技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

洗浄バリデーション実施ノウハウ

現場ですぐに役立つ!

洗浄バリデーション実施ノウハウ

~3極・PIC/S要求比較・回収率/許容基準計算演習・作業手順書作成例~
東京都 開催 会場 開催 演習付き

開催日

  • 2012年7月26日(木) 10時20分 17時10分

受講対象者

  • 洗浄バリデーションに関連する技術者
  • 医薬品における品質担当者・管理者

修得知識

  • 3極での指摘事例の比較から見るバリデーション実施範囲
  • 実際に計算を通して学ぶ回収率・残留許容基準などの求め方
  • トラブル事例を含めて学ぶ手順書の在り方と作成例

プログラム

第1部 3極比較表がすぐに役立つ! 洗浄バリデーションにおける3極・PIC/S GMP要求事項の把握と指摘事例

(2012年7月26日 10:20〜12:20)

 設備の製品接触面の洗浄手順については、バリデーションが要求されていますが、3極GMP査察において洗浄バリデーションの不備で指摘されています。
 本講座では、指摘事例等からみた洗浄バリデーションにおける3極の要求事項の比較について解説します。

  1. 21世紀における洗浄バリデーション (ISPEガイドライン)
  2. 洗浄バリデーションは、どの程度の範囲まで実施すればよいか
    1. 対象設備
    2. 分析方法
    3. 採取方法は、
    4. 残留物の限度値は、どのように考えればよいか
    5. 繰返し回数は3回必要か
  3. 設備の洗浄に係るモニタリング
  4. 設備表面目視検査で薬剤残留を検出する方法に関する当局の考え方
  5. 洗浄バリデーションにおける調査対象の指摘
    1. 打錠機、カプセル充填機
    2. V型混合器
  6. 回収率の調査に関する指摘
    1. ステンレス以外の材質で造られた設備部品や接液面
    2. ステンレス製の材質で造られた設備部品や接液面
  7. 洗浄手順書の記載不備に係る指摘
    1. 記載すべき事項
    2. 傍証する文書
    3. 定置洗浄で洗浄できない設備の洗浄手順

第2部 計算演習がすぐに役立つ!
サンプリングポイント・回収率・許容基準値の算出と計算例

(2012年7月26日 13:00〜15:00)

  1. 許容基準値の計算方法 (スワブ法、リンス法、目視法)
  2. 装置の表面積を求める
  3. 直線性の実験方法 (定量限界と検出限界)
  4. HPLC法とTOC法による実験
  5. 回収率試験 (数回の実験で最終値を決定する)
  6. サンプリング・統計処理により残留量代表値を決定する
  7. 洗浄バリデーション実施計画書と実施結果報告書の作成
    • 質疑応答
      第3部 ドキュメント作成例がすぐに役立つ!
      洗浄バリデーションの計画・報告書及び洗浄作業手順書作成と実施例

(2012年7月26日 15:10〜17:10)

 医薬品は少量、多品種の生産が多く製造設備も専用設備が少なく共用設備が多い。このため製造設備の品種切り替え洗浄が頻繁に実施されるがこの洗浄を確実に実施しないと次製品とのコンタミネーションが発生する。
 このコンタミネーション発生を防止するために洗浄バリデーション及び洗浄作業手順書作成が重要である。また許容基準設定に「0.1%基準・10ppm基準・目視基準」の3法があるが目視基準については目視検査員の教育訓練が必要である。
 本講座では査察に対応した洗浄バリデーション計画・報告書及び洗浄作業手順書の作成、
目視検査員の教育訓練について実例を挙げて説明する。

  1. 製造設備の洗浄方法
    • 洗浄水の選定
    • 空気のクリーン度
    • 注射剤製造設備の洗浄方法
    • 固形製剤製造設備の洗浄方法
  2. 洗浄バリデーションに係るトラブル事例の紹介
  3. 作業手順書作成のポイント
    • 作業手順書とは
    • 手順書を作成する必要性
    • 作業管理と作業標準
    • 作業手順書作成のポイント
  4. 注射剤製造設備洗浄作業手順書作成事例の紹介
  5. 目視検査員の教育訓練
    • 教育計画の作成
    • 教育内容
      • 洗浄バリデーションの概要
      • 目視検査員教育の必要性
      • 目視検査の習熟
    • 目視検査員としての適性評価
  6. 注射剤、固形製剤設備の洗浄バリデーション事例
    • 注射剤 (薬液調製タンク、ろ過器充填機) の洗浄バリデーションの計画・報告書の作成例
    • 固形製剤 (混合器、流動層造粒機、ふるい、混合器) の洗浄バリデーションの計画・報告書の作成例
    • 質疑応答

講師

  • 人見 英明
    合同会社 ヒトミライフサイエンス研究所
  • 明 長良
    富山県薬事研究所 薬剤薬理研究課
    技術アドバイザー
  • 長岡 明正
    元 塩野義製薬 株式会社 製造部 次長

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5階 第3講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 52,500円 (税込)
複数名
: 43,000円 (税別) / 45,150円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/5 医薬品CMC開発における治験薬GMP対応 オンライン
2025/2/5 NMPAをはじめとする中国医薬品開発の実施/申請プロセスおよび要求される法規と医療保険政策情勢 オンライン
2025/2/5 LBPs (Live Biotherapeutic Products) におけるCMC開発 オンライン
2025/2/5 薬機法の実務を考慮した医薬品特許戦略の新たな視点 オンライン
2025/2/6 治験薬GMPにおける品質システム運用と記録の残し方 オンライン
2025/2/6 インドネシアにおけるハラール認証BPJPHをふまえた医薬品・医療機器開発等の留意点とポイント オンライン
2025/2/6 中国市場における知財の特徴・現状/中国知識産権局からの審査の実態と対策及び裁判の実態と対策 オンライン
2025/2/7 GMP工場「設計/施工」「維持管理/保守点検」コース (2日間) オンライン
2025/2/7 GMP工場 (増築・新規構築) における設計/施工時の注意点とURSの具体的記載例 オンライン
2025/2/7 PV・MA・マーケティング部門における医療情報データ (RWD) 活用の実践 オンライン
2025/2/7 医薬品工場の空調設備設計とバリデーション実施のポイント及びトラブル対策 オンライン
2025/2/7 薬価算定の基礎と希望薬価取得ノウハウ オンライン
2025/2/7 CMC試験におけるOOS・OOT 判断/発生時の対応 オンライン
2025/2/7 医薬品工場建設におけるURS作成時の留意点およびトラブル防止・バリデーションのポイント オンライン
2025/2/10 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練 オンライン
2025/2/10 再生医療等製品の商業生産に向けた技術移管、バリデーション オンライン
2025/2/10 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Cコース:製造技術・品質管理/品質審査編) オンライン
2025/2/10 希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2025/2/10 敗血症の病態/診断/治療の現状と医療現場が求める新薬像 オンライン
2025/2/12 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2020/10/28 QMS/ISO関係をふまえた医療機器「プロセス」「滅菌」「包装」「ソフトウェア」バリデーションの進め方
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/5/29 凍結乾燥工程のバリデーションとスケールアップおよびトラブル対策事例
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価