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日米欧における食品包装規制の最新動向の把握と対応

日米欧における食品包装規制の最新動向の把握と対応

~2025年6月1日完全施行のポジティブリスト制度導入をふまえて~
オンライン 開催 個別相談付き

概要

本セミナーでは、国内での業界自主基準や食品衛生法の改正状況、今後の動向、欧米での容器包装の法規制、日・米・欧の比較まで分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2021年8月31日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 食品に関連する技術者、品質担当者
  • 食品包装に関連する技術者、品質担当者
    • プラスチック
    • 紙・板紙
    • インク
    • フィルム
    • 印刷
    • 接着剤
    • 添加剤 など

修得知識

  • 食品衛生法の基礎
  • 各国の規制・関連情報
    • 日本
      • 食品衛生法の改正
      • ポジティブリスト制度
      • 情報伝達、器具又は容器包装を製造施設の衛生的な管理
    • 欧州
      • 食品に接触することを意図した食品包装規制 (プラスチック規則)
      • プラスチック規則ガイドライン
    • 米国
      • 食品包装規制 (FFDCA、連邦規則集)
      • 米国新規物質登録制度

プログラム

 食品衛生法改正 (2018年6月13日公布) により、食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度導入が決定し、2020年6月1日施行、施行後5年間の経過措置が設けられ、2025年6月1日完全施行となる。施行後は、食品用器具・容器包装の安全性の確保や規制の国際的整合性の確保のため、規格が定まっていない物質 (合成樹脂等) の使用を禁止し、規格を定めたポジティブリストに収載された物質を使用した器具・容器包装の製造・販売を認めることとなった。経過措置中は、6月1日以前に器具・容器包装に使用されている器具又は容器包装と同様のもの (原材料) は販売・製造・輸入ができる。
 本講座では、ポジティブリストへの適合及び食品衛生法への適合について説明する。PL適合性では、適正製造管理規範の遵守及び情報伝達の遂行、及びポジティブリストの収載物質 (ポリマー、コーティング材、添加剤・塗布剤) 適合について述べる。食品衛生法への適合では、PL収載物質の規格基準 (重金属の溶出量、疑似溶媒への溶出量等の基準) について述べる。また、現行ポジティブリストの対象範囲、未確認物質の認定状況、経過措置中のポジティブリストにない物質の扱い、器具容器包装製造事業者の製造管理、情報伝達の内容、及び2021年6月1日から実施する器具・容器包装事業者の届け出、新規物質の申請制度等について説明する。
 また本講座では、日本、欧州、米国の容器包装規制、および安全性試験・評価について説明し、その違いについて述べる。欧州では、食品用器具・容器包装の3つのEU指令が統合されEU規則 (通称プラスチック規則) へと強化され、ポジティブリスト、疑似溶媒、適合性テスト (成分移行試験) などが刷新されている。このプラスチック規則を説明し、この欧州規則への適合性の確認手順について概説する。米国での容器包装の衛生法規 (容器包装の連邦規則集) における、プラスチック個別規格、紙・板紙、添加剤等の規格、安全性試験について概説する。また、欧州、米国との、ポジティブリスト制度及び新規物質申請制度の比較を行い安全性に関する考え方について説明する。

  1. 日本における食品用器具・容器包装規制
    1. 食品衛生法の改正
      1. 改正食品衛生法体系
        • 法律
        • 政省令
        • 告示
      2. ポジティブリスト制度概要
      3. ポジティブリスト制度に関わる法改正
      4. 対象物質
      5. 器具又は容器包装を製造する営業の施設の衛生的な管理
      6. 情報伝達
      7. PL適合
      8. 食品衛生法適合
      9. 器具・容器包装製造事業者の届出
    2. 食品添加物等の規格基準の改正
      1. 一般規格改正
      2. ポジティブリスト規定方法・形式
      3. ポジティブリスト収載物質
      4. ポリマー
      5. コーティング材
      6. 添加剤、塗布剤
      7. リスク管理方法
      8. 経過措置
      9. ポジティブリストの対象の範囲
      10. インキ・接着剤、他材質用合成樹脂等
      11. 非接触層、アクティブ材、リサイクル材等
    3. ポジティブリスト改正の手続き
      1. 既存物質 (施行日以前に使用実態のある物質)
      2. 新規物質 (施行日以前に使用実態のない物質)
      3. 提出書類
      4. 移行試験. 推定摂取量
      5. 毒性試験
    4. 器具容器包装の規格基準
      1. 合成樹脂製の器具・容器包装の一般規格
      2. 個別樹脂の規格基準
      3. 他素材の規格
    5. 乳等省令改正
  2. 欧州における容器包装の法規制
    1. 欧州総括的規則
    2. プラスチック規則
      1. ポジティブリスト
      2. モノマー、他の出発物質、微生物醗酵高分子
      3. 添加剤及び重合助剤
      4. 材料及び製品への規制
      5. 食品疑似溶媒
      6. 多層材料及び製品のEU規則
      7. 適合性試験
      8. 特殊移行量試験、総移行量試験、
      9. 適合宣言
    3. プラスチック規則ガイドライン
    4. サプライチェーンの情報に関するガイドライン
    5. 新規物質の申請
    6. 安全性評価
  3. 米国における容器包装の法規制
    1. 連邦食品医薬品化粧品法
    2. 連邦規則集 (ポジティブリスト)
      1. 接着剤、コーティング材
      2. 紙・板紙
      3. 溶出試験
      4. 食品分類・疑似溶媒
      5. ポリマー
      6. オレフィンポリマー
      7. ナイロン樹脂
      8. PET
      9. ラミネート品
      10. 添加剤、製造助剤
    3. FDA認可申請制度
    4. FCN届出制度
      1. FCN届出範囲
      2. 移行試験・推定1日摂取量
      3. 毒性試験
      4. 安全性評価
  4. 日・米・欧のポジティブリスト制度比較
    • 質疑応答

講師

  • 藤井 均
    藤井包装技術事務所
    所長

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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