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TIMの使用方法と勘所

TIMの使用方法と勘所

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、TIMを中心に、放熱材料の使用方法について詳しく解説いたします。

開催日

  • 2022年5月25日(水) 10時30分 16時30分

プログラム

 電子機器の小型化が進み、従来のヒートシンクやファンを使った冷却が困難になり、基板や筐体を放熱器として使用する「筐体伝導冷却」が主流になっています。またCPUやパワーデバイスの高性能/高出力化により、特定のデバイスへの「発熱集中」対策が必須になっています。これらの熱対策に共通して必要なものが、TIMやヒートスプレッダといった放熱材料です。
 最近では多種多様な放熱材料が販売されており、適切な材料の選定が重要ですが、放熱特性だけでなく、製造組み立て、経年変化、品質管理、保管など総合的な判断が不可欠でスキルが必要です。本講ではTIMを中心にこれら放熱材料の使用方法について詳しく解説します。

  1. 最近の冷却技術と熱による不具合
    1. 5GやCASEがもたらす熱問題
    2. 機器自由空間比率と冷却方式の選定
    3. ECUに見る熱問題の現状
    4. 熱による不具合
      • 熱暴走
      • 劣化
      • 熱疲労
      • 低温やけど
  2. 熱対策に必要な伝熱知識
    1. 熱の用語と意味
    2. ミクロに見た熱移動とマクロに見た熱移動
    3. 放熱を支配する4つの式
    4. 機器の放熱経路と熱対策
  3. TIMの種類と使用方法
    1. TIMの種類と特長
    2. 筐体放熱 2つの方法
    3. 熱伝導率と熱抵抗
    4. TIMに発生する様々な問題
      • ポンプアウト
      • オイルブリード
      • 硬化
      • 加水分解
  4. スマホ・PCにおけるTIMの活用
    1. iPhone13に見るGSとTIMの組み合わせ
    2. GSの厚みで表面の温度分布を制御
    3. ギャップフィラーとPCM
    4. 蓄熱材
    5. G基地局におけるTIMの活用
    6. 4GLTEと5Gの違い
    7. TIMとヒートシンク
  5. ゲーム機で使うTIMと相変化デバイス
    1. ギャップフィラーの使い方 PS5とXBOX
    2. CPUの定番TIMはPCMに
    3. 液体金属グリースのメリットデメリット
  6. 車載用インバータ・ECUに見るTIMの活用
    1. プリウスのインバータの歴史
    2. インバータは直冷式が主体
    3. デンソーの両面冷却
    4. ECUのゲル
  7. EVバッテリ・充電器におけるTIMの活用
    1. EVバッテリの定番はギャップフィラー
    2. テスラに見るスネークチューブ
    3. 充電器の熱問題

講師

  • 国峯 尚樹
    株式会社 サーマル・デザイン・ラボ
    代表取締役

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,364円 (税別) / 51,000円 (税込)
複数名
: 23,182円 (税別) / 25,500円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

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  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
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    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 84,545円(税別) / 93,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 102,727円(税別) / 113,000円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
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    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 139,092円(税別) / 153,000円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 185,456円(税別) / 204,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 231,820円(税別) / 255,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
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  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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