技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

樹脂中へのフィラー分散・充填技術

樹脂中へのフィラー分散・充填技術

~フィラーの基礎・分散モデル実験と実際・ナノコンポジット技術動向~
愛知県 開催 会場 開催 個別相談付き

概要

本セミナーでは、酸化チタン、酸化チタンナノ粒子、アルミナ、炭酸カルシウムなどの微粒子分散系から、ナノ炭素粒子、セルロースナノファイバーの分散、ナノコンポジットの研究開発動向や特許・文献情報まで詳解いたします。

開催日

  • 2016年4月8日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • フィラーを使用した製品、部品の開発に携わる方
    • プラスチック
    • ゴム
    • 塗料
    • インキ
    • 化粧品
    • 食品 など
  • フィラーで課題を抱えている方
  • フィラーメーカーの研究、開発、企画に携わる方
  • 樹脂メーカーの研究、開発に携わる方
  • フィラーやプラスチックを扱う商社の方

修得知識

  • フィラーの基礎
  • 微粒子分散の基礎
  • ナノ炭素粒子、セルロースナノファイバーの分散
  • コンポジットの開発動向・最近の特許・文献情報

プログラム

 フィラーとは樹脂 (プラスチック) の機能を高めるために充填される無機または有機性の微粒子であり、ナノテクノロジーに不可欠なものである。ナノテクノロジーが重視されるに伴い、フィラーの粒子径はミリからサブミクロンそしてナノオーダーへと超微粒子化している。微粒子をプラスチックに高分散充填するには微粒子表面の電荷反発や立体障害を利用することが望ましいことは知られているが、モデル実験等の基礎実験に基づいて、パイロットスケールで樹脂へのフィラーの分散を検討した報告例は少ない。
 本講座では微粒子の分散に関して基礎的知識のみならず、講師が経験した酸化チタン、酸化チタンナノ粒子、アルミナ、炭酸カルシウムなどの微粒子分散モデル実験、そしてその結果に基づいて行ったPET重合系での微粒子分散実験につき紹介する。さらに最近、研究が活発化してきたナノ炭素粒子やセルロースナノファイバーの分散、さらにそれらの機能性ナノコンポジット (力学特性、導電・伝熱関係) の研究開発動向、最近の特許・文献情報、及び筆者の最近の研究例を紹介する。

  1. フィラーの基礎
    1. フィラーとは
      1. フィラーの役割とその変遷
      2. 身のまわりのフィラー充填製品
    2. フィラーの種類、大きさとその測定法
      1. フィラーの種類
      2. 主なフィラーの製法
      3. フィラー径と粒度分布の測定法
        1. 直接観察法 (電子顕微鏡法)
        2. 間接観察 (動的光散乱法ほか)
    3. 機能性フィラー
      1. 機能性フィラー概説
      2. アンチブロッキング用フィラー技術
        1. フィルム表面と滑り性
        2. フィラー特性と透明性との関係
        3. 耐スクラッチ性付与
    4. ナノフィラー (超微粒子)
      1. ナノフィラーについて
      2. ナノフィラー充填効果とそのメカニズム
  2. フィラーの分散・凝集
    1. フィラーの分散に関する基礎
      1. フィラー分散スラリー調製方法
      2. フィラー分散を支配する因子
      3. ゼータ電位 (フィラー表面電位) 測定法
    2. フィラー分散に関するモデル実験と実際
      1. ポリエステル (PET) 中での酸化チタンフィラー分散に関するモデル実験
      2. PET重合系における酸化チタンフィラーの分散
    3. 高分散ナノフィラー充填PET開発の実際
      1. 酸化チタンナノ粒子充填PETの合成
      2. アルミナナノ粒子充填PETの合成
  3. 最近話題のナノフィラーとそのナノコンポジット研究開発状況
    1. ナノ炭素粒子
      1. ナノ炭素粒子の種類と特性
      2. ナノ炭素粒子の分散
      3. ナノ炭素粒子充填コンポジット研究動向
      4. 筆者のグラフェン関連研究の紹介
    2. セルロースナノファイバー (CeNF)
      1. CeNFとは
      2. CeNFの分散
      3. CeNF充填コンポジット研究動向
      4. 筆者のCeNF関連研究の紹介
    3. 上記ナノフィラーの課題
  4. まとめ

会場

愛知県産業労働センター ウインクあいち

18F 1801

愛知県 名古屋市中村区 名駅4丁目4-38
愛知県産業労働センター ウインクあいちの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/13 プラスチック成形部材の劣化・破損・破壊のメカニズムと評価・改善方法、破面の特徴、トラブル対策 オンライン
2025/2/14 溶解度パラメータ (HSP値、4DSP値) の基礎、溶解性/分散性の制御と評価、材料開発への応用例 オンライン
2025/2/14 高分子材料の物性分析、分子構造解析技術の基礎と材料開発、物性改善への応用 オンライン
2025/2/14 半導体封止材用エポキシ樹脂の種類と特性および解析方法 オンライン
2025/2/14 粉体の付着・固結・閉塞(詰まり)・滞留(たまり)・分離偏析(かたより)・摩耗・粉体設備トラブルの原因と予防・対策 オンライン
2025/2/14 無機ナノ粒子の合成、表面処理・表面修飾と分散技術 オンライン
2025/2/14 重合反応の基礎・応用 オンライン
2025/2/14 透明導電膜の基礎・最新動向並びにアプリケーション展開 オンライン
2025/2/14 高分子フィルム・繊維の延伸プロセスにおける分子配向形成、結晶化とその制御 オンライン
2025/2/17 高分子へのフィラーのコンパウンド技術の基礎と応用 オンライン
2025/2/17 パルスNMRによる高濃度分散体の分散状態および各種材料の「ぬれ性」評価、HSP値評価への応用 オンライン
2025/2/17 ゾル-ゲル法の基礎と材料合成、(新規) 材料開発で活用するための実用的な総合知識 オンライン
2025/2/17 結晶性高分子の材料設計・改良・加工性向上に必要な基礎知識 オンライン
2025/2/17 プラスチックリサイクルの国内外の現状とリサイクル技術 オンライン
2025/2/18 粉体・微粒子における帯電・付着力の基礎と応用、制御および評価 オンライン
2025/2/19 ポリイミドの基礎・合成・材料設計のポイントおよび応用展開 オンライン
2025/2/20 フィルム延伸の基礎と過程現象の解明・構造形成、物性発現・評価方法 オンライン
2025/2/20 プラスチックの破面解析技術 (不具合分析) オンライン
2025/2/21 無機ナノフィラーのポリマーへの分散・複合化技術 オンライン
2025/2/21 プラスチック (フィルム) の熱分析 オンライン

関連する出版物

発行年月
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集
2018/11/30 エポキシ樹脂の高機能化と上手な使い方
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2018/2/28 顔料分散の基礎講座
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/11/29 二軸押出機
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2016/3/31 エポキシ樹脂の化学構造と硬化剤および副資材の使い方
2015/7/31 最新フィラー全集
2015/6/30 導電性フィラー、導電助剤の分散性向上、評価、応用
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/8/25 粉砕・分散技術の基礎と応用・トラブルシューティング