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5G通信の技術動向と求められる材料開発

5G通信の技術動向と求められる材料開発

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、次世代通信で求められる半導体材料、高周波対応材料に求められる特性を詳解いたします。

開催日

  • 2021年7月2日(金) 10時30分 16時45分

プログラム

第1部 5G、ミリ波帯利用の背景と課題、求められる材料開発

(2021年7月2日 10:30〜14:30)

 2020年後半から本格的に5Gの運用が始まった。しかし5Gの特徴である3つの機能がすべて利用できる状況にはなっていない。実現するためにはミリ波の課題を克服しなくてはならないという大きな壁がある。
 本セミナーでは、5Gの特徴の解説とその産業界への応用、また現状抱えている課題とその背景および技術的な対応策を解説する。またBeyond5Gに関しても解説する。 5G用部品、特にプリント基板に関して解説する。

  1. 携帯電話の推移
  2. 5Gとは
  3. 5Gの用途
  4. 5Gの課題
  5. Beyond5G
  6. 高周波とは
  7. 電子部品および材料の要求特性
    • 質疑応答

第2部 5Gを見据えた高分子材料の誘電率制御と低誘電率化技術

(2021年7月2日 14:45〜16:45)

 情報通信分野の技術革新は急速に進んでいる。20世紀末から21世紀初めに固定系通信事業の戦いはほぼ終了、今情報通信事業の主戦場は移動体通信へ移ってきた。最新の規格5Gの仕様では、6GHzを超えた高周波数帯域を使う、新しい無線通信方式が導入された。この新しい無線通信方式が導入された結果、情報通信分野のみならず、移動体通信、とりわけ自動車業界にイノベーションが起き始めた。
 ところで20世紀末にはCPUの高周波数動作を実現するために絶縁膜、Low – k材料が開発されたが、無機材料の低誘電率制御が課題だった。一方、光通信網では、材料の高屈折率制御が課題となった。屈折率は誘電率と相関するパラメーターであり、高誘電率化技術が当時LOW – k材料開発と平行して開発されていた。今、5Gでは高周波数に対応するため「高分子材料の低誘電率化技術」が求められている。
 本セミナーでは高分子材料に強誘電体を添加した事例を用いて、誘電率制御で観察された現象を示し、複合化による誘電率制御技術の難しさを示し、高分子材料について誘電率制御技術を整理して基礎から講演する。また、最近特許出願もされている負の誘電率を示すメタマテリアルについても触れる。

  1. 情報通信市場における材料ニーズ
    1. 情報通信市場の歴史
    2. 5Gによるイノベーション
    3. 情報通信技術と材料
  2. 誘電体現象論の復習
    1. 誘電分極及び誘電率、誘電損失
    2. 強誘電体、絶縁破壊、その他
  3. 高分子材料の誘電率制御
    1. 高分子材料の電気特性とプロセシング
    2. 高分子材料の誘電率制御
      1. 高分子材料の誘電率
      2. 事例:強誘電体を添加したPU
      3. 低誘電率化技術
    3. 新技術の可能性
      1. 負の誘電率
      2. マテリアルインフォマティクス
  4. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 梶田 栄
    NPO サーキットネットワーク
    理事長
  • 倉地 育夫
    株式会社 ケンシュー
    代表取締役

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
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  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
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    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
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  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

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本セミナーは終了いたしました。

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