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医薬・食品を対象とした凍結乾燥技術

品質制御・プロセス設計を実務で活用するための

医薬・食品を対象とした凍結乾燥技術

オンライン 開催
  • ライブ配信セミナーには、特典としてアーカイブ配信が付きます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は2026年2月20日〜26日を予定しております。
  • ライブ配信を受講しない場合は、「アーカイブ配信」をご選択ください。

概要

凍結乾燥は「装置操作」ではなく、「現象理解と設計」で品質と効率が決まります。
本セミナーでは、凍結・乾燥過程で同時に起こる相変化、熱・物質移動、コラプスや発泡の発生メカニズムを基礎から丁寧に解説いたします。
さらにExcelによるシミュレーションを通じて、乾燥条件の最適化やデザインスペース推算まで実務に直結する考え方を習得いただけます。

開催日

  • 2026年2月13日(金) 10時00分16時00分

受講対象者

  • フリーズドライに関連する医薬品・食品関連製品の技術者、品質担当者、担当者、管理者
    • 抗がん剤
    • 抗生物質
    • ワクチン
    • 注射剤
    • ドライフード など
  • フリーズドライに関連する技術者、開発者、研究者

修得知識

  • 凍結乾燥の基礎原理、基礎知識
  • 凍結乾燥プロセスや装置の理解
  • 凍結乾燥プロセスの化学工学的な理解と数学的アプローチ
  • 凍結乾燥製品の様々なトラブル対処の考え方

プログラム

 フリーズドライ (凍結乾燥) とは凍結した製品中の水分を昇華によって取り除くことを特徴とする乾燥手法です。質の保持に最も優れた乾燥方法として知られており、抗がん剤、抗生剤、ワクチンをはじめ、インスタント食品などの製造にもその利用はますます拡大しています。その反面、その背景で起こっている現象は非常に複雑で、一見静かにゆっくりと進行している凍結と乾燥の過程では、いくつもの現象が同時に起こっています。
 本講演では、それらの現象をひとつずつ丁寧に取り上げ解説します。これらの現象はいずれも最終的な製品の品質と結びついており、これを理解することで品質安定化のために必要な考え方を身につけて貰います。
 また、乾燥の進行速度がどのように決定しているかといった数学を使った解説を通じ、凍結乾燥がどのようなメカニズムで進行し、どうすれば乾燥を速く進行させられるかの考え方を身につけて貰います。

  1. 凍結乾燥にとって重要な物理化学を理解する
    1. 溶解度・溶解度曲線
    2. 結晶・結晶多形・ガラス転移
    3. 乾燥製品の物性
  2. 凍結乾燥の工程と装置を知る
    1. 凍結乾燥と他の乾燥手法との違い
    2. 凍結乾燥の工程
    3. 医薬用・食品用の凍結乾燥装置
    4. 凍結乾燥装置内で水はどう動くか
    5. 凍結乾燥過程の温度チャートの読み方
  3. 凍結乾燥過程で起こるさまざまな現象を理解する
    1. 凍結過程で起こる現象
    2. 過冷却現象の解除
    3. 固液相平衡図上で理解する凍結
    4. 氷晶が作るミクロ構造
    5. アニーリング操作で変わる氷晶のミクロ構造
    6. 凍結乾燥製品の氷晶サイズの推算と分布
    7. 乾燥過程で起こる現象
    8. コラプス・発泡の発生
  4. Excelでできる凍結乾燥のシミュレーション
    1. 伝熱方程式・拡散方程式
    2. 凍結乾燥を数学的に記述する
    3. 棚板式バイアル凍結乾燥モデル
    4. モデルを用いたシミュレーションの方法
    5. シミュレーションの実施例
    6. デザインスペースの推算
  5. 凍結乾燥を実施しよう
    1. 凍結乾燥プログラムの設定
      • 一次乾燥温度
      • 二次乾燥時間
    2. 凍結乾燥の実施 (ラボ試験)
  6. 品質を安定化させる
    1. 製品品質の変化はいつ起こるか
    2. 品質安定化のためのアプローチ
    3. 保護物質の役割と選定
    4. 復水性・再水和特性の保持
    5. 吸湿のメカニズムと湿度管理
    6. 好気成分の保持
    7. ナノ粒子の凝集抑制
    8. エクストリーム条件による安定性保持
  7. 分析手法
    1. 含水率測定
    2. コラプス温度の測定
    3. コラプス発生の評価
    4. X線CTによる分析
    5. 凍結乾燥過程の温度計測
  8. 質疑応答

講師

  • 中川 究也
    九州大学 大学院 工学研究院 化学工学部門
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 40,000円 (税別) / 44,000円 (税込)

受講者の声

  • 凍結乾燥について学ぶ機会はこれが初めてでしたが、基本的なことから分かりやすく教えていただけて大変勉強になりました。質問にも丁寧に答えていただき参考になりました
  • 三相図を使用した濃縮相の解説など、非常にわかりやすかったです。
  • 勉強になりました。理解が追い付かなかった部分についてはテキストを見直して復習しておきたいと思います。
  • 具体例や、なかなか聞けない事前検討の話を聞けて、貴重なセミナーとなりました。
  • 中川講師の解説が分かりやすく良かったです。聞きたかった質問にも対応いただき有意義でした。

複数名同時申込割引について

複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 40,000円(税別) / 44,000円(税込) で受講いただけます。

  • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
  • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 80,000円(税別) / 88,000円(税込)
  • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 120,000円(税別) / 132,000円(税込)

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルを配布予定です。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2026年2月20日〜26日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。

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