技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

CMPプロセスの設計と高精度、安定化技術

CMPプロセスの設計と高精度、安定化技術

~シリコン、パワー半導体のCMP技術とプロセスの最適化~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、半導体製造工程に求められるCMPに求められる要求技術から、重要な要素技術、装置技術、パッド・スラリー・コンディショナといった消耗材技術、終点検出技術などの個々の技術の考え方を解説いたします。

開催日

  • 2023年6月9日(金) 10時30分 16時10分

受講対象者

  • CMPに関わる初級〜中級技術者
  • 研磨技術・CMP技術を開発中の研究開発者
  • 研磨技術・CMP技術を再度基礎から学びたい方
  • これから研磨・CMP関係でビジネスを展開したい方
  • 研磨技術・半導体加工技術で産学連携研究を模索する方

修得知識

  • 研削加工と研磨加工の違い
  • ラッピング加工と研磨加工の違い
  • CMPに代表される化学機械研磨の本質的な考え方
  • 研磨・CMP技術の開発経緯と加工メカニズムの基礎
  • 現行のCMP技術をさらに発展させていく上で、どのような点が技術的課題であるか
  • 研究開発していく上でのポイントなる指針

プログラム

第1部 シリコン・パワー半導体におけるCMPプロセスのモニタリング手法と難加工材における高効率研磨微粒子の探索

(2023年6月9日 10:30〜12:00)

 本講演ではCMP技術を中心に、パワー半導体やシリコン半導体の技術動向について解説する。パワー半導体では基板形成プロセスおける研削やCMP技術の役割について解説する。
 ここではサファイア基板やSiC基板の研磨技術の動向やこれまで著者が行なってきた高効率研磨微粒子に関する研究紹介を行う。一方、シリコン半導体についてはフロントエンドプロセスを中心にCMP技術の適用例について解説する。特にCMPではエンドポイントが重要となるが、著者の研究内容も含めてCMPのモニタリング技術について解説する。

  1. CMP技術の概要
    1. CMPの適用例
    2. なぜ、半導体プロセスでCMPの頻度が増えたか?
    3. CMPの除去メカニズム (なぜ、無欠陥)
    4. 装置概要
    5. 洗浄の考え方
  2. パワー半導体とシリコン半導体におけるCMP技術の違い
    1. 研磨レート、均一性の考え方
    2. 工程管理とモニタリング手法 (概念)
    3. CMPにおける問題点
    4. 研磨部材の概要
  3. パワー半導体におけるCMP技術について
    1. 基板製造プロセスの概要
    2. 基板研磨法
    3. 研磨部材について
    4. CMPにおける研究動向
    5. 高効率研磨微粒子による研究事例
  4. シリコン半導体に関するCMP技術について
    1. フロントエンドにおけるCMPの適用
    2. エンドポイントの考え方
    3. パターン研磨における課題
    4. 研磨部材について
  5. CMPの将来展望
    1. バックエンドへの展開
    2. 将来展望
    • 質疑応答

第2部 CMPプロセスの高精度化、安定化に向けた要素技術とパッドコンディショニング技術の展望

(2023年6月9日 13:00〜14:30)

 昨今の経済安全保障における半導体サプライチェーンの強化において、半導体製造プロセスの重要性は高まっています。半導体産業は、産業のコメと言われた時代から、現在では重要な社会インフラとして、今後の発展には必要不可欠な産業として根付いています。本講演の主題であるCMPプロセスは、半導体製造プロセスの中でも半導体の多層配線形成に必要不可欠なキープロセスとして、これからも更なる需要拡大が見込まれています。
 本講演では、半導体サプライチェーンの一つであるCMPプロセスの中でも、特に研磨パッドおよびパッドコンディショニング技術に着目し、CMPプロセスを安定化させるための必要な要素技術や、その要素技術を基にした更なる技術の高度化を図る取り組みについて解説します。

  1. 研磨パッド表面状態の定量化
    1. 研磨パッドの特徴
    2. 研磨パッド表面の幾何学的な状態把握
    3. 研磨パッド表面の化学的な状態解析
  2. パッドコンディショニング技術
    1. パッドコンディショニング技術の概略
    2. ダイヤモンド配列による長寿命化
    3. ファイバーコンディショナーによる表面基準コンディショニング
    4. コンディショニングの均一性・微細性
    5. コンディショニングの長寿命性
  3. 次世代SiC半導体に対する最新加工技術
    1. 現在のSiC加工技術
    2. 次世代SiC基板における最新加工技術
    • 質疑応答

