技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品研究開発におけるプロジェクトマネジメント手法

医薬品研究開発におけるプロジェクトマネジメント手法

医薬品研究開発におけるプロジェクトマネジメント手法の画像

概要

本書は、研究開発・臨床開発・グローバル開発でのプロジェクトマネジメントのポイントを解説しております。
医薬品開発プロジェクトマネージャーの指南書です。

ご案内

2013年1月22日:
好評につき完売いたしました。

目次

第1章 医薬品研究開発プロジェクトの価値評価手法と評価プロセス

  • 1. 医薬R&Dプロジェクトの価値評価手法
    • 1.1 医薬品産業の特殊性
      • 1.1.1 目的の確度
      • 1.1.2 ビジネスモデルの安定性
      • 1.1.3 長期にわたるプロジェクト期間
      • 1.1.4 成果の不確実性
      • 1.1.5 リスク選択に対する許容度
    • 1.2 医薬R&Dプロジェクトの評価軸
      • 1.2.1 戦略適合性評価 (strategic fit)
      • 1.2.2 個別価値評価 (project value)
      • 1.2.3 全体価値評価 (portfolio value)
      • 1.2.4 実行可能性評価 (feasibility)
  • 2. 戦略適合性評価
    • 2.1 全社経営方針・計画との整合
    • 2.2 R&D方針・計画との整合
    • 2.3 「遂行の意思」との整合
  • 3. 個別価値評価
    • 3.1 価値評価手法
      • 3.1.1 スコアリング・加重平均法
      • 3.1.2 ディスカウント・キャッシュフロー (DCF) 法
      • 3.1.3 ディシジョン・ツリー法
      • 3.1.4 リアル・オプション法
    • 3.2 個別価値評価手法の適用プロセス
      • 3.2.1 ディシジョン・ツリーの活用によるシナリオの洗い出し
      • 3.2.2 収益構造のモデル化
      • 3.2.3 データ解析
      • 3.2.4 定量分析の手法
      • 3.2.5 意思決定
      • 3.2.6 モニタリングと検証
  • 4. 全体価値評価
    • 4.1 全体価値評価手法
    • 4.2 R&Dポートフォリオの優先順位付けと最適化
      • 4.2.1 リターンの最大化とリスク・投入リソースの最小化
      • 4.2.2 全社・部門目標とアセット要件の充足
      • 4.2.3 長期・短期R&Dポートフォリオの構築
    • 4.3 全体価値評価手法の適用プロセス
      • 4.3.1 ポートフォリオ要件の設定
      • 4.3.2 現行ポートフォリオ分析・ギャップ分析
      • 4.3.3 代替案の検討
      • 4.3.4 最適化シミュレーション
      • 4.3.5 新ポートフォリオ計画の決定・リソース配分
    • 4.4 ポートフォリオ管理の今後の課題
  • 5. 実行可能性評価
    • 5.1 戦略-アセットの動的マッチング
    • 5.2 アセット要件のチューニングプロセス

第2章 リスクマネージメントの医薬品開発プロジェクトへの応用 – PMBOKリスクマネージメントを中心に –

  • 1. リスクとは
  • 2. リスクマネージメント計画策定
    • 2.1 リスクの識別・特定
    • 2.2 リスクの定性・定量分析
    • 2.3 個々のリスクへの対応計画
    • 2.4 リスクの監視とコントロール
  • 3. リスクマネージメント計画策定
    • 3.1 リスクマネージメントの時間的計画
    • 3.2 プロセスの立案
    • 3.3 リスク分析の標準化計画
  • 4. リスクの特定
  • 5. リスクの評価
    • 5.1 リスクの定性分析
    • 5.2 リスクの定量分析
      • 5.2.1 感度分析
      • 5.2.2 EMV (Expected Monetary Value) 分析
      • 5.2.3 デシジョンツリー分析
  • 6. リスクに対する対策の立案
  • 7. 開発プロジェクト進行中のリスク監視活動

