技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

メタクリル系ポリマー活用のための入門講座

メタクリル系ポリマー活用のための入門講座

~原料合成・工業的製造法から高機能化・構造制御重合・分子設計まで~
オンライン 開催
  • ライブ配信セミナーには、特典としてアーカイブ配信が付きます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は、2025年2月28日〜3月6日を予定しております。
  • ライブ配信を欠席し、アーカイブ配信のみ受講をご希望の場合は、通信欄に「ライブ欠席、アーカイブのみ受講」とご記入ください。

概要

本セミナーでは、優れた耐候性、透明性および表面光沢などの特性により、車両部材、光学部材、土木・建築部材、塗料用樹脂などの分野で幅広く使用されているアクリル樹脂を中心とするメタクリル系ポリマーを取り上げ、アクリル樹脂の基礎から製造、応用、特性、高性能化、分子設計について詳解いたします。

開催日

  • 2025年2月27日(木) 13時00分 16時30分

修得知識

  • アクリル樹脂の特性 (他の透明樹脂との比較)
  • ラジカル重合法の基礎
  • アクリル樹脂の改質法
  • 構造制御重合法の基礎

プログラム

 アクリル樹脂を中心とするメタクリル系ポリマーは、その優れた耐候性、透明性および表面光沢などの特性により、車両部材、光学部材、土木・建築部材、塗料用樹脂などの分野で幅広く使用されている。
 まず、アクリル樹脂についてその原料であるモノマーの合成法、工業的ポリマー製造法を説明する。具体的製品例によりアクリル樹脂を紹介するとともに、性能・特性を他樹脂との比較において解説する。 その際、劣っている性質 (技術的課題) 及びその解決の考え方、新しい機能付与など構造制御重合によるメタクリル系ポリマーの分子設計の現状について概説する。

  1. アクリル樹脂の基礎知識
    1. アクリル樹脂とは?
    2. アクリル樹脂の歴史
  2. アクリル樹脂に使用されるモノマー
    1. メタクリル酸メチル (MMA) の工業的製造方法
    2. 各種メタクリレートモノマーとそのポリマーの特性
  3. アクリル樹脂の工業的製造法
    1. 重合の基礎
    2. 各種工業的製造法
      • 塊状重合
      • 懸濁重合
      • 乳化溶液重合
      • 光ラジカル重合
  4. 実用製品例
    1. 成形材料
    2. シート
    3. フィルム
    4. 樹脂添加剤
    5. 塗料用樹脂
    6. UV硬化樹脂
    7. 土木部材
    8. 光学部材など
  5. アクリル樹脂の特性
    1. 他の透明樹脂との特性比較
      • 光学的性質
      • 耐候性
      • 色調
      • 硬度
      • 吸水特性など
    2. メタクリル系ポリマーの特性から見た課題
  6. アクリル樹脂の高性能化
    1. 改良方法
    2. 性能・機能の改良
      • 耐衝撃性
      • 耐熱性
      • 難燃性
      • 表面特性など
  7. アクリル樹脂の分子設計
    1. 構造制御重合の基礎
      • アニオン重合
      • ラジカル重合
    2. 分子量制御、立体規則性制御
    3. ブロック・グラフトポリマーとその応用
    • 質疑応答

講師

  • 大谷 剛
    三菱ケミカル株式会社 コーティング&アディティブス技術部 C&A広島室 機能材料グループ
    主席研究員

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,400円 (税別) / 37,840円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,400円(税別) / 37,840円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/5 乳化重合・ソープフリー乳化重合によるポリマー微粒子の合成と粒子径・形状制御 オンライン
2024/12/6 プラスチック用添加剤の作用機構と使い方 東京都 会場
2024/12/9 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ オンライン
2024/12/9 架橋技術によるポリマーの性能向上と物性・特性改良方法 オンライン
2024/12/9 高分子材料の末端基・構造解析テクニック オンライン
2024/12/10 樹脂部品の特性と材料費/加工費/型費の概算法から検図法まで学ぶ超実務設計 オンライン
2024/12/10 高分子材料の劣化・変色技術の基礎と防止処方技術 オンライン
2024/12/10 フィラー最密充填構造設計とポリマー系複合材料の高熱伝導化 オンライン
2024/12/11 低誘電特性樹脂の技術開発動向と設計手法 オンライン
2024/12/11 ポリマー・高分子材料のモノマー化・解重合技術の基礎とケミカルリサイクルの技術動向 オンライン
2024/12/11 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2024/12/13 高分子絶縁材料の劣化・絶縁破壊メカニズムと計測・データ解釈法 オンライン
2024/12/13 乳化重合・懸濁重合の基礎、反応機構と装置設計、重合プロセスの機能化 オンライン
2024/12/13 プラスチック加飾技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2024/12/13 エポキシ樹脂の基礎、硬化剤との反応および副資材による機能化 オンライン
2024/12/16 エポキシ樹脂の最新技術動向と設計技術および今後の課題 オンライン
2024/12/16 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/12/16 フィラー最密充填構造設計とポリマー系複合材料の高熱伝導化 オンライン
2024/12/16 熱可塑性エポキシ樹脂の基礎と応用 オンライン
2024/12/17 高感度化フォトレジスト材料の合成・設計・開発技術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用