技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

リアルワールドデータを用いた医薬品市場分析とその解釈・説明法

リアルワールドデータを用いた医薬品市場分析とその解釈・説明法

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、医薬品市場分析について取り上げ、セカンダリ調査として必須となりつつある、RWD解析による市場調査の進め方を解説いたします。
また、その市場性/事業性評価への活用法や、第三者に分かりやすく説明するためのポイントを解説いたします。

開催日

  • 2023年1月19日(木) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部 医療ビッグデータ・RWDをもちいた医薬品市場分析とエビデンスマーケティング

(2023年1月19日 10:00〜12:00)

 近年、多様なデータ (RWD、Askingデータ、アプリデータなど) へのアクセスが可能になりつつある。その結果、RWDによるエビデンス、QOLやPROによるエビデンスなど、創出される情報も多岐に亘ってきている。
 本講座では従来の医科レセプト、DPCレセプトにくわえて、電子カルテデータやQOL、PROによる情報創造についての事例について紹介する。制度化された次世代医療基盤法 (医療ビッグデータ法) にも触れ、今後の展望について考察する。また、創出されたエビデンスを、どのようにマーケティングで活用することが出来るか、その可能性についても言及することを想定している。

  1. 業界を取り巻く環境
    • PEST視点による整理
  2. RWD事業の現況
    • RWD/RWEとは
    • 次世代医療基盤法 (医療ビッグデータ法) とは
    • 医療ビッグデータ・RWDによるエビデンス創出事例
  3. 医療ビッグデータをもちいたエビデンスマーケティングの可能性
    • RWD×Askingデータで何が出来るか?
    • エビデンスマーケティングによるTargeting
    • まとめ
    • 質疑応答

第2部 米国のRWDを活用した医薬品市場分析の手法

(2023年1月19日 12:45〜14:45)

 R&D早期段階にあるプロジェクトにとって、適応症の選択および優先順位付けはプロジェクトの価値最大化に重要なステップである。疾患を定義し、患者集団の規模や治療実態を理解する際に、必ずしも開発を検討している疾患について十分な情報が入手できない場合がある。そのような場合、企業の事業性評価担当者は、市場調査を実施し、医師の意見を参考に現在の治療や、UMNなど患者像の把握、および開発の課題の抽出を検討することになる。医師からの情報は貴重ではあるものの、調査できる人数に限りがあり、ばらつきが多く実態をつかみにくい場合も多い。
 本セミナーでは、これらの課題に対する重要な解決策の一つとして、米国のHealthcare Claims dataを取り上げ、その概要とR&D早期段階における活用を事例を交えて解説する。本セミナーを通じて、事業性評価においてRWDがどのように活用され、プロジェクトチームや上位者の意思決定に活用されているのかを学ぶこと、現在の課題解決の一助となることを期待している。尚、RWDの活用事例ではありますが、統計や機械学習を目的とするものではありません。

  • 米国の各種医療統計の比較
  • Claimsデータの特徴
  • Claimsデータを理解する
  • Claimsデータをまとめる
  • Claimsデータの活用事例
    • ドットチャートやサンキーダイアグラムを使ったカスタマージャーニー分析
  • Claimsデータの限界
  • 電子カルテとの比較
  • 質疑応答

第3部 医療ビッグデータの統計手法と解析結果の分かりやすい説明法

(2023年1月19日 15:00〜17:00)

 本講演では、医療ビッグデータと日本で使用可能なリアルワールドデータを紹介し、リアルワールドデータリアルワールドデータによる科学的なエビデンス創出のための研究手法を概説する。また、データベース取得から結果を得るまでの手順や解析プロセスを紹介し、医療データベースを使用する薬剤疫学研究と臨床試験での統計の手法の違いや留意点も説明する。データベース研究の事例紹介では、研究の背景や研究デザイン、統計手法、結果の解釈や留意点を解説する。さらに、費用や医療資源の算出などの医療経済研究の手法と事例も紹介する。

  1. ビッグデータとリアルワールドデータ
    • 医療ビッグデータとは
    • リアルワールドデータとは
    • リアルワールドデータの種類と特徴
  2. データベース研究
    • データベース研究と臨床試験の統計解析の違い
    • データベース研究の手法
      • 治療ラインの特定方法
      • 順守率と治療継続率
      • 傾向スコアマッチング
      • イベント発生までの時間 (Time to event)
      • 多変量解析
  3. 事例紹介
    • 骨粗鬆症:傾向スコアマッチングを用いたデータベース研究
    • 糖尿病:治療選択と治療継続率
    • 高血圧:健診データとレセプトデータの統合による心血管イベントの発症比較
    • 婦人科系領域:マッチングによる医療資源や費用を含む疾病負担
    • 皮膚科領域:がん治療患者における皮膚科関連の薬剤費用
    • 質疑応答

講師

  • 小久保 欣哉
    二松學舍大学 国際政治経済学部 国際経営学科
    准教授
  • 清水 直人
    中外製薬 株式会社 ビジネスインサイト&ストラテジー部
    RWDスペシャリスト (ビジネス)
  • 大西 佳恵
    クリエイティブ・スーティカル 株式会社
    日本代表

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/31 GMP工場における設備・機器の維持管理 (保守点検) と設備バリデーションの実際 オンライン
2025/1/31 生物統計学基礎の基礎講座 オンライン
2025/1/31 オーファンドラッグ開発における情報収集ノウハウと疾患選択基準 オンライン
2025/1/31 市場分析・競合他社 (ベンチマーキング) 分析と情報収集の進め方 オンライン
2025/2/3 医療機器QMSで有効な統計的手法とサンプルサイズ決定 オンライン
2025/2/3 成功例・失敗例を踏まえた適切な医薬品売上予測とデータ収集法 オンライン
2025/2/3 FDA査察対応セミナー 入門編 オンライン
2025/2/4 洗浄バリデーションにおけるリスク評価と残留許容値設定/運用 オンライン
2025/2/4 体外診断用医薬品の保険申請戦略と申請書の書き方 オンライン
2025/2/4 医薬品企業における英文契約書読み方基礎講座 オンライン
2025/2/5 基礎から学ぶ分析法バリデーション オンライン
2025/2/5 バリデーション入門講座 オンライン
2025/2/5 高効率を目的としたGVPにおける情報収集と自己点検、教育訓練 オンライン
2025/2/5 無菌医薬品の滅菌選択順位の考え方と無菌性保証における無菌試験の限界、並びにパラメトリックリリースの推奨 オンライン
2025/2/5 GMP省令が要求するQAの逸脱の防止対策とCAPA/変更管理 オンライン
2025/2/5 医薬品CMC開発における治験薬GMP対応 オンライン
2025/2/5 NMPAをはじめとする中国医薬品開発の実施/申請プロセスおよび要求される法規と医療保険政策情勢 オンライン
2025/2/5 検定・推定 (主に計数値) オンライン
2025/2/5 LBPs (Live Biotherapeutic Products) におけるCMC開発 オンライン
2025/2/5 薬機法の実務を考慮した医薬品特許戦略の新たな視点 オンライン

関連する出版物

発行年月
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き