第3章 研究開発におけるプロジェクトマネジメント実施手法

  • 1. 研究開発プロジェクトとは
  • 2. 研究開発プロジェクトの実施
    • 2.1 研究開発プロジェクトの特徴
    • 2.2 プロジェクトマネージャー
    • 2.3 プロジェクトチーム
    • 2.4 プロジェクトマネジメントのプロセス
    • 2.5 研究開発プロジェクトの実施に関する留意点
      • 2.5.1 進捗管理
      • 2.5.2 コストマネジメント
    • 2.6 研究開発プロジェクトと臨床開発プロジェクトとの違い
  • 3. 研究開発プロジェクトの運営
    • 3.1 研究開発プロジェクトの運営における会議体の位置づけと各会議体での審議・決定事項の明確化
    • 3.2 プロジェクト推進に合わせた組織体制
    • 3.3 プロジェクトの推進に対する組織的支援体制
    • 3.4 プロジェクトの評価とプロジェクトチームのメンバー (プロジェクトマネージャー、プロジェクトメンバー) に対する人事考課への反映
    • 3.5 研究開発プロジェクトプランの作成
  • 4. 研究開発プロジェクトの終結
    • 4.1 研究開発プロジェクトの終結
    • 4.2 臨床開発段階への移行 (研究開発プロジェクトと臨床開発プロジェクトの連動性)

第4章 臨床開発におけるプロジェクトマネジメント実施手法

  • 1. 開発計画書の作成
    • 1.1 定義および作成の目的
      • 1.1.1 定義
      • 1.1.2 作成目的
      • 1.1.3 開発計画書の基本構造
    • 1.2 組織と役割分担
      • 1.2.1 機能組織横断チーム
      • 1.2.2 最高意思決定機関
    • 1.3 開発計画書作成の手順とツール
      • 1.3.1 キックオフ会議
      • 1.3.2 開発計画書の作成
  • 2. 臨床試験のマネジメント
    • 2.1 目的
    • 2.2 組織と役割分担
      • 2.2.1 臨床開発チーム
      • 2.2.2 R&D意思決定機関
      • 2.2.3 臨床開発チームの役割分担
    • 2.3 臨床試験マネジメントの手順とツール
      • 2.3.1 キックオフ会議
      • 2.3.2 臨床開発計画書の作成
      • 2.3.3 進捗管理方法
      • 2.3.4 プロジェクトの事後評価
  • 3. プロジェクト終結のマネジメント
    • 3.1 目的
    • 3.2 組織と役割
      • 3.2.1 プロジェクトマネジャー
      • 3.2.2 最高意思決定機関
    • 3.3 プロジェクト終結の手順とツール
      • 3.3.1 プロジェクト終結会議
      • 3.3.2 プロジェクト振り返り会議
      • 3.3.3 プロジェクト完了手続き

第5章 グローバル開発におけるプロジェクトマネジメント手法

  • 1. プロジェクトチーム組織
    • 1.1 PJ組織
      • 1.1.1 本社のPJ組織
      • 1.1.2 グローバルPJマネージャー
      • 1.1.3 欧米のPJ組織とPM
      • 1.1.4 グローバルサブチーム
    • 1.2 GPM、PM、PJメンバーの要件
  • 2. プロジェクトにおける意思決定プロセス
    • 2.1 会社としての意思決定プロセスの確立と共有化
    • 2.2 意思決定に必要な情報
      • 2.2.1 科学的アセスメント
      • 2.2.2 ビジネスアセスメント
  • 3. 製品コンセプト/ポジショニング
    • 3.1 グローバル共通 (コア) 製品コンセプト
    • 3.2 ローカルでの製品価値最大化
  • 4. グローバル申請データパッケージ
    • 4.1 ブリッジング、国際共同治験
    • 4.2 グローバル申請データパッケージ
  • 5. 開発各ステージ、相移行時の留意点
    • 5.1 非臨床→P1移行時
    • 5.2 P1→P2a (POC) 移行時
    • 5.3 P2a (POC) →P2b移行時
    • 5.4 P2b→P3移行時
    • 5.5 申請→承認まで