第3部 化学機械研磨プロセスにおける計算科学シミュレーションを用いた理論的設計

〜最近の計算科学シミュレーションは化学反応と力学作用が複雑に絡み合った化学機械研磨プロセスをどこまで理論的に設計することができるようになったか〜

(2023年6月9日 14:40〜16:10)

 近年の計算科学シミュレーションの発展は目覚ましく、多くの企業で計算科学シミュレーションを今後、十分に活用できるかどうかが、将来の企業における材料開発・プロセス開発の成否を分ける重要な鍵となるとの認識が広がりつつあります。
 そこで本講演では、化学機械研磨プロセスシミュレーションを例に、計算科学シミュレーションをいかに実際の企業における材料開発・プロセス開発に応用可能であるか、これまでにどのような成功例があるのか、どうすれば計算科学シミュレーションを有効に活用できるのかの基礎を理解して頂けるものと考えています。
 将来的に、計算科学シミュレーションを、いかに企業における製品開発に役立たせることができるのかの道筋を理解することができます。 尚、各聴講者の質問についても、可能な範囲で回答する予定です。

  1. 企業における計算科学シミュレーションの意義と活用方法
  2. 開発した化学機械研磨プロセスシミュレータの概要
  3. 化学機械研磨プロセスシミュレータの具体的な応用事例
    1. Cuの化学機械研磨プロセスシミュレーション
    2. ガラスの化学機械研磨プロセスシミュレーション
    3. ダイヤモンドの化学機械研磨プロセスシミュレーション
    4. GaNの化学機械研磨プロセスシミュレーション
  4. 化学機械研磨プロセスシミュレータの基礎・方法論・適用限界
  5. 今後の展望
    1. マルチフィジックスシミュレーション
    2. マルチスケールシミュレーション
    3. スーパーコンピュータを活用した超大規模シミュレーション
  6. 産学連携を成功させるための方法論
  7. 質疑応答

講師

  • 鈴木 恵友
    九州工業大学 大学院 情報工学研究院 知的システム工学研究系
    教授
  • 藤田 隆
    近畿大学 理工学部 機械工学科
    准教授
  • 久保 百司
    東北大学 金属材料研究所 計算材料学センター
    センター長 / 教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/22 フォトレジスト材料の基礎と課題 オンライン
2024/4/23 半導体パッケージ 入門講座 オンライン
2024/4/25 5G高度化とDXを支える半導体実装用低誘電特性樹脂・基板材料の開発と技術動向 オンライン
2024/4/26 先端半導体パッケージにおけるボンディング技術 オンライン
2024/4/26 自動車の電動化に向けた半導体封止樹脂の設計と評価 オンライン
2024/4/26 半導体パッケージにおけるチップレット集積技術の最新動向と評価 オンライン
2024/5/7 エヌビディアGPU祭りと半導体不況本格回復への羅針盤 オンライン
2024/5/8 自動車の電動化に向けた半導体封止樹脂の設計と評価 オンライン
2024/5/8 半導体パッケージにおけるチップレット集積技術の最新動向と評価 オンライン
2024/5/10 半導体ウェハの欠陥制御と検出、評価技術 オンライン
2024/5/16 半導体めっきの基礎とめっき技術の最新技術動向 オンライン
2024/5/17 半導体装置・材料のトレンドと今後の展望 オンライン
2024/5/21 チップレット集積技術の最新動向と要素技術展望 オンライン
2024/5/21 プラズマプロセスにおける基礎と半導体微細加工へのプラズマによるエッチングプロセス オンライン
2024/5/27 SiCパワー半導体の最新動向とSiC単結晶ウェハ製造の技術動向 オンライン
2024/5/28 先進半導体パッケージングの市場・技術動向と開発トレンド オンライン
2024/5/28 半導体用レジストの基礎、材料設計、プロセス、評価方法 オンライン
2024/5/29 ドライエッチングのメカニズムと最先端技術 オンライン
2024/5/30 半導体製造におけるシリコンウェーハのクリーン化技術・洗浄技術 オンライン
2024/5/30 半導体洗浄の基礎と洗浄機内の流れ・反応および洗浄法の評価方法 オンライン