技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ブリードアウト不良の原因と対策

ブリードアウト不良の原因と対策

オンライン 開催

開催日

  • 2026年1月14日(水) 12時30分17時00分

受講対象者

  • プラスチック製品の開発・成形加工に従事している技術者・管理者
  • プラスチックのブリード不良で課題を抱えている技術者・管理者

プログラム

 実務において高分子材料のブリードアウト不良が発生した時に、どのように分析して原因を特定するのか。根本となる原因とたどりつき、解決策を考える道筋を、実例と原理に沿って分かりやすく説明します。

  1. 高分子材料の中をモノが素通りするということ
    1. ブリードアウト不良とは
    2. 高分子材料の中身を知る
      1. 単一素材の製品
      2. 多層構造の製品
      3. 多相構造の成形品
      4. 微細孔のある成形品
      5. 発泡した成形品
    3. 成形加工方法と製品
      1. フィルム成形
      2. シート熱成形
      3. ブロー成形
      4. 射出成形
  2. ブリードアウト不良の現象と基本原理
    1. ブリードアウト不良の感覚的な説明 (高分子材料の特性、添加剤)
      1. 自由体積という概念
      2. 緩和 (Relaxation) という言葉
      3. 大きさのイメージを身に着ける
      4. 化学親和力 (Chemical affinity)
    2. 基本原理の科学的な説明 (拡散、溶解度)
      1. 拡散の詳細
      2. 溶解度の詳細
  3. ブリードアウトと関係する添加剤
    1. 定性的な分析
      1. ブリード物の採取
      2. 各種方法
    2. 定量的な分析
      1. 半定量的な分析
      2. 定量的な分析
      3. 加速試験の考え方
    3. なぜ添加剤を使わなければならないのか
      1. 安定性を付与する添加剤
      2. 機能性を付与する添加剤
    4. 添加剤の拡散と溶解
  4. ブリードアウトと成形加工
    1. プラスチックの構造
      1. 一次構造 化学結合できまる構造
      2. 二次構造 一本の分子鎖の形態に関する構造
      3. 三次構造 分子鎖が集合した微細構造
      4. 化学構造のまとめ
    2. 成形加工による構造の変化
      1. 延伸による構造の形成
      2. 流動場での構造の形成
    3. 成形加工によるブリード性の変化
      1. 射出成形品の場所によるブリード性の違い
      2. 現実の結晶性高分子の拡散性の解釈
  5. 総合的な対策
    1. 製品の機能のために添加剤を使わなければならないとき
      1. 添加剤の組み合わせの問題52
      2. 可塑剤の問題について
      3. (疑似的な) 相溶ブレンド
      4. 帯電防止剤の問題
    2. 応用問題
      1. ガラス状態の高分子からのブリード
      2. 環境によるブリードアウト問題
    • 質疑応答

講師

  • 小林 豊
    山形大学 グリーンマテリアル成形加工研究センター
    産学連携教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 40,000円 (税別) / 44,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 40,000円(税別) / 44,000円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 80,000円(税別) / 88,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 120,000円(税別) / 132,000円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 160,000円(税別) / 176,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 190,000円(税別) / 209,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/11/24 結晶性高分子の強度を支配するタイ分子の基礎理解と材料の高強度化・高耐久化設計 オンライン
2025/11/25 何方でも理解できる発泡プラスチックの基礎 オンライン
2025/11/25 熱伝導材料・放熱材料の設計ノウハウと特性評価 オンライン
2025/11/25 プラスチック・ゴム成形におけるブリードアウトの発生メカニズムと防止対策 オンライン
2025/11/26 「ポリプロピレン」の材料としての基本的な構造、特性、その応用 オンライン
2025/11/26 高分子材料の構造、物性分析 オンライン
2025/11/26 熱伝導材料・放熱材料の設計ノウハウと特性評価 オンライン
2025/11/26 プラスチック・ゴム成形におけるブリードアウトの発生メカニズムと防止対策 オンライン
2025/11/27 ヒートシールの基礎、接合のメカニズムと品質管理・不具合対策 オンライン
2025/11/27 高分子成形加工を理解するための高分子レオロジー入門 オンライン
2025/11/27 PPS樹脂の種類、特性と応用展開 オンライン
2025/11/27 粘着・剥離のメカニズムとその制御 オンライン
2025/11/27 エポキシ樹脂の基礎、硬化剤との反応および副資材による機能化 オンライン
2025/11/28 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的な配合・添加方法 オンライン
2025/11/28 ケミカルリサイクル技術の基本、手法の適用・選択と技術開発動向 オンライン
2025/11/28 プラスチック材料の高次構造・力学物性の制御・解析手法 オンライン
2025/12/1 押出混練機内の樹脂挙動と混練評価、最適化技術 オンライン
2025/12/1 粘着・剥離のメカニズムとその制御 オンライン
2025/12/2 樹脂部品の特性と材料費/加工費/型費の概算法から検図法まで学ぶ超実務設計 オンライン
2025/12/4 ゴム・タイヤ材料の低環境負荷技術と今後の展望 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/4/25 新しいプロピレン製造プロセス
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/11/1 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ
2012/9/27 熱膨張・収縮の低減化とトラブル対策