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異物分析の基礎と応用事例集

異物分析の基礎と応用事例集

目次

第1章 異物分析の目的および代表的な異物

  • 1 異物の定義とその対策
    • 1.1 異物はどこまで対策すべきか?
    • 1.2 解決へ向けて
  • 2 問題解決に必要な異物分析とは?
  • 3 異物問題の早期解決に向けた心得
  • 4 代表的な混入異物の事例と対策
    • 4.1 作業者に由来する異物
      • 4.1.1 作業者からの発塵
      • 4.1.2 毛髪類
      • 4.1.3 繊維
    • 4.2 昆虫
      • 4.2.1 侵入対策
      • 4.2.2 混入しやすい昆虫の例
    • 4.3 カビ
      • 4.3.1 発生対策
      • 4.3.2 付着異物としてのカビ

第2章 異物分析前の情報収集と形態・性状の確認

  • 1 異物分析前の情報収集
  • 2 異物の形態観察
    • 2.1 実体顕微鏡、デジタルマイクロスコープ
    • 2.2 走査型電子顕微鏡 (SEM)
    • 2.3 X線マイクロCT
      • 2.3.1 X線マイクロCTの原理
      • 2.3.2 内部構造の観察
  • 3 形態的知見からの識別
  • 4 異物分析手法の選択

第3章 異物分析の前処理およびサンプリング技術

  • 1 はじめに
  • 2 分析解析について
    • 2.1 必要な知見と専門性
    • 2.2 分析解析フロー
  • 3 前処理、およびサンプリング機器の種類と特徴
    • 3.1 フィルタリング
    • 3.2 超音波洗浄機による分離
    • 3.3 マニピュレータによる微小異物のピックアップ
    • 3.4 断面作成
      • 3.4.1 機械研磨
      • 3.4.2 ウルトラミクロトーム
      • 3.4.3 FIB-SEM40
      • 3.4.4.トリプルイオンミリング
  • 4 おわりに

