技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

グローバル開発要求に対応するための国内臨床試験からの移行対応

グローバル試験の記録の残し方、欧米当局が査察で重視するポイントを詳解する

グローバル開発要求に対応するための国内臨床試験からの移行対応

~J-GCPの定義する原資料ではICH-GCPの定義するSource Documentsを満たせない~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、ICH-GCPとJ-GCPの基礎・相違点から解説し、依頼者側・施設側の対応が必要な治験原資料の取り扱いや記録の残し方、FDA査察の手順や視点、SOP作成まで詳解いたします。

開催日

  • 2011年4月27日(水) 10時30分 16時35分

受講対象者

  • 医薬品製造、品質担当者
  • 治験の担当者
  • ICH-GCP対応の担当者

修得知識

  • グローバルSOPとローカルSOPの作成、運用の留意点
  • グローバル開発に対応するためのICH-GCP要求
  • 治験原資料の取り扱い・記録の残し方
  • FDA査察の事例

プログラム

講座主旨

 グローバル開発が急速に進む中、J-GCP基準で行われていた国内試験用のSOP、具体的な運用や施設での対応を、ICH-GCP基準に対応すべく、移行する必要がある。
 今回のセミナーでは、ICH-GCPとJ-GCP の相違点に着目しながら、依頼者側/施設側が行わなければならない治験原資料の取り扱いや記録の残し方、およびFDA査察の手順や視点、SOP作成に至るまで解説します。
 また、依頼者側として、まずICH-GCPをよく理解し、医療機関に対しても、ICH-GCP要求をどのように理解していただき、対応していくべきかについても考えてみたい。

第1部 グローバル開発に対応するためのICH-GCP要求と治験原資料の取り扱い/記録の残し方 (10:30~14:50)

QM Perspective Independent Auditor / QM Consultant 薬学博士 末吉 忍 氏

  1. J-GCP にないICH-GCP要件への対応
    1. Laboratory Certificate / Accreditationへの対応は?
    2. Site Initiation MV Report の写しの施設でのファイル
    3. FDA Form-1572等、米国IND試験での要件
  2. 欧米当局が査察で重視すること
    1. Study Conductの検証
    2. 試験責任医師の責任の重さ – Delegation & Oversight
    3. 資格、経験に関する文書
  3. 実際に行ったことを、どのように記録に残せばよいのか
    1. J-GCPの定義する原資料では、ICH-GCPの定義するSource Documentsを満たせない
    2. どれが“Original document” か明確か?
    3. Delegation of duties log
    4. ログの概念の理解
    5. 同意取得プロセスの記録
    6. なぜ“timely review“の証拠が重要なのか
    7. なぜカルテシールが問題にされるのか?
    8. Certified copyはどう残せばよいのか
    9. Monitoring Visit後の Follow-up Letter
  • 質疑応答・名刺交換

第2部 FDA査察の経験 ~治験事務局支援を行って~ (15:05~16:35)

ノイエス(株) 九州事業部 福岡SMA課 課長 矢野 美幸 氏

 SMOとして治験事務局の支援を行っている施設に、2008年FDAの査察があった。FDAからの国内臨床施設への査察はほとんどなく、何かどのように行われるのかも分からない状況からの準備であった。
 試験は、J-GCPを遵守したものであったが、米国メーカーがFDAへ申請をした際に日本のデータも提出され、重要な位置づけとして使用されたため、今回、査察を受けることとなった。FDA査察前の準備、実際、結果について報告する。

  1. FDA査察の背景
  2. FDA査察のための事前準備
    • 対策のMTGの実施
    • ON SITE QCの実施
    • 必須文書について
    • 依頼者による症例のSDVについて
  3. 必須文書について
  4. メーカー主催の事前説明会について
    • 査察時に準備すること
    • 査察時の心構え
    • 文書・書類について
  5. 査察の内容
    • 査察官より
    • 医療機関より
    • SMOより
      • J-GCPとICH-GCPの相違点について
      • 医療機関より委託されている業務について
    • インタビュー
      • 治験薬関連
      • 治験体制について
      • 同意説明文書について
      • 症例の確認について
      • 治験開始時について
      • 治験責任医師との面談
      • 有害事象について
      • 記録の保存について
  6. 査察の結果
    • 査察官からのコメント
    • FDAからの結果
  7. まとめ
  8. 今後について
  • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第1講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 47,250円 (税込)
複数名
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/28 治験に関わるベンダーの要件調査と監査 オンライン
2025/3/31 GMP基礎講座 (2日間) オンライン
2025/3/31 規制当局GMP査察における指摘事項と重大な指摘を回避するための事前対応のポイント オンライン
2025/3/31 GMPが適用されないラボにおける封じ込めの基本事項と初期段階でのハザードアセスメント オンライン
2025/3/31 GDPガイドライン入門講座 オンライン
2025/3/31 医薬品開発におけるドキュメント作成のための英文メディカルライティング入門 オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編 + 実践編) オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 (2日コース) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (実践編) オンライン
2025/4/28 化学物質を扱う研究所における法規制に準拠した薬品管理の進め方 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2025/5/29 責任役員 (上級経営陣) にむけたGMP、GQP教育訓練と法令順守体制の整備 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品 (抗体医薬品) の特性解析・構造決定と得られたデータの品質管理への活用 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品の不純物管理 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品における各種試験方法の適切な精度管理と分析法バリデーションの実施方法 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品のCTD (CMC) :妥当性の根拠とまとめ方 (2日間) オンライン
2025/5/29 環境モニタリングの測定時およびアラート・アクションレベル設定時の留意点 オンライン
2025/5/29 再生医療等製品/細胞加工製品の製造・QC担当者のためのGCTP入門 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2013/11/28 正しいALCOA原則・実践から治験Quality Managementと適合性調査
2013/9/27 PMDA要求「EDC管理シート」記載方法と適合性調査対応 (ebook版)
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価