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ユーザビリティエンジニアリング要点セミナー

ユーザビリティエンジニアリング要点セミナー

~具体的なユーザビリティエンジニアリングSOPによる解説 / ユーザビリティエンジニアリング手順書を配布~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、米国FDAの要求事項およびIEC62366-1:2015の要求事項を分かり易く解説いたします。
また、ユーザビリティエンジニアリング実施のための手順書サンプルを配布して、SOPの作成方法についても解説いたします。

開催日

  • 2024年12月18日(水) 13時30分 16時30分

修得知識

  • 医療機器におけるユーザビリティ
  • IEC 62366の要求事項
  • FDA HFE/UEガイドラインの内容
  • ユーザビリティエンジニアリングとリスクマネジメント (ISO-14971) の違い
  • ユーザビリティエンジニアリングSOPサンプル (配布)

プログラム

 医療機器が高度化、複雑化するにつれて、ヒューマンエラーの発生が多発しています。ユーザビリティエンジニアリングは医療機器設計において欠かすことができない要素の一つであり、 かつ当局の関心が非常に高い分野でもあります。
 2016年2月にFDAは「Applying Human Factors and Usability Engineering to Medical Devices」と呼ばれるガイダンスを発行しました。さらに欧州では、MDD から MDRへの改正において、ユーザビリティに関する要求事項が強化されています。
 本邦において、医療機器企業は2024年3月31日までに、JIS T 62366-1:2022 「医療機器-第1部:ユーザビリティエンジニアリングの医療機器への適用」 (IEC 62366-1:2015+AMD1:2020) への適合をもって、医療機器基本要件基準の第9条および第16条等で規定するユーザビリティへの適合をしなければなりません。
 ユーザビリティエンジニアリングを実施して、使用エラーのない医療機器を設計開発することが目的です。そのためには、

  • ユーザビリティに係る事項への適合の確認を行う体制を整備すること
  • IEC 62366-1に適合するよう手順書改訂など、必要な措置を講ずること
  • 医療機器の承認申請等の添付資料においてIEC 62366-1への適合性を説明すること
  • 査察時において、医療機器の設計管理がIEC 62366-1に適合して実施されたことを資料を提示し適切な説明を行うこと

などが求められています。

 IEC 62366-1は、ME機器のみではなく、あらゆる医療機器に適用されることに注意が必要です。また、ユーザビリティエンジニアリングは、ソフトウェアインターフェース以外のインターフェースにも適用されます。附属資料もインターフェースの一部とみなされます。
 インターフェースは、人間の視覚、聴覚、触覚などによって認識されるすべてのものが含まれます。一般にユーザビリティエンジニアリングが適用されるインターフェースには、下記があげられます。

  • ソフトウェアインターフェース
  • 取扱説明書
  • 教育用資料
  • ラベル
  • ボタン
  • 形状
  • アラーム音

 IEC 62366-1は、難解です。医療機器設計開発においてはFDAガイダンスやIEC62366-1:2015に従い、人間工学的な要素を取り入れ、適切にユーザーインターフェースに注目したリスクマネジメントを実施する必要があります。これまではリスクマネジメントに包含されてきましたが、今後はユーザビリティエンジニアリング (ヒューマンファクターエンジニアリング) は、独立して実施しなければなりません。では、いったいリスクマネジメントとユーザビリティエンジニアリングでは何が異なるのでしょうか。
 IEC62366-1:2015が要求するユーザビリティエンジニアリングファイルとはどういうものなのでしょうか。またユーザビリティエンジニアリング実施のためのSOPや様式はどういうものを揃えれば良いのでしょうか。いったいどのような手順書を作成し、どのような設計開発を実施すれば良いのでしょうか。
 本セミナーでは、ユーザビリティエンジニアリングの基礎を分かりやすく解説します。またユーザビリティエンジニアリング実施のためのSOPの作成方法についても解説いたします。