第4章 異物分析手法

第1節 FT-IRによる異物分析
  • 1 FT-IRの原理・特徴
    • 1.1 赤外スペクトルでわかること
    • 1.2 FT-IRの原理と構造
    • 1.3 種々の測定法と付属品
      • 1.3.1 全反射法 (ATR法)
      • 1.3.2 プリズムの選択
  • 2 赤外顕微鏡による微小試料の測定
  • 3 FT-IRでの成分同定と、測定の留意点
第2節 SEM-EDXによる異物分析
  • 1 分析機器の原理・特徴
    • 1.1 走査電子顕微鏡-エネルギー分散型X線分析装置とは
    • 1.2 走査電子顕微鏡 (SEM) の原理
    • 1.3 エネルギー分散型X線分析装置 (EDX) の原理
      • 1.3.1 特性X線の発生
      • 1.3.2 面分析 (元素マッピング) の原理
  • 2 成分同定
    • 2.1 成分同定の進め方-1、試料の帯電防止
      • 2.1.1 「低真空モード」の利用
      • 2.1.2 帯電防止膜の着膜
    • 2.2 成分同定の進め方-2、試料を探す
      • 2.2.1 試料台と試料の位置の模式図の用意
      • 2.2.2 「原子番号効果」を活用する
    • 2.3 成分同定の進め方-3、熱に弱い試料
      • 2.3.1 変質のみの場合 (変形を伴わない熱ダメージ)
      • 2.3.2 変形する場合 (変形を伴う熱ダメージ)
    • 2.4 成分同定の進め方-4、測定する範囲
      • 2.4.1 試料全体が入る範囲で測定
      • 2.4.2 数点の狭い範囲で測定
      • 2.4.3 面分析 (元素マッピング)
  • 3 異物分析事例
    • 3.1 食品添加物中の黒色 (灰色) 異物
      • 3.1.1 異物全体の測定結果と数点の狭い範囲での測定結果
      • 3.1.2 面分析 (元素マッピング) の結果
      • 3.1.3 成分同定の結果
    • 3.2 食品添加物中の金属異物
      • 3.2.1 異物全体の測定結果
      • 3.2.2 面分析 (元素マッピング) の結果
      • 3.2.3 成分同定の結果
第3節 ラマン分析による異物解析
  • 1 ラマン分光法の基礎
    • 1.1 ラマン分光法
    • 1.2 レーザーラマン顕微鏡の構成
  • 2 ラマン分析による成分同定
    • 2.1 ラマンスペクトル
    • 2.2 異物分析におけるラマン分析の特長
    • 2.3 試料形態に応じた測定条件の設定とテクニック
      • 2.3.1 レーザー波長の選択
      • 2.3.2 対物レンズの選択
      • 2.3.3 回折格子の選択
      • 2.3.4 レーザーパワーと露光時間の設定
      • 2.3.5 共焦点スリット、ピンホールサイズの設定
      • 2.3.6 スペクトルに蛍光が強く現れた場合の回避方法について
  • 3 ラマン分析による異物分析事例
    • 3.1 ろ紙の上の黒色異物
    • 3.2 フィルムに埋没した異物
    • 3.3 複数成分からなる異物の測定事例
    • 3.4 ウエハー上の100nmの微小異物 (ビーズ) 測定事例
    • 3.5 同一成分で結晶性が異なる樹脂の混入事例
    • 3.6 ガラスの下の微小異物測定事例
  • 4 おわりに
第4節 蛍光X線による異物分析
  • 1 蛍光X線分析とは
    • 1.1 蛍光X線分析の原理
    • 1.2 蛍光X線分析装置の特長と種類
      • 1.2.1 蛍光X線分析装置の特長
      • 1.2.2 汎用型蛍光X線分析装置
      • 1.2.3 顕微鏡型蛍光X線分析装置
  • 2 異物分析の注意点
    • 2.1 異物分析の試料前処理
      • 2.1.1 試料セルを使用する方法
      • 2.1.2 ポリエチレン袋を使用する方法
      • 2.1.3 粘着テープを使用する場合
      • 2.1.4 異物が粉体、液体の場合
    • 2.2 顕微鏡型蛍光X線分析装置で可能となる分析
  • 3 測定事例
    • 3.1 不織布上の異物分析
    • 3.2 プラスチック中の異物分析
    • 3.3 パウチ食品中の異物分析
    • 3.4 プリント基板上の液体分析
    • 3.5 IC内部の異物分析
    • 3.6 電池セパレータ上の異物分析
第5節 EPMAによる異物分析
  • 1 はじめに
  • 2 EPMAの原理
    • 2.1 各種信号の発生
    • 2.2 特性X線
    • 2.3 装置
      • 2.3.1 光学系
      • 2.3.2 電子光学系
      • 2.3.3 波長分散形分光器 (WDS)
      • 2.3.4 エネルギー分散形分光器 (EDS)
  • 3 EPMAの特徴
  • 4 EPMAによる成分同定
    • 4.1 定性分析
    • 4.2 定量分析
    • 4.3 面分析
第6節 ToF-SIMSによる異物の検査
  • 1 ToF-SIMSの原理・特徴
  • 2 ToF-SIMSによる成分同定
    • 2.1 ToF-SIMSスペクトルの開裂パターンの特徴
      • 2.1.1 高分子ポリマーからのToF-SIMSスペクトル
      • 2.1.2 添加剤からのToF-SIMSスペクトル
      • 2.1.3 無機化合物と金属からのToF-SIMSスペクトル
    • 2.2 MS/MS機構による二次イオンの化学構造推定
    • 2.3 異常部からのスペクトル解釈の留意点
      • 2.3.1 スタティック一次イオン照射
      • 2.3.2 イオンエッチングによる表面クリーニングや深さ組成分析の留意点
  • 3 ToF-SIMSによる異物分析事例
    • 3.1 MS/MSを利用したPP表面の未知添加剤同定とその面内分布観察
    • 3.2 配線部に発生した微小腐食部観察
  • 4 まとめ
第7節 熱脱着・熱分解DART-MSによる異物分析
  • 1 原理・特徴
    • 1.1 DART
      • 1.1.1 原理
      • 1.1.2 特徴
    • 1.2 質量分析計 (MS)
      • 1.2.1 四重極型
      • 1.2.2 飛行時間型
      • 1.2.3 MS/MS
    • 1.3 熱脱着・熱分解DART-MS
      • 1.3.1 原理と特徴
      • 1.3.2 熱脱着・熱分解DART-MSに用いる質量分析計
      • 1.3.3 他手法との比較
  • 2 測定から解析まで
    • 2.1 測定
      • 2.1.1 サンプリング
      • 2.1.2 装置準備
    • 2.2 解析
      • 2.2.1 バックグラウンド除去
      • 2.2.2 ピークの帰属
      • 2.2.3 差分解析
      • 2.2.4 KendrickMassDefect (KMD) 解析

