技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
本セミナーでは、二酸化炭素の資源化に向けた触媒反応、触媒開発と活用事例を解説いたします。
(2023年1月31日 10:30〜12:00)
二酸化炭素の資源化反応として、還元反応・還元的変換反応を取り上げる。ここでは、ケイ素系の還元剤を用いる触媒反応を紹介する。二酸化炭素の還元反応に必要となるのは還元剤であり、一般的には入手が容易な水素 (H2) が多用されている。一方で、ヒドロシラン (R3SiH) も金属錯体触媒の存在下、二酸化炭素をギ酸・メタノール・アミド等へ変換する還元剤として機能することが見出された。 ヒドロシランは反応性が高く、二酸化炭素との反応が熱力学的に有利に進行する利点をもつ。最近では、金属錯体だけでなく、有機分子触媒や固定化触媒を用いる反応が見出されている。ヒドロシランの他に、ジシラン (R3Si-SiR3) や金属ケイ素も適切な触媒が存在すれば、還元剤として機能することがわかっている。 金属ケイ素が廃棄太陽光パネル (シリコン型) から回収できる可能性についても触れる。(2023年1月31日 13:00〜14:30)
将来、自然エネルギーを利用した発電が普及した場合、化石燃料を用いずに二酸化炭素を還元的に化学原料に変換する手法は、電気化学的に還元する手法と、電解水素を利用した水素化反応手法を利用することになる。
本講演では、二酸化炭素の酸素を水素により還元除去する反応を利用した様々な固体触媒反応を紹介する。特に社会的関心の高まっているメタネーション、CO製造 (逆水性ガスシフト反応) 、メタノール製造に加えて、二酸化炭素の水素化で生成するメタノール等を他の有機分子のメチル化剤に用いてワンポットで有用な有機分子を合成する例も紹介する。
連続的な流通反応や閉鎖系反応に加えて、非定常反応の利用により二酸化炭素の大気からの回収とメタン・CO製造を同一の反応器で行う手法も紹介する。また、データ科学を利用した触媒の発見・改良事例も紹介する。
(2023年1月31日 14:40〜16:10)
二酸化炭素の有用化合物への変換は大きく2つにわけることができる。還元的変換と非還元的変換である。ここでは、二酸化炭素分子中の炭素原子の酸化数+4が反応前後で変換しない非還元的変換を対象とする。還元的変換では、水素や電気など、大きなエネルギーの投入が必要となるのに対して、非還元的変換では水素などを必要としない。非還元的変換のターゲットとなる化学品は、有機カーボネート、カーバメート、尿素誘導体などである。 これらは従来ホスゲンなどを用いて合成されてきたため、二酸化炭素によるホスゲン代替として位置づけることができる。
酸化セリウムが二酸化炭素とアルコールやアミンとの反応に有効な固体触媒となることが見出されている。 また、二酸化炭素とアルコールの反応は、平衡制約が厳しいことが知られている。 これに対して、ニトリルの水和反応を組み合わせることで、高い収率で生成物を得ることも可能になってきた。さらに、低圧二酸化炭素変換への応用例についても触れる。
日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。
開始日時 | 会場 | 開催方法 | |
---|---|---|---|
2025/4/11 | CO2回収・利用・貯留 (CCUS) の現状と技術 | オンライン | |
2025/4/11 | 微細藻類の大量増殖培養と装置技術・環境制御 | オンライン | |
2025/4/14 | 工業触媒の基礎とスケールアップ技術および触媒劣化対策 | オンライン | |
2025/4/24 | 脱炭素燃料の現状と将来、バイオ燃料の最新動向とCO2排出量削減効果 | オンライン | |
2025/4/25 | 大気中CO2の直接回収技術 | オンライン | |
2025/4/25 | CO2回収・利用・貯留 (CCUS) の現状と技術 | オンライン | |
2025/4/25 | 工業触媒の基礎とスケールアップ技術および触媒劣化対策 | オンライン | |
2025/4/25 | 海洋バイオマスを利用したCO2削減・利活用の研究動向、課題と今後の展望 | オンライン | |
2025/4/30 | カーボンニュートラル (CN) 社会におけるCO2回収・利用・貯留 (CCUS) の現状とその技術 | オンライン | |
2025/5/13 | CO2を利用した化学品製造の技術体系・世界動向と触媒技術の最前線 | オンライン | |
2025/5/19 | カーボンフットプリント (CFP) 算定手法・演習と削減の考え方 | オンライン |
発行年月 | |
---|---|
2024/5/30 | 世界の次世代触媒 最新業界レポート (後編) |
2024/5/15 | 世界の次世代触媒 最新業界レポート (前編) |
2023/9/29 | CO2排出量の算出と削減事例 |
2023/7/31 | CO2の有効利用技術の開発 |
2023/3/10 | メタンと二酸化炭素 |
2022/10/31 | CO2の分離・回収・貯留技術の開発とプロセス設計 |
2022/8/17 | 世界のCCUS総合分析 |
2022/6/28 | CO2の分離回収・有効利用技術 |
2022/2/26 | カーボンニュートラルを目指す最新の触媒技術 |
2021/9/21 | 世界のCCU・カーボンリサイクル 最新業界レポート |
2021/7/15 | 世界のCCS・CO2分離回収技術 最新業界レポート |
2021/4/20 | 触媒からみる炭素循環 (カーボンリサイクル) 技術 2021 |
2020/11/30 | 触媒の劣化対策、長寿命化 |
2019/1/31 | マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集 |
2017/9/29 | 触媒からみるメタン戦略・二酸化炭素戦略 |
2013/4/25 | 新しいプロピレン製造プロセス |
2012/11/30 | CO2除去・回収技術 技術開発実態分析調査報告書 |
2012/11/30 | CO2除去・回収技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版) |
2012/11/1 | 触媒の劣化メカニズムと対策および加速寿命試験方法 |
2012/10/15 | 光触媒 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版) |