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研究開発テーマの評価と中止/撤退判断の仕方

Zoomを使ったライブ配信セミナー

研究開発テーマの評価と中止/撤退判断の仕方

オンライン 開催

開催日

  • 2021年2月12日(金) 10時00分 17時15分

プログラム

第1部. R&Dテーマの進め方と評価および中止/撤退の考え方

(2021年2月12日 10:00〜11:30)

 R&Dテーマをどのように進めるのか、また、どのように評価するのか、この問題についてはとても難しい課題であるが、難しくしている原因の1つは、R&Dテーマの選定作業をしっかり行っていないことが挙げられる。R&Dテーマ選定についてはプロジェクト (PJ) を組み、評価基準に沿って、選定することが重要である。そして、次に選定したR&Dテーマを事業化するPJを組み、目標が達成できるかを検証する。
 本稿では、PJのメンバーの選定から運営方法等を説明すると同時に、その事業化PJの中止および撤退についても、その基準や考え方を説明する。

  1. 研究開発 (R&D) とは?
  2. R&Dの宿命
  3. R&Dテーマの選定方法
  4. R&D目的の明確化
  5. プロジェクト (PJ) の運営方法
  6. PJメンバーの選定
  7. PJリーダーの選定
  8. PJリーダーの業務
  9. PJメンバーの指導方法
  10. PJ運営に関する経営層の役割
  11. R&Dテーマの進捗度評価
  12. R&Dテーマの中止について
  13. R&Dテーマの撤退について
  14. 撤退後の経営層の役割
  15. 撤退度の企業の考え方
    • 質疑応答

第2部. 戦略の見える化によるR&Dテーマの進捗管理と修正方法

(2021年2月12日 12:15〜13:45)

 激動する市場環境の乱気流の中、山積する目先の課題に対して、対症療法的な研究開発マネジメントを余儀なくされることも少なくない。しかし、そのような時代であるが故に研究開発のあり方を問い正すことが重要である。その成功の鍵は、確かな情報を入手・分析することにより研究開発テーマの見える化を着実に実施し、戦略を浮かび上がらせていくことにある。
 本講演では、変化する事業環境の特徴・傾向を概観し、研究開発の成功確率を高めるための効果的・効率的な情報入手、分析に基づき、研究開発戦略の見える化によるマネジメント手法を紹介する。

  1. 事業環境のパラダイムシフト
    1. 市場環境の変化
    2. 「ガラパゴス化」する日本
    3. オープン・イノベーション
    4. テクノロジー・トレンド
    5. 技術マーケティング
    6. 変化の予兆を捉える
    7. マクロ環境の変化 (ハイプサイクル)
    8. バックキャスティング
  2. 戦略の見える化による研究開発シナリオの策定
    1. 研究開発の課題
    2. テーマ評価の対象と出力
    3. テーマ評価のプロセス
    4. 戦略シナリオの策定
    • 質疑応答

第3部. 研究マネジメントおよびテーマ評価・判断における留意点

(2021年2月12日 14:00〜15:30)

 研究の成否 (事業化) を事前に予測する事は、基本的に不可能である。さらに、将来の予測不能な「VUCAの時代」である上に、「ポストコロナ」「米中摩擦」の今後の動向が見えない世界状況下において、サステイナブルに企業を成長させるには、益々、研究マネジメントが、重要な経営課題となっている。
 長期に渡り研究マネジメントを担当してきた経験から、経営には研究テーマの必然性を論理的に説明する必要がある一方で、研究管理を必要以上に強化する事は、研究加速の観点からは負の影響がある事を実感している。この「説明責任」と「寛容性」を両立するには、「研究開発成果を数値表現する事」と「研究テーマの評価・判断を経営の大きな柱として捉える事」が重要である。
 研究開発の活性化・加速化を図るための「研究マネジメントおよび研究テーマ評価・判断における留意点」を述べたい。

  1. 自己紹介および当社のご紹介
  2. 研究マネジメントの課題
  3. 研究マネジージャーの呪縛
    1. 研究マネージャ – としての姿勢
    2. 進捗会議が機能しているか?
    3. 指標が自縄自縛になっていないか?
  4. 研究テーマの進捗管理と評価法
    1. 研究進捗度の見える化
      1. 進捗度管理 (ステージゲート、研究効率)
      2. 研究開発効率
      3. 研究貢献度評価
      4. DX対応
    2. 研究テーマの評価・判断法
      1. テーマ評価・判断の一般的手法
      2. 当社の取り組み (組織、会議体、評価法)
      3. 研究マネジメントにおける留意点
  5. 研究担当責任者 (役員) の使命
    • 質疑応答

第4部. 研究・開発の本質から考える中止/撤退の判断

(2021年2月12日 15:45〜17:15)

 研究・開発は、中長期視点の経営戦略の中でも重要な位置づけにあり、自社の事業領域と未来戦略をもとにして、継続的に経営資源を投入することになる。テーマの設定から、その事業化に至るまでには、さまざまなプロセスがあり、これまで蓄積した技術の活用だけでなく、新規性や進歩性のある新たな技術を戦力化しないと成功には至らない。このため、研究活動のマネジメントはリスクマネジメントでもある。また、進み出した研究・開発活動を止めることは、先行させた投資、決裁者や起案者の思い、社外パートナーとの関係が複雑に絡み、簡単ではない。
 そこで、研究・開発のあり方や特性から、テーマの評価方法と中止/撤退を判断する一つの考え方を紹介する。

  1. はじめに (自己紹介と会社紹介)
  2. 研究と開発
  3. 当社の研究・開発
  4. 研究・開発は企業の経営戦略
  5. テーマの設定と進行
  6. テーマの管理と評価
  7. テーマの継続/中止の判断
  8. おわりに (管理者の所感)
    • 質疑応答

講師

  • 青山 敏明
    大東カカオ株式会社
    取締役 執行役員
  • 杉尾 俊之
    沖コンサルティングソリューションズ株式会社
    代表取締役
  • 西澤 恵一郎
    東ソー・ファインケム株式会社
    取締役会長
  • 八木 克眞
    倉敷紡績 株式会社 技術研究所
    常務執行役員 技術研究所長

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
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  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
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    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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