技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子材料の粘弾性・レオロジーの評価とその解釈

高分子材料の粘弾性・レオロジーの評価とその解釈

~材料設計・加工制御に活かすには?~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2012年11月28日(水) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 粘弾性・レオロジーに関連する製品に携わる技術者
    • 高分子
    • 食品
    • 化粧品
    • 塗料 など
  • 粘度測定や粘弾性測定で課題を抱えている担当者

プログラム

 高分子材料のレオロジーおよびその測定方法に関する基礎的な解説や、そこで得られるパラメーターの解釈、効果的に高分子の加工や材料開発に応用する方法などについて解説する。数式はほとんど使わずに、初心者でもレオロジーのコンセプトがわかる内容とする。

  1. レオロジーの基礎の基礎
    1. 弾性と粘性の本質
      • 粘弾性の基本法則を理解する
    2. 緩和時間
      • 応力緩和を定性的に理解する
    3. デボラ数
      • 成形加工で最も重要なパラメーター
      • 粘弾性が関与した現象は観測時間に依存!
  2. 線形粘弾性の基礎
    1. ボルツマンの重ね合わせの原理
      • 線形粘弾性の定義を理解する
    2. 力学モデルと緩和弾性率
      • 緩和時間とその分布を求める
    3. 動的粘弾性
      • 数式を使わずに動的弾性率を理解する
    4. 緩和スペクトル
      • 線形粘弾性測定の目的を理解する
  3. 線形粘弾性の評価方法とまとめ方
    1. 引張とせん断
      • 動的粘弾性の代表的な変形モード
    2. 線形性
      • 動的粘弾性を求めるための基本的な条件である「線形性」を理解する
    3. 周波数依存性と温度依存性
      • 動的粘弾性の代表的な評価方法
    4. 時間
      • 温度換算則
      • 合成曲線を理解する
    5. 熱レオロジー的単純性
      • 構造の温度依存性を評価する
    6. ゼロせん断粘度と定常状態コンプライアンス
      • 流動領域の基本特性を算出する
    7. ゴム状平衡弾性率とからみ合い点間分子量
      • ゴム状領域の基本特性の求め方
  4. 一定ひずみ速度における粘弾性関数
    1. 牽引流と圧力流
      • せん断流動の与え方
    2. 定常流せん断粘度のせん断速度依存性
      • フローカーブの重要性
    3. 法線応力差の意味とその評価方法
      • 基本的な溶融弾性を理解する
    4. 毛管流動における粘度測定
      • 実際の成形加工に近いレオロジー評価法
    5. 伸長流動場のレオロジー特性
      • 伸長粘度の測定方法と加工性への影響
  5. 加工特性とレオロジー
    1. せん断粘度と伸長粘度
      • 各成形方法での支配因子を理解する
    2. メルトフラクチャー
      • 発生機構とその対策
  6. 粘弾性バランスの新しい制御方法と加工性の改質
    1. せん断履歴効果
      • スクリューセグメントでレオロジー特性を制御
    2. 臨界ゲル添加法
      • 伸長粘度のひずみ硬化性を高める方法
    3. フレキシブルナノファイバー添加法
      • 伸長粘度のひずみ硬化性を高める方法
    • 質疑応答

講師

  • 山口 政之
    北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 マテリアルサイエンス系 物質化学フロンティア研究領域
    領域長 / 教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5階 第3講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)
複数名
: 31,000円 (税別) / 32,550円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/12 実験短縮、研究開発効率化へのMI、生成AI、ロボット導入と活用のポイント オンライン
2025/2/12 防振ゴムの劣化メカニズムと耐久性試験・寿命予測 オンライン
2025/2/12 プラスチック加飾技術の最新動向と環境負荷低減に向けた展望 オンライン
2025/2/12 プラスチック材料・製品の耐久性向上、劣化度評価、寿命予測 オンライン
2025/2/12 マテリアルズ・インフォマティクスの基礎と実践 オンライン
2025/2/13 エポキシ樹脂 2日間総合セミナー オンライン
2025/2/13 高分子の (黄変・ピンク変など) 変色・劣化の発生メカニズム、変色箇所の評価、その対策 オンライン
2025/2/13 ポリイミドの基礎・合成・材料設計のポイントおよび応用展開 オンライン
2025/2/13 ゴム材料の分析手法および劣化現象とその分析 オンライン
2025/2/13 プラスチック成形部材の劣化・破損・破壊のメカニズムと評価・改善方法、破面の特徴、トラブル対策 オンライン
2025/2/14 高分子材料の物性分析、分子構造解析技術の基礎と材料開発、物性改善への応用 オンライン
2025/2/14 半導体封止材用エポキシ樹脂の種類と特性および解析方法 オンライン
2025/2/14 重合反応の基礎・応用 オンライン
2025/2/14 水性塗料の設計技術とトラブル対策 オンライン
2025/2/17 ゾル-ゲル法の基礎と材料合成、(新規) 材料開発で活用するための実用的な総合知識 オンライン
2025/2/17 高分子へのフィラーのコンパウンド技術の基礎と応用 オンライン
2025/2/17 結晶性高分子の材料設計・改良・加工性向上に必要な基礎知識 オンライン
2025/2/17 プラスチックリサイクルの国内外の現状とリサイクル技術 オンライン
2025/2/18 コーティングプロセスにおける界面化学とレオロジー解析 オンライン
2025/2/19 マテリアルズインフォマティクスの主幹となる計算科学シミュレーション オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/7/25 正しい分散剤の選定・使用方法と、分散体の塗布性を上げる添加剤技術
2013/6/24 車載用主機モータの絶縁技術
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/11/1 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ
2012/9/27 熱膨張・収縮の低減化とトラブル対策