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ガラス基板の開発動向と製造プロセス、加工技術

先端半導体パッケージ向け

ガラス基板の開発動向と製造プロセス、加工技術

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、まずガラスの基本的な特徴と物性について述べ、それを踏まえ、自動車・ディスプレイ・エレクトロニクス・通信・エネルギー・医療等の各分野で用いられるガラス製品を事例に、関連要素技術のエッセンス・要点について具体例を示しながら解説するとともに、今後重要性を増すガラス技術についても解説いたします。

開催日

  • 2025年7月30日(水) 10時30分16時50分

受講対象者

  • ガラスの応用製品に関連する技術者、研究者、開発者、管理者
    • 自動車
    • ディスプレイ
    • エレクトロニクス
    • 通信
    • エネルギー
    • 医療など
  • ガラスに関連する技術者、研究者、開発者、管理者

修得知識

  • 半導体市場の動向
  • 半導体パッケージの技術の動向
  • ガラスの特徴
  • ガラスインターポーザの特徴
  • ガラス微細加工技術
  • シリコン・ガラス・有機インターポーザのメリット・デメリット
  • 三次元実装関連材料
  • 高効率研磨技術の開発
  • Advanced Packaging技術における表面処理 (硫酸銅めっき) の基礎
  • 電気化学的な硫酸銅めっきプロセスの違い
  • TSV, TGVの充填性の相違点
  • ガラス基板分断技術の種類と特徴
  • スクライブ・ブレーク法を用いたガラス分断
  • スクライブ法で使用する道具 (ツール) の種類と特徴
  • ガラス基板分断時に発生する現象
  • ツールスクライブによるガラス基板分断メカニズム
  • レーザーを用いたガラス分断の種類と特徴
  • 熱応力を利用したガラス基板分断メカニズム

プログラム

第1部 先端半導体パッケージ向けTSV、TGVの開発動向と製造プロセスの課題

(2025年7月30日 10:30〜12:00)

 半導体市場は年々拡大しており、2023年実績は〜70兆円、2030年には100兆円に迫る勢いで成長を続けている。半導体の更なる高性能化・小型化には半導体素子の微細化が必須であるが、電気的課題・プロセス複雑化・高コスト化により更なる微細化は限界に近づきつつあると言われている。当該課題に対し、ロジックやメモリなど機能の異なる複数チップを1つの基板上に高密度実装し、スケーリングを保ちつつ高密度化・高性能化・低コスト化を実現する現実的な方法として2.x/3Dパッケージング技術が注目されており、そのキーコンポーネントとしてチップと基板を電気的に接続するインターポーザへの関心が高まっている。インターポーザ材料としては、シリコン・ガラス・樹脂があり、バンプの狭ピッチ化、配線の微細化等、多様化するパッケージ構造へ対応すべく精力的な開発が関連企業・研究機関で進められている。そして、このインターポーザが今後の先端半導体パッケージ高性能化において重要な役割を果たすと考えられている。
 本講演では、従来のシリコンインターポーザに対し、高速信号の伝送特性に優れ、かつ、低コスト化が期待されるガラス&樹脂インターポーザについて比較解説するとともに、インターポーザ製造に関わる要素技術 (穴あけ加工、メッキ等) についてガラスインターポーザを事例に述べる。また、三次元実装関連材料の動向についても触れる。

  1. 市場環境
    1. 半導体市場の動向
    2. 半導体パッケージ技術の動向
  2. ガラスインターポーザ
    1. ガラス物性
    2. ガラス微細加工技術
    3. Si・ガラス・有機インターポーザのメリット・デメリット
    4. ガラスインターポーザ製造要素技術 (穴あけ加工など)
  3. 三次元実装材料の動向
  4. まとめ
    • 質疑応答

第2部 電界援用による高効率研磨技術の開発

(2025年7月30日 12:50〜13:50)

  • 電界環境下におけるスラリーの挙動
  • 高効率CMP技術の開発
  • 高速回転型研磨技術の開発
  • 小径工具 (スモールツール) による半導体基板の迅速研磨技術について
  • 小径工具による非球面レンズの迅速率研磨への応用
  • 質疑応答

第3部 TSVおよびTGV用硫酸銅めっきプロセスと課題

(2025年7月30日 14:00〜15:30)

 近年、人工知能 (AI) や高機能モバイル端末の普及により、より高い計算性能や多種多様な機能を統合した高機能デバイスが求められている。これらを実現するために日々、半導体技術の微細化技術は「ムーアの法則」にのっとり発展をしてきた。しかしながら昨今では、半導体の微細化が物理的な限界を迎えつつあり、さらなる性能向上を目的にパッケージング技術と新しい材料の技術を組み合わせる“Advanced Packaging (アドバンスドパッケージング) ”と呼ばれる技術が注目されている。
 本講演では、“Advanced Packaging”技術の中の2.XDおよび3D構造に必要な”TSV”および”TGV”用の硫酸銅めっきに着目し解説する。

  1. Advanced Packaging技術の必要性
    1. 半導体の性能UPが必須
    2. 微細化の限界か
    3. チップレット化に伴いめっきへの要求性能UP
    4. チップレット化によりTSV、RDL、Cu Pillarの需要が増加
  2. TSV用硫酸銅めっき「TIPHARES TVP」
    1. 求められるめっき性能
    2. 従来浴よりも短時間で充填可能
    3. ボイド発生のメカニズム
    4. さらなる短時間化
  3. TGV用硫酸銅めっき
    1. インターポーザー向けとコア向け
    2. TGV用硫酸銅めっき
    3. TSV用とTGV用と硫酸銅めっきの比較
    4. 課題
    • 質疑応答

第4部 ガラス基板の分断加工技術

(2025年7月30日 15:40〜16:50)

 ガラスをはじめとする脆性材料基板の分断手法として、高速かつ乾式での加工が可能な「スクライブ+ブレイク」法は、液晶ディスプレイの分断工程では広く採用され実績を重ねており、最近では、半導体基板の分断手法としても注目されています。
 本講では、「スクライブ+ブレイク」手法を中心に、ガラス基板の切断技術について解説します。

  1. ガラスの分断方法
    1. ガラスの分断方法の概要
  2. ツールを用いたスクライブ・ブレーク法によるガラス分断
    1. スクライビングで使用する道具 (ツール) の種類と特徴
    2. スクライブで発生する現象
    3. スクライブによるガラス基板分断メカニズム
    4. その他の基板分断例
  3. レーザーを用いたガラス分断
    1. レーザーを用いたガラス基板分断の種類と特徴
    2. 熱応力を利用したガラス基板分断メカニズム
  4. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 竹田 諭司
    MirasoLab
    代表
  • 池田 洋
    秋田工業高等専門学校 創造システム工学科 機械系
    教授
  • 長野 暢明
    株式会社JCU 総合研究所 電子技術開発部
  • 富本 博之
    三星ダイヤモンド工業 株式会社 研究開発部
    部長

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 220,000円(税別) / 242,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 250,000円(税別) / 275,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
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