技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

無駄な照会事項削減と再照会を防止する適切な回答についての考察

無駄な照会事項削減と再照会を防止する適切な回答についての考察

~文書を通しての議論の中で「論点と意図」を正確に把握するには?~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、照会事項低減について、元審査官、薬事担当者、メディカルライター、それぞれの視点から見た考察について解説いたします。

開催日

  • 2013年3月12日(火) 10時30分 17時00分

プログラム

第1部 審査経験から見た申請資料への要求と再照会防止に向けた適切な回答法 ~審査官は企業の作成したデータをどのようにとらえているか?~

(2013年3月12日 10:30〜12:00)

帝京平成大学 薬学部 薬学科 准教授 齋藤 充生 氏 【元 PMDA】

 必要とされる有効で安全な医薬品をいち早く承認し、医療現場に届けることは、PMDAと製薬企業に共通する責務である。しかしながら、一方で、申請者と審査側の意識の齟齬により、照会のやりとりを繰り返し、結果として承認が遅れるケースも多い。
 承認審査は主として文書のやりとりにより行われることから、よりよい申請資料を作成することで、不要な照会事項を削減し、承認審査期間を短縮することが期待できる。
 本講演では、審査経験から見た、不要な照会事項を出さない承認申請資料の作成のポイント、照会意図をとらえた回答作成、照会事項とその対応例等について紹介する。

  • 承認申請添付資料作成の前に準備すべき事項
  • 承認申請添付資料 (CTD) とは
  • 承認申請資料作成のポイント
  • どのような承認内容を求めるか
  • 臨床上の位置づけの明確化
  • 期待する承認に必要なデータの確認
  • 海外データ利用の考え方
  • 添付文書案の作成
  • 審査官が申請資料に感じる無駄な部分、科学的根拠の必要性
  • 審査官は企業の作成したデータをどのようにとらえているか
  • 審査官はどのようなことに気をつけてチェックしているか
  • 過不足のない文書を書くために
  • 承認申請資料作成のポイント
  • 照会事項回答のポイント
  • 照会意図の確認とそれをとらえた回答作成
  • 回答方針の明確化
  • 回答作成の際の参考資料
  • 再照会を避けるためには
  • 最近の照会事項とその対応の例
  • 専門協議対応における留意点
  • 部会、分科会対応における留意点
  • 部会、分科会後の対応における留意点
  • 審査当局とのよりよいコミュニケーションについて
  • 文書によるコミュニケーション
  • 人的なコミュニケーション

  • 質疑応答

第2部 申請資料作成と各審査段階の照会事項の特徴・再照会防止に向けた回答法 ~答えづらい照会事項にどう対応すべきか?~

(2013年3月12日 12:45〜14:45)

(株) PPG 代表取締役 足立 武司 氏 【元 ヤンセンファーマ (株) 薬事統轄部 薬事部 部長】

 医薬品の承認申請資料作成に関して首尾一貫した資料の作成が重要となる。申請者としてどのようなことを申請資料の中で主張するのか?どのように社内の意思統一を図るか?という点について解説を行う。
 また、各審査段階における照会事項にどのように対応すべきか?という点についても合わせて解説する。

  1. 承認申請資料作成における留意点
    1. 承認申請添付資料・回答書における品質の考え方
    2. CTD・回答に求められる品質とは
    3. 首尾一貫した会社の主張のために
    4. 承認申請添付資料作成の前に
    5. 承認申請資料作成における留意点
  2. 照会事項への的確な回答・対応のコツ
    1. 照会事項対応における留意点
    2. 専門協議対応における留意点
    3. 部会、分科会対応における留意点
    4. 部会、分科会後の対応における留意点
  3. Q&A

第3部 照会事例 (審査報告書) から見る“やってはいけない回答”と ライティング的側面からの考察 ~照会事項の意図を読み取る~

(2013年3月12日 15:00〜17:00)

マルホ (株) 臨床開発部 臨床薬理グループ 土井 正治 氏

 照会事項と回答、どちらも基本的に文書での遣り取り (議論) になります。文書での遣り取りは意外と難しく、照会事項の目的・意図をはずし、論点が明確でない議論になり、複数回の照会回答になることも時々経験します。
 審査報告書の事例から、照会事項・回答による議論がどう行われたか、その結果機構がどう判断したか、を考えてみましょう。そして、論点や「落としどころ」を明確にした効果的な回答を書く (文章化!する) にはどうすればよいか・・・ご一緒に考えてみませんか?

  • 申請者視点から、照会事項を考える
  • 照会事項の分類
  • 照会事項の目的・意図を考える
  • 審査事例紹介 (審査報告書から)
  • 複数回、照会事項が出された事例
  • 照会事項の出ない (あるいは軽い) 事例
  • 論点をはずした議論が行われた事例
  • 審査官の視点で照会事項を考えてみよう!
  • 審査報告書の審査事例から・・・
  • 効果的な照会事項回答とは?
  • 論点を明確にしよう!
  • 「落としどころ」を考えよう!
  • 審査官の視点で考えよう!
  • こんな回答はやめよう!
  • 回答が不明 (明確でない) な場合は?
  • 審査を見据え、申請資料をどう作るか?
  • 照会事項を予想しよう!
  • 照会事項を防ぐ (軽減する) には?
  • 申請資料にどこまで盛り込むか・・・

※講演項目の順序が変更となる場合もございます。

講師

  • 齋藤 充生
    帝京平成大学 薬学部 薬学科
    准教授
  • 足立 武司
    株式会社PPG
    代表取締役
  • 土井 正治
    PRAヘルスサイエンス株式会社
    Medical Writing Associate Director

会場

東京流通センター

2F 第2会議室A

東京都 大田区 平和島6-1-1
東京流通センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,429円 (税別) / 49,800円 (税込)
複数名
: 40,429円 (税別) / 42,450円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/28 FDA/EMAの早期審査・早期承認制度の課題と対応 東京都 会場・オンライン
2025/3/17 FDA/EMAの早期審査・早期承認制度の課題と対応 オンライン
2025/3/27 バイオ医薬品の原薬製造工程に関する承認申請書/CTD作成の留意点 オンライン
2025/3/27 ラボにおける監査証跡/レビューの項目・頻度・レベルと分析機器毎のレビュー例 オンライン
2025/3/28 海外当局によるGMP査察への準備と対応 オンライン
2025/3/28 試験室QCと信頼性確保を踏まえた分析法バリデーションの統計・基準値設定と分析法変更・技術移転時の同等性評価 (3コース) オンライン
2025/3/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応 オンライン
2025/3/28 治験に関わるベンダーの要件調査と監査 オンライン
2025/3/31 GMP基礎講座 (2日間) オンライン
2025/3/31 規制当局GMP査察における指摘事項と重大な指摘を回避するための事前対応のポイント オンライン
2025/3/31 GMPが適用されないラボにおける封じ込めの基本事項と初期段階でのハザードアセスメント オンライン
2025/3/31 GDPガイドライン入門講座 オンライン
2025/3/31 医薬品開発におけるドキュメント作成のための英文メディカルライティング入門 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 (2日コース) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編 + 実践編) オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (実践編) オンライン
2025/4/28 化学物質を扱う研究所における法規制に準拠した薬品管理の進め方 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/7/27 ウェアラブル機器の開発とマーケット・アプリケーション・法規制動向
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2015/9/30 医療機器/ヘルスケア関連商品の薬事法 (薬機法) “超”入門講座【2】
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/8/28 化粧品・医薬部外品およびその原料の安全性評価と規格・試験法設定
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書