技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

アンメットメディカルニーズ・インサイト情報の発掘法と活用法

アンメットメディカルニーズ・インサイト情報の発掘法と活用法

~製品評価・戦略構築への応用~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、医師・患者の深層意識に眠る、本人達も意識しえない治療へのニーズをいかに捉え、マーケティングや開発戦略へ活用する方法について詳解いたします。

開催日

  • 2023年4月18日(火) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部 アンメットメディカルニーズとペイシェントジャーニーを活用した戦略構築

(2023年4月18日 10:00〜12:00)

 アンメットニーズはカスタマーのマインドの中に時に顕在的に、時に潜在的に存在する。疾患治療市場の成熟度や充足度によりアンメットニーズは様々であるし、ひとつの疾患市場においても医師と患者とではアンメットニーズへの認識が異なることは少なくない。立場の異なるステークホルダーのアンメットニーズを理解し、戦略に活用する上で、市場調査に基づくペイシェントジャーニーは有用なツールとなりうる。
 ペイシェントジャーニーが医薬品・医療関連業界においてもかつてないブームとなっている一方、折角ペイシェントジャーニーを描いても、それが活用されていないケースも多いと聞く。
 本セッションでは、アンメットニーズの掘り起こしとペイシェントジャーニー作成のノウハウ、さらにそこからインサイツを導き出し、マーケティング等の戦略に活かしていくポイントについて考えたい。

  1. アンメット・ニーズの概念
    • インサイトとは?
    • 医薬品においてもマーケティングが重要な理由
    • アンメット・メディカル・ニーズとは?
    • 顕在アンメットニーズと、潜在アンメットニーズ
  2. アンメットニーズを掘り起こすには
    • アンメットニーズ掘り起こしにはカスタマーへの理解を深めること
    • 市場調査からのアンメットニーズ掘起しには工夫が必要
    • 潜在ニーズの掘り起こしにはカスタマーの深層心理へのアプローチが必要
    • アンメットニーズを掘り起こす考え方のプロセス
    • アンメットニーズは異視点からの掘起しが必要 – 患者と医師の認識するアンメットニーズは違う?
  3. アンメットニーズを探るマーケットリサーチの手法
    • なぜマーケットリサーチを行うのか?
    • マーケットリサーチの種類、プロセス、医薬品マーケットリサーチの手法、定性調査・定量調査
    • 顕在アンメットニーズは仮説を検証し、ニーズのギャップを埋める事業機会のポテンシャルを探る
    • 潜在アンメットニーズは創造力で探る
    • 市場調査により得られたインサイツから方向性を導き出す
  4. ペイシェントジャーニー
    • ペイシェントジャーニーの意義
    • インタビュー調査によるペイシェントジャーニーの作り方
    • アンメットニーズ・ペイシェントジャーニーからマーケティング戦略への活用
    • 質疑応答

第2部 市場調査結果の解釈と製品評価・戦略構築への応用

(2023年4月18日 12:45〜14:45)

 医療用医薬品市場における市場調査は一般消費財などと異なり解釈が難しいことが多い。まず単に市場調査のデータを考えても薬剤の対象疾患の患者数データ、既存品の売り上げデータや処方動向データをはじめとして多種の二次データが存在する。開発品で初期開発品から承認待ちの製品まで多くの調査資料がある。さらに企業が実施し得られる一時データを加えて最終的に製品のプロファイルを決定することになる。メディカルニーズがある程度満たされている市場においては入手できるデータだけで精度が高い製品評価の結果が得られる。しかしながら、メディカルニーズを見たしていない市場においては二次データが不足している場合が多く解釈の仕方によりその結果が大きく異なる事も多々ある。
 本講座では実例を紹介しながらアンメットメディカルニーズ市場の製品評価と戦略構築を考えるヒントを教示する。

  1. 市場データが充実している一般的な薬剤における市場調査結果の解釈
    1. 各種セカンダリーデータの活用法
    2. 市場予測の実践
  2. 市場データが不足している場合の市場調査結果の解釈
    1. 活用可能なセカンダリーデータは?
  3. データ不足を補う調査法=データがない場合
    1. 必要とするデータの確定
    2. プライマリーデータの収集
    3. 確度の高い売上予測を実践するには
  4. 精度の高い製品評価をし戦略構築を実践するには
    1. 徹底したSTP (セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング)
    2. セグメンテーションごとの戦略策定
    • 質疑応答

