースの提供
      • 3M
      • グーグル
      • 東レ 等
    3. ポートフォリオマネジメントの展開
    4. 筋の悪いテーマを切る
    5. 定期的アイデア創出ノルマを課す
    6. アイデア発表会の開催
  10. 多様性の追求
    1. なぜ多様性が重要なのか? (3Mの例)
    2. 日本企業の現状:発想思考の弱さ
    3. 多様性の3つの視点 (SMPモデル)
      • 情報・アイデア源を多様化 (Source)
      • 発想メンバーを多様化 (Member)
      • 個人の発想を多様化 (Perspective)
    4. 具体的事例 (富士フイルム、日本GE、シスコ、ソフトバンク、日立の例等)
  11. テーマ創出に向けて情報・知識を『圧縮』
    1. テーマ創出に向けて情報・知識を『圧縮』するとは
    2. ホンダのワイガヤの意味
    3. スパークを促す5つの基本ステップ
      • 本質の追求
      • 隣接可能性
      • MECE (もれなく、だぶりなく)
      • 着想
      • 連想・発展
    4. アイデア発想法の例
      • デザイン思考
      • 要素技術機能展開法
    5. アウトプットが出ないという恐怖を乗り越えて積極的な活動をする
  12. 組織・構成員の意欲による『点火』
    1. 『点火』の必要性
    2. 『点火』とは
    3. 『点火」の3つの要件
      • 追い込む (ホンダ、3Mの例)
      • 失敗の許容・奨励 (日東電工、米国海兵隊、ゼロ戦の成功の例)
      • 非金銭的報酬を与える (3Mの例)
  13. グループ討議
    • グループ討議テーマ:「日本企業の研究開発部門におけるテーマ創出の阻害要因な何か?」
  14. 最後に
    • 質疑応答

講師

  • 浪江 一公
    ベクター・コンサルティング 株式会社
    代表取締役

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/23 自社コア技術から発想するテーマ創出法 オンライン
2024/4/25 潜在ニーズを見つける具体的かつ体系的な活動 オンライン
2024/4/25 研究開発・技術部門が行う情報収集とそのセオリー、ノウハウ オンライン
2024/4/26 技術者・研究者に必要なマーケティングの基礎、知識と実践 オンライン
2024/4/26 R&D部門での生成AI活用およびDXによる材料設計の加速化 オンライン
2024/5/1 ラボでの電子実験ノート管理・運用における経験からわかった電子情報管理の問題点・解決とDXの進め方 オンライン
2024/5/10 IPランドスケープの取り組み事例と実施体制の構築 オンライン
2024/5/10 R&D部門での生成AI活用およびDXによる材料設計の加速化 オンライン
2024/5/14 研究・実験データ収集、管理への仕組み作りと蓄積データの活用 オンライン
2024/5/14 R&Dマーケティング「基本編」「実践編」2日間セミナー オンライン
2024/5/14 研究者・技術者が価値ある活動を行うために絶対に知っておかなければならないマーケティングの基本理論 オンライン
2024/5/15 コア技術の明確な定義、設定プロセスと継続的な育成と強化手法 オンライン
2024/5/15 企業間データ連携の推進・課題と材料開発への活用 会場
2024/5/15 技術者・研究者に必要なマーケティングの基礎、知識と実践 オンライン
2024/5/20 革新的新商品・技術、新規事業を生み出すアイデアが湧き出る発想法 オンライン
2024/5/21 研究開発部門が真に価値ある成果を生み出すために実行しなければならない日々のマーケティング活動 オンライン
2024/5/23 研究開発部門による3つの重要要素に基づいた「良い事業戦略」の構築と策定 オンライン
2024/5/23 自社保有技術の棚卸しと新規事業テーマの創出 オンライン
2024/5/23 技術者・研究者のための競合情報・市場情報の収集方法 オンライン
2024/5/24 シナリオプランニングをとりいれた市場・製品・事業・技術ロードマップの策定と実行手法 オンライン