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プラスチックリサイクルプロセスの設備と実務、プラスチック循環利用促進法への対応

粉砕・分離選別・洗浄・脱水乾燥などの

プラスチックリサイクルプロセスの設備と実務、プラスチック循環利用促進法への対応

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、プラスチックのリサイクル (マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、エネルギー回収) の現状と最新技術を紹介すると共に、その問題点や今後の展開を解説いたします。

開催日

  • 2022年4月14日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • プラスチックリサイクルに関連する技術者、開発者、担当者

プログラム

第1部 持続可能な社会におけるプラスチックの循環利用

(2022年4月14日 10:30〜12:00)

 これまで廃プラスチックの処理方法としてはエネルギー回収が最も安く、多くの廃プラスチックが代替燃料として利用されてきた。しかし、炭素循環を原則として持続可能な社会では、焼却の際に発生した二酸化炭素を植物あるいは工業的プロセスを用いて固定化する責任が発生する。そのために廃プラスチックのマテリアルリサイクルやケミカルリサイクルの方がむしろ環境負荷が小さいだけでなく、より経済的になると考えられている。
 本セミナーでは、持続可能な社会でのプラスチックの循環利用法を解説する。

  1. 持続可能な社会の実現を目指す背景
    • パリ協定
    • 循環経済
    • SDGs
  2. 廃プラスチックに関する国内外の動向
    • 日本・EUプラスチック戦略
    • プラスチック循環利用促進法
  3. プラスチックのリサイクルの特徴
  4. マイクロプラスチックの現状
  5. プラスチックのリサイクル技術の概要
    1. マテリアルリサイクル
    2. ケミカルリサイクル
    3. PETボトルのリサイクル
    4. エネルギー回収
    5. 評価法
  6. 電気電子機器に使用されているプラスチックのリサイクル
  7. 自動車に使用されているプラスチックのリサイクル
    • ASR
    • CFRP
  8. バイオプラスチックの現状と課題
    • バイオマスプラスチック
    • 生分解性プラスチック
  9. 炭素循環を前提とした資源循環
  10. 資源循環の未来
    • 質疑応答

第2部 CFRPなどの繊維強化複合材料 (高分子系) のリサイクルの現状と今後

(2022年4月14日 12:45〜14:00)

 SDGs時代を背景に、すべての分野で資源の有効活用を一層進めることが求められている。軽量化が要求される輸送機器分野、動作速度向上が求められる産業機器分野での軽量・高剛性・高強度のCFRP (炭素繊維強化プラスチック) の利用は今後10年間で数倍に達すると見込まれる。
 中でも母材に熱可塑性樹脂を用いたCFRTPの伸びは一層顕著である。それに伴い、廃棄されるCFRP、CFRTPも極めて大量となる。LCAで見れば、炭素繊維製造時のCO2排出が大きいことから、また、炭素繊維は容易に燃えないことから焼却処理できず、リサイクルは必須である。
 本セミナーでは、CFRP廃棄物処理およびリサイクルの現状と、今後の見込み、ビジネスの可能性について解説する。

  1. 炭素繊維およびCFRP/CFRTPとは
    1. 炭素繊維の製造法と必要エネルギー
    2. CFRP/CFRTPの利用
    3. 世界の炭素繊維製造およびCFRP/CFRTP需給の現状と今後
  2. 種々のリサイクル炭素繊維 (RCF)
    1. 繊維端材
    2. B格品?
  3. 廃棄CFRPから炭素繊維を回収する技術
    1. これまでの技術開発
    2. いろいろな炭素繊維回収法
    3. 一押しの炭素繊維回収法
    4. CFRTPはリサイクルできない?炭素繊維を回収すべし!
  4. リサイクル炭素繊維の活用方法
    1. 回収された炭素繊維の形態
      • 長〜い炭素繊維は回収できない
    2. リサイクル炭素繊維の課題
      • リサイクル炭素繊維の活用法など
  5. リサイクル炭素繊維の未来を占う
    1. 我国の現状、世界的規模での回収、活用システムの構築
    2. 世界の動き
  6. リサイクル炭素繊維ビジネスの可能性
    • 大規模事業と中小規模事業
    • ベンチャーは可能か
    • 炭素固定の観点から見た廃棄CFの活用
    • 質疑応答

第3部 リサイクルプロセスとその装置について 超音波洗浄を中心に

(2022年4月14日 14:15〜15:15)

 超音波洗浄の基礎と事例紹介について解説する。

  1. 会社紹介
  2. 超音波の基礎
  3. 超音波洗浄機の種類と特長
  4. 事例紹介
    • 質疑応答

第4部 使用済プラスチックのリサイクルプロセスとその装置について

(2022年4月14日 15:30〜16:30)

  1. 使用済プラスチックの種類について
    1. プラスチック製容器包装
    2. プラスチック使用製品廃棄物
    3. 産業廃プラスチック
  2. リサイクルプロセスとその装置の紹介
    1. 選別
    2. 破砕・洗浄
    3. 造粒
  3. リサイクルプラスチックの用途
    1. リサイクル材の活用方法
    2. リサイクル不適物の利用
    3. 品質管理
  4. まとめ
    1. 将来展望
    • 質疑応答

講師

  • 加茂 徹
    早稲田大学 理工学術院 総合研究所
    上級研究員
  • 藤井 透
    同志社大学 理工学部 機械システム工学科
    教授
  • 石川 義則
    株式会社カイジョー 超音波機器事業部 開発技術部
    課長
  • 今井 麻美
    株式会社 富山環境整備 イノベーション事業部
    次長

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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