第5章 異物分析事例

第1節 高分子材料中の異物分析
  • 第1項 プラスチック中の異物分析
    • 1 はじめに
    • 2 異物分析に適用する手法
    • 3 異物分析の事例
      • 3.1 事例1 顕微FT-IRおよびDI-MSによる褐色異物の分析
      • 3.2 事例2 顕微ラマンを用いた微小異物の分析
      • 3.3 事例3 顕微ラマンおよびSEM-EDXを用いた積層フィルム内部の異物の分析
      • 3.4 事例4 ピンポイント濃縮法による微量樹脂中の添加剤分析
    • 4 おわりに
  • 第2項 同系統材料異物の簡便迅速識別
    • 1 ナイロン編
    • 2 ポリエステル編
    • 3 ポリエチレン編
    • 4 ポリプロピレン編
    • 5 ポリ塩化ビニル編
  • 第3項 黒ゴム異物の直接分析
  • 第4項 紙製商品パッケージ付着物 (シミ) の直接分析
  • 第5項 粘着テープで採取した異物の直接分析
  • 第6項 微量添加剤をマーカーとした異物混入経路の推定
  • 第7項 製品原料の異常ロット品 (異物) の簡便迅速分析
第2節 金属製品に関する異物分析事例
  • 1 膜状異物の分析アプローチ
    • 1.1 はじめに
    • 1.2 各種分析例
      • 1.2.1 FT-IR (フーリエ変換赤外分光法)
      • 1.2.2 XPS (X線光電子分光法)
      • 1.2.3 AES (オージェ電子分光法)
      • 1.2.4 TOF-SIMS (飛行時間型二次イオン質量分析)
      • 1.2.5 熱分解GC/MS (ガスクロマトグラフ質量分析)
    • 1.3 まとめ
  • 2 バルク状異物の分析アプローチ
    • 2.1 はじめに
    • 2.2 異物調査の流れ
      • 2.2.1 FT-IRによる繊維状異物の分析
      • 2.2.2 SEM-EDXによる粉状異物の分析
    • 2.3 まとめ
第3節 食品中異物の検査・分析
第1項 食品異物検査
  • 1 はじめに
  • 2 システム設計
    • 2.1 機器仕様
    • 2.2 磁石の詳細
    • 2.3 アナログフィルタおよびデジタルフィルタの設計
  • 3 システムの評価
  • 4 まとめ
第2項 食品中の異物分析
  • 1 蛍光X線分析による異物分析
  • 2 食品中異物分析の事例
    • 2.1 コメ中に混入した石片の分析
    • 2.2 クラッカーに付着した白色異物の分析
    • 2.3 プロセスチーズ中に混入した金属片の分析
  • 3 まとめ
第4節 半導体デバイスにおける異物分析
  • 1 電子デバイスにおける異物分析の状況
  • 2 電子デバイスの異物分析に用いられる代表的な手法
    • 2.1 分光分析 (赤外分光法・ラマン分光法)
      • 2.1.1 概要
      • 2.1.2 原理と特徴
    • 2.2 飛行時間型ニ次イオン質量分析法 (TOF-SIMS)
      • 2.2.1 概要
      • 2.2.2 TOF-SIMSの原理と特徴
  • 3 異物の分析事例
    • 3.1 微小異物分析
      • 3.1.1 ラマン分光法による微小異物 (無機化合物) 分析
      • 3.1.2 TOF-SIMSによる微小異物 (サブミクロン異物) 分析
    • 3.2 非破壊によるガラス中の微小異物分析
    • 3.3 溶液中の浮遊微小異物分析
  • 4 まとめ
第5節 医薬品中の不純物の分析
  • 1 医薬品の不純物
    • 1.1 医薬品の不純物の定義
    • 1.2 ICHM7ガイドライン適用範囲
      • 1.1.1 適用対象
      • 1.1.2 適用対象外
    • 1.3 変異原性不純物を分類する5クラス
    • 1.4 医薬品中DNA反応性 (変異原性) 不純物の許容量
    • 1.5 変異原性不純物の分析
    • 1.6 不純物分析のためのワークフロー
      • 1.6.1 不純物プロファイルを認識する
      • 1.6.2 不純物の構造解析
  • 2 医薬品中の溶出物
    • 2.1 抽出物/浸出物の定義
    • 2.2 主な医薬品容器施栓材料とその製造過程
    • 2.3 E&Lの評価手順の概要
      • 2.3.1 情報収集
      • 2.3.2 抽出物の把握
      • 2.2.3 安全性、毒性評価と閾値の確認
      • 2.2.4 浸出物試験による同定および定量
第6節 イメージングIRによる液体製品中の浮遊異物の分析

執筆者

  • 末広 省吾 (株)住化分析センター
  • 清野 智志 (株)アイテス
  • 鈴木 康志 (株)島津製作所
  • 西村 和哉 (株)大阪環境技術センター
  • 山中 貴裕 ナノフォトン(株)
  • 坂東 篤 (株)堀場製作所
  • 高倉 優 日本電子(株)
  • 星 孝弘 アルバックファイ(株)
  • 竹井 千香子 (株)バイオクロマト
  • 吉沢 賢一 (株)バイオクロマト
  • 川口 佳奈子 (株)東レリサーチセンター
  • 岡村 槙二 (株)東レリサーチセンター
  • 鈴木 裕久 イビデンエンジニアリング(株)
  • 田中 三郎 豊橋技術科学大学
  • 日下部 寧 (株)リガク
  • 前田 裕志 東芝ナノアナリシス(株)
  • 鈴木 政明 アジレントテクノロジー(株)
  • 佐伯 敦恵 (株)住化分析センター

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体裁・ページ数

B5版 並製本 248ページ

ISBNコード

978-4-905507-28-4

発行年月

2018年10月

販売元

tech-seminar.jp

価格

60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)

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