  1. なぜユーザビリティエンジニアリングが必要か
    • ユーザビリティエンジニアリング「JIS T 62366-1:2022」への適合
    • なぜユーザビリティエンジニアリングが必要か?
    • 飛行機のパイロットの機種別ライセンス
    • 名古屋空港での中華航空機墜落事故
  2. ユーザビリティとは何か
    • ユーザビリティとは何か
    • 医療機器におけるユーザビリティエンジニアリングとは
    • 医療機器のユーザビリティエンジニアリングとは何か
    • 医療機器のユーザビリティエンジニアリングにとって大切なこと
    • 使用法の種類の関係
    • ユーザビリティエンジニアリングの対象となる医療機器とは
    • ユーザビリティエンジニアリングに関する国際規格
    • IEC 62366-1:2015 目次
  3. 用語の定義
    • IEC 62366-1:2015 用語の定義 (抜粋)
    • 注記4 使用法の種類の関係
    • IEC 62366-1:2015 用語の定義 (抜粋)
    • FDA 「Applying Human Factors and Usability Engineering to Optimize Medical Device Design」
      用語の定義
  4. 使用エラーとは
    • 使用エラー (USE ERROR) とは 〜IEC 62366-1:2015 用語の定義〜
    • 使用エラー (USE ERROR) とは 〜
      FDA 「Applying Human Factors and Usability Engineering to Optimize Medical Device Design」〜
    • 医療機器のインターフェースと使用エラー
    • 使用エラーとは
    • 「使用エラー」は「ヒューマンエラー」とは限らない
    • 使用エラーとは
    • 合理的に予見可能な誤使用とは
  5. 医療機器ユーザビリティエンジニアリングの要点
    • ユーザビリティエンジニアリングはインターフェースに注目する
    • ユーザインタフェース設計に注目する
    • 取扱説明書 (付属文書) はインターフェースの一部
    • 医療機器のユーザビリティエンジニアリングに対する留意点
    • どのような環境でどのような人が操作するかも重要
    • 合理的に予見可能な誤使用の検討
    • ユーザビリティエンジニアリングプロセスと設計プロセスの関わり
    • ユーザビリティエンジニアリングの結果は設計へのインプットとなる
    • ISO 14971とIEC 62366では適用範囲が異なる
    • 誤使用と使用エラーについて
    • 使用エラーの例
    • 異常使用の例
    • 可能性のある使用エラーとリスクコントロール (例)
    • リスクマネジメントプロセス (ISO14971) との関わり
    • リスクマネジメントとユーザビリティエンジニアリングの関係
    • ユーザビリティエンジニアリングプロセスのステップ
    • ユーザビリティエンジニアリングに関連するリスクマネジメント 〜リスク分析〜
    • ユーザビリティに関連するハザードおよび危険状態 (例)
    • ユーザビリティエンジニアリングに関連するリスクマネジメント 〜リスクコントロール〜
  6. ユーザビリティエンジニアリングファイル
    • ユーザビリティエンジニアリングファイル
    • ユーザビリティエンジニアリングはリスクマネジメントに含まれる
    • ユーザビリティエンジニアリングファイル (記載例)
  7. IEC 62366概要
    • ユーザビリティエンジニアリングに関する国際規格
    • IEC 62366-1:2015 目次
    • 4. 原則
      • 4.1 一般的要求事項
    • 4. 原則
      • 4.1.2 ユーザインタフェース設計に関連するリスクコントロール
    • 4. 原則
      • 4.1.3 ユーザビリティに関連する安全に関する情報
    • 4. 原則
      • 4.2 ユーザビリティエンジニアリングファイル
    • 4. 原則
      • 4.3 ユーザビリティエンジニアリングのテーラリング
    • 5.ユーザビリティエンジニアリングプロセス
      • 5.1 使用関連仕様の作成
    • 5.ユーザビリティエンジニアリングプロセス
      • 5.2 安全に関連するユーザインタフェース特性及び潜在的な使用エラーの特定
    • 5.ユーザビリティエンジニアリングプロセス
      • 5.3 既知の,又は予見可能なハザード及び危険状態の特定
    • 5.ユーザビリティエンジニアリングプロセス
      • 5.4 ハザード関連使用シナリオの特定及び記述
    • 5.ユーザビリティエンジニアリングプロセス
      • 5.5 総括的評価のためのハザード関連使用シナリオの選択
    • 5.ユーザビリティエンジニアリングプロセス
      • 5.6 ユーザインタフェース仕様の確立
    • 5.ユーザビリティエンジニアリングプロセス
      • 5.7 ユーザインタフェース評価計画の確立 5.7.1 一般
    • 5.ユーザビリティエンジニアリングプロセス
      • 5.7 ユーザインタフェース評価計画の確立 5.7.2 形成的評価の計画
    • 5.ユーザビリティエンジニアリングプロセス
      • 5.7 ユーザインタフェース評価計画の確立 5.7.3 総括的評価の計画
    • 5.ユーザビリティエンジニアリングプロセス
      • 5.8 ユーザインタフェース設計,実装及び形成的評価の実施
    • 5.ユーザビリティエンジニアリングプロセス
      • 5.9 ユーザインタフェースのユーザビリティに関する総括的評価の実施
    • 5.ユーザビリティエンジニアリングプロセス
      • 5.10 UOUP
  8. ユーザビリティエンジニアリングプロセス
    • ユーザビリティエンジニアリングプロセスのステップ
    • 1.使用関連仕様 (要求事項書) の作成
    • 2.安全に関連するユーザインターフェース特性の特定
    • タスク分析とは
    • 3.既知の、または予見可能なハザードおよび危険状態の特定
    • ユーザビリティに関連するハザードおよび危険状態 (例2)
    • 4.ハザード関連仕様シナリオ (リスクの推定) の選択
    • 5.総括的評価のための使用シナリオの選択 (リスク判定)
    • 6.ユーザーインターフェイス仕様の確立 (リスクコントロール)
    • 可能性のある使用エラーとリスクコントロール (例2)
    • ユーザインターフェース評価計画の確立
    • 安全に関する情報の有効性判断基準
    • 7.形成的評価の実施 (検証)
    • 8.総括的評価の実施 (バリデーション)
    • ユーザビリティエンジニアリングファイル
    • 開発過程が不明なユーザインターフェース (UOUP) の評価
    • UOUP評価のプロセス
    • ユーザビリティエンジニアリングプロセスと設計プロセスの関わり
  9. ユーザビリティエンジニアリング実施例
    • 1.使用関連仕様 (要求事項書) の作成 (例)
    • 2.安全に関連するユーザインターフェース特性の特定 (例)
    • タスク分析 (例)
    • 3.既知の、または予見可能なハザードおよび危険状態の特定 (例)
    • 4.ハザード関連仕様シナリオ (リスクの推定) の選択 (例)
    • 5.総括的評価のための使用シナリオの選択 (リスク判定) (例)
    • 6.ユーザーインターフェース仕様の確立 (リスクコントロール) (例)
    • 質疑応答

講師

  • 村山 浩一
    株式会社 イーコンプライアンス
    代表取締役

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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