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凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化

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凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、注射剤や無菌原薬などの凍結乾燥医薬製造プロセスの理解に必須な基礎知識を“凍結“と“乾燥“の両観点から深く掘り下げて解説いたします。

開催日

  • 2020年10月16日(金) 14時00分 16時00分

受講対象者

  • フリーズドライに関連する医薬関連製品の技術者、品質担当者、担当者、管理者
    • 抗がん剤
    • 抗生物質
    • ワクチン
    • 注射剤 など
  • フリーズドライに関連する技術者、開発者、研究者

修得知識

  • 医薬のための固体化学の基礎知識
  • 凍結と乾燥の基礎原理、基礎知識
  • 凍結乾燥装置とプロセスの理解
  • 凍結乾燥プロセス・製品製造の合理的理解、最適化の考え方
  • 凍結乾燥の注意点/失敗事例/対応策
  • スケールアップ – サイトチェンジのポイント
  • リスクマネジメントによる装置メンテナンス
  • 装置の規格概要 (URS作成時のポイント)
  • バイオマテリアル、再生医療、再医療における凍結乾燥技術の役割

プログラム

ライブ配信セミナー: 2020年10月16日 バイオマテリアル技術からみた再生医療

 再生医療とは、体本来のもつ自然治癒力を高め、病気を治す医療である。この自然治癒力のもとが細胞の増殖、分化能力であり、これを高めることが大切である。生体組織は細胞とその周辺環境からなっている。いかに丈夫なからだでも、家や食べ物がなければ弱ってしまう。これと同じことが細胞にもあてはまる。つまり細胞能力を高めるには、バイオマテリアル技術を用いて細胞に家や食べ物など周辺環境を作り与えることが必要となる。本講演では、バイオマテリアルの観点から、細胞能力を活用した再生治療および細胞応力を調べる再生研究を考える。再生医療における凍結乾燥技術の必要性についても述べる。

  1. バイオマテリアルとは何か
  2. 再生医療とは何か
    1. 細胞能力を高めるバイオマテリアル技術の役割
    2. 細胞周辺環境 (細胞の食べ物と家) と何か
    3. 細胞の食べ物を与える技術 (ドラッグデリバリーシステム、DDS)
    4. 細胞の家 (足場) を与える技術
    5. 再生治療と再生研究 (細胞研究と創薬研究)
  3. 再生医療における凍結乾燥技術の役割
    • 質疑応答

アーカイブ配信: 凍結乾燥のシミュレーションによるプロセス理解 / 失敗 (トラブル) 事例と対策 (2020年10月9日〜23日頃まで配信予定)

第1部 凍結乾燥の基礎原理とシミュレーションによるプロセスの理解

~凍結乾燥プロセスの課題と研究動向~

 本講座では注射剤や無菌原薬などの凍結乾燥医薬製造プロセスの理解に必須な基礎知識を解説します。相平衡、結晶化、ガラス化など固体物理化学と関わる理解を確実にし凍結乾燥プロセスの理解に必須な基礎原理の理解を深めてもらいます。また、数学的手法に基づく乾燥シミュレーションの実施法について解説しプロセスの理解をさらに深めてもらいます。

  1. 凍結乾燥プロセスの概説
    1. プロセスの流れ
    2. 装置構成・装置内の水分移動
    3. 凍結乾燥の基礎原理
  2. 凍結乾燥シミュレーション
    1. 凍結乾燥を進行させる駆動力
    2. 棚板式バイアル凍結乾燥モデル (Rp-Kvモデル)
    3. シミュレーションの実施法
    4. シミュレーションの実施例
    • 質疑応答
第2部 凍結乾燥の失敗 (トラブル) 事例と対策

~凍結乾燥機の機器メンテナンスと規格~

 医薬品凍結乾燥の失敗事例とその対応策を示します。また、スケールアップ及びサイトチェンジでの失敗事例と技術的手法の説明とリスクマネジメントに基づいた装置メンテナンスの計画とバリデーションについての説明を行います。装置導入時のURS作成のポイントを示します。

  1. 凍結乾燥プログラムおよび物性起因の失敗事例
    1. 下部コラプス
    2. 上部コラプス
    3. 収縮
    4. 二層化
    5. 表面形状不良
    6. 飛散
    7. 難透膜障害
    8. 這い上がり
    9. 破瓶
    10. 有機溶媒残留
    11. 沈殿
  2. 装置起因の失敗事例
    1. 真空リークによる無菌性保障不良
    2. 復圧フィルタ完全性試験不合格による無菌性不良
    3. 含水率不良
  3. スケールアップ、サイトチェンジでの失敗事例
    1. 棚温度の出入り温度差による影響
    2. 庫内気層温度の差による影響
    3. 容器形状や容器配列の違いによる影響
    4. サイトチェンジの際の注意点
  4. 医薬用凍結乾燥機のメンテナンスについて
    1. リスクマネジメントによる装置メンテナンス
    2. 真空漏れのリスク
    3. 機器異常による制御不良
  5. 医薬用凍結乾燥機の規格について
    • 質疑応答

講師

  • 田畑 泰彦
    京都大学 ウイルス・再生医科学研究所 生体材料学分野
    教授
  • 中川 究也
    九州大学 大学院 工学研究院 化学工学部門
    教授
  • 細見 博
    共和真空技術 株式会社
    取締役 技術本部長

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

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