第6章 医薬品開発プロジェクトにおける進捗管理 – コスト管理の観点から –

  • 1. 医薬品開発プロジェクトを取り巻く環境
  • 2. プロジェクトのコスト管理の目的
  • 3. プロジェクト全体予算作成の基本ステップ
    • 3.1 計画作成とWBS
    • 3.2 コスト見積もりに使う技法
      • 3.2.1 類推見積もり
      • 3.2.2 資源単価
      • 3.2.3 係数見積もり
      • 3.2.4 ボトムアップ見積もり
      • 3.2.5 その他
  • 4. 会社の予算への組み込み
  • 5. コストパフォーマンスの測定
  • 6. 現実の場面で遭遇する問題
    • 6.1 長期の研究開発予算の配分と不確実性に対する対処
    • 6.2 短期の開発予算の不確実性に対する対処

第7章 医薬品研究開発におけるプロジェクトマネジメントオフィス (PMO) の機能・役割

  • 1. はじめに
    • 1.1 プロジェクトマネジメントの必要性
    • 1.2 プロジェクトマネジメントフレームワーク
    • 1.3 定常組織とプロジェクトチーム
    • 1.4 PMOの必要性
  • 2. PMOの機能
    • 2.1 機能全体像
    • 2.2 戦略・プログラムマネジメント機能
    • 2.3 プロジェクトサポート機能
    • 2.4 仕組み構築・改善機能財育成
  • 3. PMOの組織化
  • 4. PMO運営の主要成功要因

第8章 進捗の遅れないプロジェクトマネジメントシステム構築手法

  • 1. プロジェクトの計画を立てる
    • 1.1 開発戦略と整合した計画を立てる
    • 1.2 臨床試験のベースライン計画を策定する
      • 1.2.2 臨床試験のタイムラインを見積もる
      • 1.2.2 リソース計画を算出する
    • 1.3 臨床試験のベースライン計画を承認する
  • 2. PDCAサイクルを活用したプロジェクトの実行
    • 2.2 PDCAサイクルについて
    • 2.3 ダッシュボード・システムによるプロジェクト進捗の可視化~進捗の遅れをリアルタイムに検出する
    • 2.4 遅れのボトルネック診断と主要因分析
    • 2.5 課題に対する打ち手のタイムリーな実行と検証

第9章 コミュニケーションマネジメントとコンフリクトマネジメント

  • 1. コミュニケーションマネジメント
    • 1.1 効果的なコミュニケーションのためのマインドセット
    • 1.2 コミュニケーションの促進者
    • 1.3 プロジェクトメンバーの座席
    • 1.4 効果的な会議運営
    • 1.5 プロジェクト専用室
    • 1.6 コミュニケーションプラン
    • 1.7 コミュニケーションの阻害要因の除去
    • 1.8 コミュニケーションミスを最小限にする
  • 2. コンフリクトマネージメント
    • 2.1 コンフリクトとは
    • 2.2 コンフリクトに関する現代的な見方
    • 2.3 プロジェクトとコンフリクト
    • 2.4 コンフリクトとプロジェクトマネージャーの役割
    • 2.5 組織をコンフリクトに向かわせる条件
    • 2.6 プロジェクト環境で発生するコンフリクトの種類
    • 2.7 プロジェクトのフェーズとコンフリクトの原因の関係
    • 2.8 コンフリクトの解決法
    • 2.9 コンフリクト対応に用いるプロジェクトマネージャーの権威と権限
    • 2.10 二者間コンフリクト戦略
      • 2.10.1 win-win戦略:
      • 2.10.2 win-lose戦略
      • 2.10.3 lose-lose戦略
    • 2.11 二者間コンフリクト対応策とその結果
    • 2.12 チームでのコンフリクトマネージメント (コンフリクト対処とは異なった面から)
    • 2.12 プロジェクトチーム外部とのコンフリクトへの対応
    • 2.13 プロジェクト・マネージャーに問題がある場合

