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事例を中心とした異物混入の分析・原因解明技術

事例を中心とした異物混入の分析・原因解明技術

~検出から異物分析、成分同定・原因解明までのフロー~
オンライン 開催 演習付き 個別相談付き

視聴期間は2025年3月10日〜17日を予定しております。
お申し込みは2025年3月14日まで承ります。

概要

本セミナーでは、各種製品・原材料中に混入する異物について発生原因と防止策から、発生した場合の分析、原因解明まで、異物問題について具体的事例を基にわかりやすく解説いたします。

開催日

  • 2025年3月14日(金) 10時30分 2025年3月17日(月) 16時00分

受講対象者

  • 異物混入対策が求められる製品の技術者、品質担当者、管理者
    • 工業用途
      • 精密機械
      • 半導体製造
      • 電子機器・エレクトロニクス
      • 液晶工場
      • ガラス・光学加工
      • プラスチック成形
      • 塗装
      • フィルム加工
    • 医療用途
      • 研究室
      • 無菌室
      • 手術室
    • 食品用途
      • 調理場
      • 製造ライン
    • 製薬工場
    • バイオハザード施設
    • 動物実験施設
    • RI (環境) 施設

修得知識

  • 異物の基礎・種類
  • 異物の検知
  • 異物分析の前処理
  • 分析機器の特徴
  • 異物混入の原因特定と対策

プログラム

 異物問題において、担当者は以下の点に留意して取り組む必要があります。

  • 何が異物とされるかは、その時代の価値観によって刻々と変化する。
  • 混入原因は、原材料・製造環境と関係する。
  • 分析依頼に至る場合、相手は何らかのトラブルを抱えている。
  • 異物の成分が分かっただけでは、意味がない。
  • 異物が生のままで混入しているとは限らない。
  • 形状・性状などを拠り所に判断する重要性。

 これらのポイントを踏まえながら解説しますので、混入異物への実践的な対処法について短時間で理解できます。製品検査、品質管理、分析・組成解析等を担当されている技術者の方、ならびに顧客相談窓口、営業の方にも役立つ内容です。
 今後、混入トラブルを最小限に抑えるための事前の分析的支援がますます重要となります。“では、具体的に何をすれば良いのか?”この疑問にもお応えする事を目指して進めさせて頂きます。
 セミナーの最後に異物分析相談会を実施します。ご希望の方は異物混入でお困りのサンプル、写真等をお持ち下さい。その場で測定法のご提案、分析可否の判断、分析依頼についてのご相談などお受け致します。

  1. 異物問題の現状
    1. 異物の定義・種類
    2. 最近の異物発生事例と特徴
      • グローバルサプライチェーンの複雑化に伴う、原材料などの品質管理の難しさ
      • 異物検査技術の高度化ならびにインフレ傾向に対するコスト圧力とのバランス
      • サプライヤー、パートナー企業の求める仕様に応えようとした結果、異物対策が困難になるケース
      • ユーザーの清潔衝動の先鋭化に伴う、混入異物に対する感度の高まり
      • SNSによるデマを含めた、異物トラブル拡散に伴う企業のブランドイメージダウン
    3. 代表的な混入物質ならびにそれぞれの分析的鑑定を通じた特徴の把握と対策のヒント
      • 繊維
      • 毛髪
      • 昆虫
      • カビ
      • その他原材料の混入
  2. 異物の検出
    1. 濾過捕集-光学顕微鏡観察、その他検知法と留意点
    2. X線マイクロCT等、各種検査装置
    3. 事前の情報収集ならびに混入形態の確認
      • 現場で起きた課題から分析の目的を明確化するには?
      • 現状認識での誤解が無いよう共有を図るには?
    4. 異物の分野ごとの特徴
  3. 異物のサンプリング
    1. 溶液中微小異物の捕集
    2. マイクロマニピュレータシステム
    3. ミクロトームによる試料の切片作製・面出し
  4. 分析法の概要
    1. 代表的手法の特徴および得られる情報
  5. FT-IR分析の基礎
    1. 装置構成・測定フロー
    2. 適切な結果を得るために
    3. スペクトルの読み方
  6. その他代表的手法
    1. 走査電子顕微鏡 (SEM)
    2. 電子線マイクロアナライザ (EPMA)
    3. X線回折 (XRD)
    4. ラマン分光法
    5. 熱分解GC-MS
    6. 顕微赤外イメージング、その他
    7. 各分析法において分かる事&分からない事
  7. 迅速な原因解明のために
    1. 同定から個別化へ向けた、分析手法の活用
      • 形態的、元素的、熱物性的な違いからの識別
  8. 異物対策、今からできる事
    1. 迅速に参照物質を提供・比較分析するには?
    2. 分析結果 (測定スペクトル) による個別化精度を上げるには?
    3. 製造環境から混入した異物の同定精度を上げるには?
    4. 交叉汚染対策
  9. 問題演習
    • 分析担当者としての心得
    • 異物のサイズ・材質に応じた分析法の適切な選択
    • スペクトルの解釈などの確認
    • 質疑応答・個別相談会

講師

  • 末広 省吾
    株式会社 住化分析センター 大阪ラボラトリー 技術開発センター
    主幹部員

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

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「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年3月10日〜17日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。

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