技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子レオロジーの基礎と粘弾性スペクトルの解釈

高分子レオロジーの基礎と粘弾性スペクトルの解釈

大阪府 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、レオロジーの基礎から解説し、レオロジーデータの見方やそこから想定できる高分子の構造や分子運動など、具体例を挙げながら解説いたします。

開催日

  • 2012年9月5日(水) 12時30分 16時30分

受講対象者

  • 粘弾性・レオロジーに関連する製品に携わる技術者
    • 高分子
    • 食品
    • 化粧品
    • 塗料 など
  • 粘度測定や粘弾性測定で課題を抱えている担当者

修得知識

  • レオロジー・粘弾性の基礎
  • レオロジー測定から求まるパラメータの意味
  • レオロジーデータから物性の想定

プログラム

 レオロジーは、もののかたさ、やわらさ、ねばっこさ等、感覚的な物性を定量的に扱う学問である。
 分析手法の一つとして、樹脂の流動性や機械的特性を評価するのに用いられることが多いが、物性を表す物理量が多く、それらが時間や刺激の周波数にも依存する一見複雑な体系になっているため、ややとっつきにくい面がある。
 しかし、慣れれば感覚的かつ直感的に理解ができることから、すぐに専門家になれる分野でもある。
 この講座では、レオロジー測定から求まる種々のパラメーターの意味を、それらの決定方法も含め、まとめて解説する。そして、レオロジーデータの見方やそこから想像できる様々なこと (例えば高分子の構造や分子運動) を、具体例を挙げながら説明する。

  1. レオロジーとは
  2. レオロジー測定の基礎
    1. 刺激と応答
      • ひずみ
      • ひずみ速度
      • 応力
    2. レオメーター
  3. 粘弾性と塑性
    1. フック弾性
    2. ニュートン粘性
    3. ビンガム塑性
  4. 粘弾性モデル
    1. マクスウェルモデルとフォークとモデル
    2. 粘弾性固体と粘弾性液体
    3. 応力緩和
    4. 粘度成長関数
    5. 複素弾性率
    6. 緩和モード分布と平均緩和時間
  5. Boltzmannの重畳原理
    1. 線形応答の考え方
    2. 緩和弾性率と複素弾性率の関係
  6. 高分子の線形粘弾性
    1. 粘弾性スペクトルの見方
    2. 時間温度換算則
    3. 粘弾性パラメーターの分子量依存性
    4. 粘弾性スペクトルの濃度依存性
  7. 高分子の分子運動
    1. 分子理論
    2. 実験データと理論の比較
  8. 非線形粘弾性
    1. 大変形応力緩和とダンピング関数
    2. シェアシニングとシックニング
    3. 伸長粘度における非線形
    4. 非線形粘弾性からわかること
  9. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換・個別相談

会場

大阪市立中央会館

2F 第5会議室

大阪府 大阪市 中央区島之内2丁目12-31
大阪市立中央会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2名で49,980円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/17 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/20 廃プラスチックの最新リサイクル技術の動向 オンライン
2024/5/20 導電性高分子の基礎と最新の研究動向・応用 オンライン
2024/5/21 高分子材料のモノマー化、解重合反応とケミカルリサイクルの動向 オンライン
2024/5/21 摩擦振動と異音の発生メカニズムと抑制・対処方法 オンライン
2024/5/22 ナノインプリントの基礎と製品応用・最新動向 オンライン
2024/5/22 ポリフェニレンサルファイド (PPS) 樹脂の基礎と応用技術の総合知識 オンライン
2024/5/22 マーセル化による天然繊維の樹脂複合化と特性改善 オンライン
2024/5/23 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/5/24 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン
2024/5/24 エポキシ樹脂の実用の基礎知識とフィルム化 & 接着性の付与技術とその応用 オンライン
2024/5/24 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析法、変色の特徴と分析技術 オンライン
2024/5/27 熱可塑性エラストマー (TPE) の基礎と生分解性TPEの開発 オンライン
2024/5/28 樹脂成型の知識 オンライン
2024/5/28 プラスチックフィルムにおける各樹脂特性、添加剤・成形加工技術および試験・評価方法 オンライン
2024/5/28 絶縁破壊・劣化の基礎、測定・劣化診断と高分子絶縁材料の高機能化 オンライン
2024/5/28 分子シミュレーションの基礎と高分子材料の研究・開発の効率化への展開 オンライン
2024/5/29 次世代バイオプラスチックの台頭と破壊的イノベーションのすすめ オンライン
2024/5/29 マテリアルズ・プロセスインフォマティクスの基礎とポリマー材料設計への応用 オンライン
2024/5/29 高分子複合材料のレオロジーとメカニズムに基づく材料設計 オンライン

関連する出版物

発行年月
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/7/25 正しい分散剤の選定・使用方法と、分散体の塗布性を上げる添加剤技術
2013/6/24 車載用主機モータの絶縁技術
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/11/1 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ
2012/9/27 熱膨張・収縮の低減化とトラブル対策
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/5/28 微量ガスの高感度分析方法
2011/11/25 アクリル酸エステル 技術開発実態分析調査報告書
2011/6/20 高分子材料のフラクトグラフィ
2010/12/15 エポキシ樹脂市場の徹底分析