第10章 プロジェクトマネジメントにおける人財育成・教育手法

  • 1. 医薬品及び医薬品産業の特異性
  • 2. 新生中外製薬
  • 3. プロジェクトマネジメント (PM) システム
    • 3.1 Proof of Concept (PoC)
  • 4. コア人財育成
    • 4.1 理想のプロジェクトリーダー
    • 4.2 ハイブリッドプログラムの実施
    • 4.3 LCTコアメンバーの人財育成
      • 4.3.1 PMBOK
      • 4.3.2 StratCom
      • 4.3.3 マーケティングスキル
      • 4.3.4 ライフサイクルマネジメントスキル
      • 4.3.5 グローバルビジネススキル
      • 4.3.6 クロスカルチュラルコミュニケーション
      • 4.3.7 医薬専門英語
      • 4.3.8 プレゼンテーションスキル
  • 5. 新たな展開への模索
    • 5.1 「企業内大学」の設立
    • 5.2 チェンジエージェント制度
    • 5.3 教育訓練記録管理システムの導入・定着
    • 5.4 教育研修事務局からの脱皮
    • 5.5 シャドーワーク13)
    • 5.6 OJTコーチ
  • 6. プロジェクトワークにおける育成のポイント
    • 6.1 明日の仕事ができる人財
    • 6.2 クロスファンクショナル
    • 6.3 ボトムアップ型から選抜型へ
    • 6.4 義務型 (強制型、画一型) から選択型 (カフェテリア方式、手上げ方式) へ
    • 6.5 暗黙知を形式知に
    • 6.6 Off-JTのフォローアップ
    • 6.7 Affirmative observation
    • 6.8 実務経験者を人財育成担当者に

執筆者

  • 仙石 慎太郎 : 京都大学
  • 山本 克巳 : ユーシービージャパン株式会社
  • 佐野 匡 : 元 参天製薬株式会社
  • 今野 浩一 : 持田製薬株式会社
  • 山本 晃嗣 : 参天製薬株式会社
  • 越智 匡 : アルテミスビジネスコンサルティング株式会社
  • 伊藤 博夫 : ヤンセンファーマ株式会社
  • 高橋 健 : ノボノルディスクファーマ株式会社
  • 熊谷 文男 : 中外製薬株式会社

出版社

お支払い方法、返品の可否は、必ず注文前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本出版物に関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(出版社への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

体裁・ページ数

B5判並製本 153ページ

ISBNコード

ISBN978-4-903413-36-5

発行年月

2008年2月

販売元

tech-seminar.jp

価格

42,714円 (税別) / 46,985円 (税込)

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/28 化学物質を扱う研究所における法規制に準拠した薬品管理の進め方 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (実践編) オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品における規格及び試験方法の設定と安定性試験 (長期保存試験) による有効期間の設定 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品 (抗体医薬品) の特性解析・構造決定と得られたデータの品質管理への活用 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品の不純物管理 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品における各種試験方法の適切な精度管理と分析法バリデーションの実施方法 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品のCTD (CMC) :妥当性の根拠とまとめ方 (2日間) オンライン
2025/5/29 医薬品/医療機器等へのQMSの具体的な構築フロー オンライン
2025/5/29 製品品質照査の活用による製造工程、原料・資材及び製品規格の妥当性検証 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品 (CMC) マスターコース (全6コース) オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品における製法・試験法変更と担保すべき同等性/同質性評価 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/3/31 研究開発テーマの評価と中止/撤退判断の仕方
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2020/10/30 研究開発者のモチベーションの高め方と実践事例
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/11/21 医療機器企業におけるリスクマネジメントセミナー (オンデマンド)
2019/11/21 医療機器企業におけるリスクマネジメントセミナー (DVD)
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集