技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオ医薬品における工業化検討と細胞培養プロセスの最適化

バイオ医薬品における工業化検討と細胞培養プロセスの最適化

~3極GMP要件と最適化・スケールアップ手法~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、微生物、細胞培養、精製プロセスのスケールアップ手法のポイントについて詳解いたします。
また、プロセス設計、品質管理、工業化のポイントについて解説いたします。

開催日

  • 2011年10月25日(火) 12時30分 16時25分

受講対象者

  • バイオ医薬品に関連する技術者、担当者

修得知識

  • 微生物、細胞培養プロセスの最適化
  • 微生物、細胞培養、精製プロセスのスケールアップ手法のポイント
  • バイオ医薬品におけるGMP要件と工業化検討の留意点

プログラム

第1部 最新の微生物・細胞培養プロセスの最適化とスケールアップ手法 (12:30~14:20)

 バイオ医薬品分野では、抗体、ワクチン、バイオシミラ-等実用化されるプロセスが増加している。
 ここではそこで実際に利用されている、微生物、細胞培養プロセスについて、最適化とスケールアップの手法を紹介する。

  1. バイオ医薬品の現状
  2. 微生物培養プロセスの概要
  3. 細胞培養プロセスの概要
  4. 培養法の分類
  5. 培養槽のスケールアップの基本
    1. 酸素供給速度
    2. 混合時間
    3. 通気方法の違い
  6. 微生物用培養槽のスケールアップの実際
  7. 細胞培養用培養槽のスケールアップの実際
  8. バイオ医薬精製プロセスの概要及びスケールアップ手法
    1. 微生物、細胞分離
    2. カラムクロマトグラフィー
    3. UF濃縮、ダイアフィルトレーション
    4. ウイルス除去
    5. 原薬保存方法
  9. 運転スケジュールの最適化
  10. シングルユース機器の利用の長所、短所
  11. シングルユース機器の最適化
  12. シングルユース培養槽のスケールアップ
  13. バイオ医薬品プロセスのバリデーション
  14. コンピュータシステムバリデーション
  15. 無菌設計手法
  16. 製造室環境の考え方 (開放系、閉鎖系)
  17. サステーナブル設計とは
  18. バイオハザードの考え方
  19. 製造用水の設計
  • 質疑応答・名刺交換

第2部 バイオ医薬品におけるGMP要件と工業化検討の留意点 (14:35~16:25)

 バイオ医薬品は現在注目を集めているが、製造所に関しての議論は少ないと考えている。
 弊社はバイオ医薬のCMOとして日本で最初にGMPの製造を手掛け、以来数多くのバイオ医薬品原薬を受託してきた。
 その経験を生かして、バイオ医薬品製造所の構造設備に関するGMP要件を解説し、原薬の製造に要求される項目について解説したいと思う。

  1. はじめに
  2. 培養工程におけるプロセス設計
    • バイオ医薬品開発とICHガイドライン
    • いつまでにどれだけの特性解析を実施するか? (細胞基材)
    • 製造プロセスの単位操作
    • 宿主の選定
    • 培養方法
    • 組換え細胞作製 (Clone Generation) の留意点
    • MCB管理のための試験の一例
    • MCB/WCBの管理方法の一例
    • 培養方法の検討項目
  3. 品質管理のポイント
    • 品質リスクマネージメントのプロセス
    • 開発段階におけるQRM
  4. 製造設備のバリデーションの考え方
    • バイオ医薬品製造設備に対するGMP要求事項
    • GMP対応バイオ医薬品製造設備~清浄度管理
    • 各GMPにおける医薬品製造環境
    • バイオ原薬製造設備におけるポイント
    • バリデーションのポイント
  5. 弊社設備のご紹介
  • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 菅谷 和夫
    株式会社IHIプラントエンジニアリング 医薬・ファインケミカル事業部
    顧問
  • 勝村 泰彦
    旭硝子(株) ASPEX事業推進部 開発センター
    主席

会場

機械振興会館

B3-6

東京都 港区 芝公園3-5-8
機械振興会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 40,000円 (税別) / 42,000円 (税込)
複数名
: 33,000円 (税別) / 34,650円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/26 製造員、試験検査員、品質保証員のGMP教育訓練と実効性評価 オンライン
2024/4/26 製品品質照査の活用による製造工程、原料・資材及び製品規格の妥当性検証 オンライン
2024/4/26 GMP監査と当局査察・無通告査察対応セミナー オンライン
2024/4/26 改正GMPに対応した製品品質照査とCAPAの具体的進め方 オンライン
2024/4/26 化学物質を扱う研究所における法規制に準拠した「薬品管理」の進め方 オンライン
2024/4/26 中東主要国の薬事規制比較と現地対応手法 オンライン
2024/4/26 バイオ医薬品に残存する宿主細胞由来タンパク質 (HCP) の測定並びに原因と改善策を含めた品質及び安全性に及ぼす影響 オンライン
2024/4/26 二酸化炭素資源化におけるマテリアル・バイオ技術融合の重要性と微生物による新規バイオ技術の最先端および展望 オンライン
2024/4/26 ICH M7ガイドラインに則ったニトロソアミン類不純物の評価・管理に関する最新動向と当局の考え方 オンライン
2024/4/29 化学プロセスの開発・設計の基礎とシミュレーション技術によるスケールアップの効率化・最適化 オンライン
2024/4/30 医薬品・バイオ技術のライセンスと研究提携における「経済条件」 の決め方及びリスク対策 オンライン
2024/4/30 新規モダリティにおける特許の現状および特許戦略 オンライン
2024/5/1 安定性試験実施の留意事項と安定性試験結果の統計解析/安定性予測・評価方法および有効期間の設定 オンライン
2024/5/1 ラボでの電子実験ノート管理・運用における経験からわかった電子情報管理の問題点・解決とDXの進め方 オンライン
2024/5/7 GMP査察の指摘事項をふまえたQA・バリデーションの考え方と対応/回答時の留意点 オンライン
2024/5/7 医薬品開発における事業性評価・ポートフォリオ分析と意思決定手法 オンライン
2024/5/7 安全性定期報告書等の作成にむけた安全性集積データの見方・評価と文章作成のコツ オンライン
2024/5/7 非GLP試験の書面調査と過剰に陥らない効率的な信頼性確保の基準 オンライン
2024/5/8 国内外査察指摘をふまえたGMP記録の残し方・管理と逸脱・OOS・OOT発生時の対応 (処理手順/フロー/線引き) オンライン
2024/5/8 化学プロセスのコスト削減 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/4/26 微生物、動物/植物細胞を培養するバイオリアクター:設計とスケールアップの基礎
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/2/26 核酸医薬・mRNA医薬の製造分析の基礎と基盤技術開発
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/11/30 バイオプロセスを用いた有用性物質生産技術
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/10/26 バイオ医薬品の製剤安定化/高品質化のための不純物の規格設定と評価・管理手法 (製本版 + ebook版)
2022/10/26 バイオ医薬品の製剤安定化/高品質化のための不純物の規格設定と評価・管理手法
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/7/22 微生物の取り扱いと微生物管理に関わる試験法
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用