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エポキシ樹脂のフィルム化と接着性の付与技術とその応用

エポキシ樹脂のフィルム化と接着性の付与技術とその応用

~エポキシ樹脂原料のフィルムの合成と特性を活かした用途展開~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2025年6月5日〜18日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2025年6月5日まで承ります。

概要

本セミナーでは、エポキシ樹脂とその硬化剤の基礎から解説し、エポキシ樹脂配合を設計するにあたって有用な分析手段、反応解析法、組成 – 物性 – 特性との相関関係などを具体例を挙げて詳説いたします。

開催日

  • 2025年5月21日(水) 10時30分16時30分

受講対象者

  • エポキシ樹脂を扱う製品等の技術者
    • 土木建築
    • 接着剤
    • 電気絶縁材
    • 自動車
    • 航空機 等
  • エポキシ樹脂の技術者

修得知識

  • エポキシ樹脂の基礎知識
  • エポキシ樹脂を原料とするフィルムの合成と物性
  • マスクイソシアナートを用いたエポキシフィルムの架橋

プログラム

 エポキシ樹脂はこれまで主流であった土木建築、接着剤、電気絶縁材などの用途に加えて、自動車用、航空機用などにも用途が広がり、世界での生産量も拡大している。
 本セミナーでは、これらの新分野へ展開できる可能性のある技術として、エポキシ樹脂のフィルム化技術について解説する。現状ではベンゼン環と水酸基を併せ持ち、十分なフィルム形成能を有する高分子は少ない。ベンゼン環によって耐熱性、機械的性質などに優れ、水酸基によって接着性、熱硬化性などが付与できる。フィルム形成後の三次元架橋反応についても詳述する。これに接着性を付与すれば、プリント配線板の基材として利用できるほか、様々な電子材料に利用できると考えられる。また、水酸基を極性の異なる化合物で修飾できれば、耐熱性、耐溶剤性を有する分離膜などにも利用できると考える。また、エポキシ樹脂について豊富な知識をお持ちでない方にもご理解いただけるように、前半ではエポキシ樹脂の基礎知識として硬化剤、硬化促進剤、分析法、評価法についても説明する。

  1. 緒言
    1. エポキシ樹脂の定義
    2. エポキシ樹脂の歴史
    3. 世界の需要
    4. 他の樹脂系との比較
    5. エポキシ樹脂の特徴
    6. エポキシ樹脂配合の特殊性
  2. エポキシ樹脂の基礎
    1. エポキシ樹脂
      1. 汎用エポキシ樹脂
      2. 特殊エポキシ樹脂
    2. 硬化剤
      1. アミン系
      2. 酸無水物系
      3. フェノール系
      4. ポリチオール系
    3. 硬化促進剤
      1. 硬化剤と硬化促進剤の違い
      2. アミン系
      3. イミダゾール系
      4. リン系
    4. 分析法、評価法
      1. 赤外分光法 (IR)
      2. 核磁気共鳴法 (NMR)
      3. 高速液体クロマトグラフィ (HLC)
      4. ゲル浸透クロマトグラフィ (GPC)
      5. 示差走査熱量計 (DSC)
      6. 粘弾性解析 (VEA)
      7. 熱分解ガスクロマトグラフィ質量分析 (Py-GC-MS)
  3. エポキシ樹脂のフィルム化
    1. 概要
      1. エポキシ系フィルムの利点
      2. 熱硬化性エポキシフィルムの設計
      3. エポキシ重合体の基本特許
      4. 二段法による合成
      5. 溶媒中での二段法による合成
    2. エポキシ重合体の合成 – エポキシ樹脂の選択
      1. 共重合モノマーの選択
      2. 溶媒種類
      3. 触媒種類
      4. 各種フェノール類
    3. エポキシフィルムの物性
      1. 粘度
      2. 分子量
      3. 引張試験
    4. 架橋エポキシフィルム
      1. 架橋剤 – エポキシ樹脂
      2. 架橋剤 – シラン化合物
      3. 架橋剤 – カルボン酸
      4. 架橋剤 – イソシアナート類
      5. イソシアナートのマスク化
      6. 引張試験
      7. 耐熱性
      8. 耐溶剤性
    5. エポキシ接着フィルム
      1. 層間接着フィルム
      2. プリプレグとの比較
      3. 架橋剤配合量とTg
      4. 接着性の付与
      5. 配合設計概念図
      6. 接着フィルムの特性
  4. 結言
    1. 結論
    2. 今後の課題
  5. 質疑応答

講師

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,200円 (税別) / 42,020円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,200円(税別) / 42,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

ライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2025年6月5日〜18日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

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