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廃プラスチックのリサイクル関連技術における最新動向

廃プラスチックのリサイクル関連技術における最新動向

オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2025年9月8日〜17日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2025年9月15日まで承ります。

※第2部はアーカイブ配信対象外です。
本アーカイブ配信では、第1部、第3部、第4部の録画データをご視聴いただけます。

概要

本セミナーでは、廃プラスチックのリサイクル技術の基礎、ケミカルリサイクル、家電プラスチック高度選別技術と自己循環リサイクル、廃棄プラスチックの選別技術について詳解いたします。

開催日

  • 2025年9月5日(金) 10時30分16時40分

受講対象者

  • サーキュラーエコノミーに興味のある方、動脈・静脈含め樹脂産業に関わる方
  • プラスチックやリサイクルに携わる方
  • 廃プラスチックのリサイクルに関心のある方
  • プラスチックの選別技術や製品への再生材導入に関心のある方
  • リサイクル事業者、樹脂メーカー、自動車・家電・小型家電など、プラスチックを使用するさまざまな製品メーカーにおいて、カーボンニュートラル事業の企画・運営に携わる方

修得知識

  • サーキュラーエコノミーの基礎
  • 企業におけるCE戦略の企画立案の基礎
  • 国内樹脂関連企業の樹脂マテリアルリサイクルの動向
  • 家電プラスチックの自己循環リサイクル事例
  • マテリアルリサイクルの実際
  • 様々なプラスチック選別技術の特徴
  • リサイクルの目的に適した技術の選定
  • 最新技術を活用した新たなリサイクル企画の立案

プログラム

第1部 サーキュラーエコノミー社会に求められる樹脂リサイクル

(2025年9月5日 10:30〜12:00)

 2015年に欧州委員会が循環経済政策パッケージを発表して以来、サーキュラー・エコノミー社会の実現に向けてプラスチックを取り巻く環境は日々劇的に変化している。日本企業もこの流れに乗らざるを得ない状況の中、環境保護のみをメインとした取り組みでは持続的な経済活動が難しい面もある。私たちはこれまで、樹脂関連企業、ブランド – ナー、リサイクラー企業、DX関連企業など、樹脂や樹脂リサイクルに関わる合計1800社へのアンケート調査を実施した。
 本セミナーでは、こうした調査結果をもとに、日本のリサイクルの実情を深堀りする。サーキュラー・エコノミーとは何かを再度確認し、経済性のあるプラスチックリサイクルチェーンの構築と、真の意味でサーキュラー・エコノミーを実現するにはどうしていくべきかについて論じる。

  1. EUはなぜサーキュラー・エコノミーを推進するのか?
  2. サーキュラー・エコノミーをめぐる動向
  3. 企業へのアンケート調査結果
    1. 川上、川中、川下それぞれに位置する様々な業界のプラスチック関連企業
    2. サプライチェーンの川下に位置する、様々な業界のプラスチック関連企業
    3. 国内の廃プラスチックを扱うリサイクラー
  4. アンケート調査結果のまとめ
  5. 経済性のあるプラスチックリサイクルの実現に向けて

第2部 プラスチックのケミカルリサイクル

(2025年9月5日 12:45〜13:45)

第3部 家電プラスチック高度選別技術と自己循環リサイクル

(2025年9月5日 13:55〜15:25)

 日本の廃プラスチック823万トンのうちプラスチック素材としてマテリアルリサイクルされているものは22%に過ぎず、それ以外の大部分はサーマルリサイクルや焼却されている。プラスチックの原料である石油は枯渇資源であり、かつ燃やすと二酸化炭素を排出してしまう。それ故、できる限りマテリアルリサイクルするのが望ましいが、単一種類のプラスチックとして回収されるのはごく一部で大半は混合プラスチックであるため、そのままではマテリアルリサイクルが難しい。
 本講演では、家電プラスチックを例に、混合プラスチックから単一プラスチックを高純度に回収する高度選別技術と、回収プラスチックの家電製品への再利用について解説する。

  1. プラスチックをとりまく社会動向
  2. 家電リサイクル処理の基本構成
  3. 混合プラスチック高度選別技術
    1. 微破砕選別
    2. 家電混合プラスチックの代表組成
    3. 高度選別の基本構成
    4. 湿式比重選別
      1. 浮沈選別
      2. ジグ選別
    5. 静電選別
      1. 原理
      2. 特長
    6. X線選別 (臭素系難燃剤含有プラスチック除去)
    7. 高度選別量産プラント
      1. 特長
      2. 品質管理 (純度)
      3. 品質管理 (RoHS)
  4. 自己循環リサイクル (水平リサイクル)
    1. 微少異物除去による物性改善
    2. 長期耐熱性の向上
    3. 色彩選別による白色系部品への適用展開
    4. 製品適用事例
  5. サーキュラーエコノミー〜リサイクルからリソーシングへ

第4部 社会課題に応えるX線イメージング×分光技術による最新プラスチック選別技術

(2025年9月5日 15:35〜16:35)

 プラスチックリサイクルにおける対象物 (回収または除去) の性状は多様であり、種類、量、色、劣化の程度、求められる純度などに応じて、最適な選別技術を選定する必要があります。また、光センシング技術の進化により、従来では困難だった選別も可能になりつつあります。選別工程では、まず初期工程にてプラスチックとその他の素材を分離し、プラスチックのみを対象とした後工程で種類別の選別が行われます。初期工程ではX線イメージングによる異物除去が行われ、後工程では近赤外・中赤外分光やラマン分光によってプラスチックの種類を識別します。これまで欧州が主導してきたプラスチックリサイクルは、大量回収・大型選別装置による高速処理が主流でした。一方、日本では自動車メーカーや家電メーカーを中心に、業界横断的な回収体制の構築が進められています。現在では、「大量・高速・大型」に加え、「少量・低速・小型・低コスト」をキーワードとする選別装置へのニーズも高まっています。
 本講演では、さまざまな選別技術を想定される活用シーンとともにご紹介いたします。プラスチックリサイクルの推進に向けた一助となれば幸いです。

  1. プラスチックリサイクルにおける光学選別の役割
  2. プラスチック選別技術比較
    • 光学選別 vs 水比重、静電
  3. プラスチック選別実用事例
    • X線イメージング
    • 近赤外
  4. プラスチック選別研究・検討事例
    • ラマン分光
    • 中赤外
  5. 纏め、今後の展望

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

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  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

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アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 第2部はアーカイブ配信対象外です。
    本アーカイブ配信では、第1部、第3部、第4部の録画データをご視聴いただけます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年9月8日〜17日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
本セミナーは終了いたしました。

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