技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

異種成分を使わない新規国産ゲノムデザインテクノロジー (ST法) がもたらす次世代の遺伝子治療

異種成分を使わない新規国産ゲノムデザインテクノロジー (ST法) がもたらす次世代の遺伝子治療

~簡便で安全性を担保できる核酸のみ導入よる国産の次世代ゲノム編集技術:ST法~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、簡便で安全性を担保できる核酸のみ導入よる国産の次世代ゲノム編集技術:ST法について、その発見から有用性の確認等に至るまで可能な範囲で解説し、種々の分野での利用技術を紹介いたします。

開催日

  • 2021年11月9日(火) 13時00分 15時30分

プログラム

 核酸を細胞外から導入することにより、新しい機能を細胞に付加したり、あるいは遺伝性疾患で損失している遺伝子を補充・修復することなどを可能にする遺伝子治療は、これからの医療を担う革新的先端医療である。中でも、直接的に特定の遺伝子をターゲットして修復したり、破壊することが可能なゲノム編集技術を利用する遺伝子治療は、次世代の遺伝子治療法と期待され、海外を中心に積極的に医療適応に向けた基礎研究・臨床研究が盛んに行われている。
 in vivoであれ、ex vivoであれ、核酸を細胞に導入する遺伝子治療では、その導入にそのほとんどで異種生物であるウイルスベクターを利用することなどから、あるときは異種配列の予期せぬゲノムへの挿入や遺伝子発現を通したがん化の促進事例が発生したりと、利用に当たって厳しく安全性の担保しながら、厳格な規制の下で慎重に行われている。ゲノム編集の利用に至っては、まだ明確な規制が取り決められておらず、従来の規制を参照することで行われている。ゲノム編集を含めた遺伝子治療を、安全にかつ様々な遺伝性疾患に利用していくためには、より簡便で安全性を担保できる革新的な技術革新に基づいた遺伝子治療法・ゲノム編集法の確立と進歩が必要である。
 このような背景のもと、本講座では、講演者が取り組んできた簡便で安全性を担保できる核酸のみ導入よる国産の次世代ゲノム編集技術:ST法について、その発見から有用性の確認等に至るまで可能な範囲で紹介し、種々の分野での広範な利用を推進していきたい。
 講演者は、最終的に特に遺伝子治療への応用を真に目指し、核酸のみによるゲノム編集技術の開発をAMEDおよびNEDO等のプログラムを利用しながら長年行ってきた。その結果、最近高効率化に成功し、実治療に理論上利用可能であろうレベルにまで新規のオリジナルゲノム編集法を成熟させることに成功した。既存の技術では出来なかったことまでもが出来るようになった。折角の完全な国産のゲノム編集技術であるので、知財状況も含め技術内容を理解していただき、既存の技術との違いを理解していただき、是非とも医療分野・育種分野等に広く利用していただきたい。利用の観点からも積極的に疑問点を質問してほしい。

  1. 核酸医薬と遺伝子治療
  2. 遺伝子治療とゲノム編集
  3. ゲノム編集の現状
  4. 既存のCRISPR – Cas9法
  5. 次世代ゲノム編集法 – ST法 (ゲノムデザインテクノロジー) の基礎:PODiRシステム
    1. PODiRシステムの発見
    2. PODiRシステムのメカニズム
    3. PODiRシステムの一般性
    4. PODiRシステムの応用・利用提案
  6. 次世代ゲノム編集法 – ST法の実際
    1. ST法でできること
    2. ST法の効率化1
    3. ST法の効率化2
    4. ゲノム編集の阻害因子除去による効率化
    5. 周辺技術の紹介
    6. PODiR法とST法の将来
    • 質疑応答

講師

  • 間世田 英
    国立研究開発法人 産業技術総合研究所
    上級主任研究員

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 25,600円 (税別) / 28,160円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 22,000円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 20,000円(税別) / 22,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 25,600円(税別) / 28,160円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/5 ICH Q5A ウイルス安全性評価/品質審査での論点と次世代シーケンシング利用/薬事申請に当たっての留意点 オンライン
2024/12/5 ADCを含む次世代抗体医薬の知財戦略および強い特許明細書・クレームの書き方 オンライン
2024/12/6 現場の視点で考える効果的な洗浄バリデーションのポイントと継続的な検証 オンライン
2024/12/6 GMPが空調設備に求める交叉汚染防止要件とその管理 オンライン
2024/12/6 効率的・効果的な監査証跡レビュー対応の考え方 オンライン
2024/12/6 コンピュータシステムバリデーション (CSV) で要求される各規制・ガイドラインの理解 オンライン
2024/12/9 PIC/Sを踏まえた治験薬GMPガイドラインと運用上の注意点および三極 (日米欧) 規制の解説 オンライン
2024/12/9 PIC/S GMPをふまえた医薬品のサンプリング基礎知識 オンライン
2024/12/9 包装工程のバリデーションの重要ポイントと工程トラブル事例 オンライン
2024/12/9 核酸医薬品の特許戦略 オンライン
2024/12/9 コンプライアンス違反の事例から学ぶGMP現場の改善策 オンライン
2024/12/10 GMP/GDPにおける汚染管理戦略としてのペストコントロールの実態と査察指摘事項 オンライン
2024/12/10 CSR、SDGsを考慮した食品飲料、無菌医薬品、化粧品、医療機器等包装容器の電子線滅菌について オンライン
2024/12/10 再生医療を含めた国際共同治験の進め方と各ステージ毎における対応手法 オンライン
2024/12/10 中小製薬企業のためのテーマ創出・研究開発・製品戦略の策定・推進 オンライン
2024/12/10 QMS構築によるオーバークオリティ判断と治験効率化にむけた活用 オンライン
2024/12/10 医薬品開発段階での処方・製法変更におけるBE試験の考え方と生物学的同等性確保のための開発戦略 オンライン
2024/12/11 医薬品ライセンス基礎講座 2日間講座 オンライン
2024/12/11 開発段階に応じた治験薬GMP対応とICH Q14 (分析法の開発) への取り組み オンライン
2024/12/11 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/2/26 核酸医薬・mRNA医薬の製造分析の基礎と基盤技術開発
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/9/29 核酸医薬品のCMC管理戦略 (製本版 + ebook版)
2022/9/29 核酸医薬品のCMC管理戦略