技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子技術者のためのレオロジー入門

受講者特典: アーカイブ配信付き (視聴期間: 2022年9月27日〜10月3日)

高分子技術者のためのレオロジー入門

~材料設計から成形加工まで、トラブルシューティングに役立つレオロジー知識~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、数式をほとんど使わずにレオロジーの本質を理解していただき、それを成形加工に応用してもらうことを目的としています。

開催日

  • 2022年9月26日(月) 13時00分 17時00分

受講対象者

  • 粘弾性・レオロジーに関連する製品に携わる技術者
    • 高分子
    • 食品
    • 化粧品
    • 塗料 など
  • 粘度測定や粘弾性測定で課題を抱えている担当者

修得知識

  • レオロジーに関する基礎知識
  • レオロジー評価により加工特性、材料特性を予想・把握する方法
  • MFRなど加工現場で用いるレオロジー指標の意味とその使い方
  • 押出成形・射出成形における加工不良対策
  • 材料面からレオロジー特性を制御する最新の技術

プログラム

 高分子最大の特徴は分子が著しく長いことであり、その特徴を上手く利用して材料設計や成形加工を行わねばなりません。そのためには高分子レオロジーの知見が必要不可欠です。
 本講座は、数式をほとんど使わずにレオロジーの本質を理解していただき、それを高分子材料の設計や構造解析、さらにはトラブルシューティングを含めた成形加工技術の構築に応用してもらうことを目的としています。

  1. レオロジーの概念
    1. 弾性と粘性の本質 – 粘弾性の基本法則を理解する –
    2. 緩和時間 – 緩和現象を定性的に理解する –
    3. デボラ数 – 成形加工で最も重要なパラメータ、トラブルシューティングの基礎 –
  2. 線形粘弾性の基礎
    1. ボルツマンの重ね合わせの原理 – レオロジーは足し算だけで大丈夫 –
    2. 動的粘弾性 – 難しい数式を使わずに動的弾性率を理解する –
    3. 緩和スペクトル – 線形粘弾性測定の目的を理解する –
    4. 周波数依存性と温度依存性 – 材料特性の評価方法 –
    5. 合成曲線 – 構造変化の確認手法、測定できない領域の情報を得る方法 –
  3. 成形加工に必要なレオロジー特性
    1. 牽引流と圧力流 – 剪断流動の与え方 –
    2. 高分子溶融体の剪断粘度 – フローカーブの読み方 –
    3. 高分子溶融体が示す弾性 – スウェル比の決定因子、成形法に適した粘弾性特性とは? –
    4. 圧力差による剪断流動 – ダイでの剪断速度を計算する、スリップ速度を評価する –
    5. MFRの落とし穴 – MFRでは予測できない流動性 –
    6. 伸長流動下のレオロジー特性 – 伸長粘度の重要性と評価法およびその解釈 –
    7. 伸長粘度・溶融張力の制御方法 – 成形加工性を向上する手法、張力の評価法 –
  4. トラブルシューティングとレオロジー
    1. 剪断粘度と伸長粘度 – 成形法と流動モード –
    2. メルトフラクチャー – 発生機構とその対策 –
    3. Tダイ成形 – ネックイン、レゾナンスの対処法 –
    4. インフレーション成形 – 外部ヘイズ、バブルの安定性向上 –
    5. 目ヤニ、フィッシュアイ – 発生機構と解析方法、対策 –
    6. 射出成形 – 固体構造の決定因子、流動長の増加法 –
    • 質疑応答

講師

  • 山口 政之
    北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 マテリアルサイエンス系 物質化学フロンティア研究領域
    領域長 / 教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 22,000円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 20,000円(税別) / 22,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/13 高分子の (黄変・ピンク変など) 変色・劣化の発生メカニズム、変色箇所の評価、その対策 オンライン
2025/2/13 プラスチック成形部材の劣化・破損・破壊のメカニズムと評価・改善方法、破面の特徴、トラブル対策 オンライン
2025/2/13 ゴム材料の分析手法および劣化現象とその分析 オンライン
2025/2/14 半導体封止材用エポキシ樹脂の種類と特性および解析方法 オンライン
2025/2/14 重合反応の基礎・応用 オンライン
2025/2/14 高分子フィルム・繊維の延伸プロセスにおける分子配向形成、結晶化とその制御 オンライン
2025/2/17 ゾル-ゲル法の基礎と材料合成、(新規) 材料開発で活用するための実用的な総合知識 オンライン
2025/2/17 高分子へのフィラーのコンパウンド技術の基礎と応用 オンライン
2025/2/17 結晶性高分子の材料設計・改良・加工性向上に必要な基礎知識 オンライン
2025/2/21 プラスチック製品の強度安全率を高めるための設計・成形技術、材料選定 オンライン
2025/2/21 シリコーンの基礎・特性と設計・使用法の考え方・活かし方 オンライン
2025/2/25 プラスチック・ゴム材料における劣化の調べ方・耐久性評価法・寿命予測法とその実際 東京都 会場・オンライン
2025/2/26 原理原則で理解するブロー成形法 オンライン
2025/2/27 モータ巻線用絶縁材料の評価方法 オンライン
2025/2/27 コーティングプロセスにおける界面化学とレオロジー解析 オンライン
2025/2/27 メタクリル系ポリマー活用のための入門講座 オンライン
2025/2/27 自動車産業における高分子材料のこれからを考える オンライン
2025/2/28 ゴム材料の分析手法および劣化現象とその分析 オンライン
2025/3/5 ゴム・プラスチック材料の破損・破壊原因と対策事例及び寿命予測 東京都 会場・オンライン
2025/3/6 エポキシ樹脂の耐熱性向上と機能性両立への分子デザイン設計および用途展開における最新動向 オンライン