第3部 リアルワールドデータを用いた海外市場のUMN調査と製品評価・戦略構築への応用

(2023年4月18日 15:00〜17:00)

 R&D早期段階にあるプロジェクトにとって、適応症の選択および優先順位付けはプロジェクトの価値最大化に重要なステップである。疾患を定義し、患者集団の規模や治療実態を理解する際に、必ずしも開発を検討している疾患について十分な情報が入手できない場合がある。そのような場合、市場分析担当者は、市場調査を実施し、医師の意見を参考に現在の治療や、UMNなど患者像の把握、および開発の課題の抽出を検討することになる。医師からの情報は貴重ではあるものの、調査できる人数に限りがあり、ばらつきが多く実態をつかみにくい場合も多い。
 本セミナーでは、これらの課題に対する重要な解決策の一つとして、米国のHealthcare Claims dataを取り上げ、その概要とR&D早期段階における活用を事例を交えて解説する。本セミナーを通じて、売上予測や事業性評価においてRWDがどのように活用され、プロジェクトチームや上位者の意思決定に活用されているのかを学ぶこと、現在の課題解決の一助となることを期待している。RWDの活用事例ではありますが、統計や機械学習を目的とするものではありません。

  • 米国の各種医療統計の比較
  • Claimsデータの特徴
  • Claimsデータを理解する
  • Claimsデータをまとめる
  • claimsデータの活用事例
    - ドットチャートやサンキーダイアグラムを使ったカスタマージャーニー分析
  • Claimsデータの限界
  • 電子カルテとの比較
  • 質疑応答

講師

  • 佐々木 岳
    株式会社 シード・プランニング
    専務執行役員
  • 内堀 雅之
    東京薬科大学
    非常勤講師
  • 清水 直人
    中外製薬 株式会社 ビジネスインサイト&ストラテジー部
    RWDスペシャリスト (ビジネス)

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/2 製造設備のバリデーション実施項目・各段階の様式例と適合性調査にむけた文書作成管理 オンライン
2024/12/2 ペプチド医薬品原薬の製造プロセス開発とスケールアップの留意点 オンライン
2024/12/3 GMPバリデーションのポイントと失敗事例 オンライン
2024/12/3 分析法バリデーションの統計解析入門 オンライン
2024/12/3 バリデーション入門講座 オンライン
2024/12/4 医薬品不純物 (有機不純物、無機不純物、残留溶媒) の化学的及び安全性評価と管理ポイント オンライン
2024/12/4 バイオ医薬品の製造におけるプロセスバリデーションと注意点 オンライン
2024/12/4 エンドトキシン管理の要件と最新動向を踏まえた課題解決のアプローチ オンライン
2024/12/4 SDS・ラベル超基礎講座 オンライン
2024/12/4 バイオ医薬品製造における逸脱処理・変更管理とその社内運用 オンライン
2024/12/4 承認申請プロセスに関わるPMDA提出資料 (CTD/照会事項回答) 作成のポイント オンライン
2024/12/4 空調システムの維持管理とバリデーション オンライン
2024/12/4 技術者・研究者のための競合市場分析入門: マーケティング戦略の基礎 オンライン
2024/12/4 GMP監査の基礎と実践 オンライン
2024/12/4 PMDAから高評価が得られるメディカルライティング中級講座 オンライン
2024/12/4 体外診断用医薬品の保険申請戦略と申請書の書き方 オンライン
2024/12/4 GMP監査・無通告査察実施時におけるポイントとQA・QCの各対応 オンライン
2024/12/4 無菌医薬品包装規制および完全性評価手順・各種漏れ試験方法のポイント オンライン
2024/12/5 監査を1日で終わらせるコツ オンライン
2024/12/5 造粒・打錠・コーティング製造技術とスケールアップ/打錠障害・品質異変の防止・対策 東京都 会場・オンライン

関連する出版物

発行年月
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き