技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオ医薬品の原薬製造における洗浄バリデーションのポイントと残留許容値設定

ZOOMを使ったライブ配信セミナー

バイオ医薬品の原薬製造における洗浄バリデーションのポイントと残留許容値設定

~医薬品の洗浄バリデーションの違いや、洗浄バリデーションを行うにあたっての注意点とは~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、実際の洗浄バリデーションを実施するに当たってのリスクアセスメントのアプローチと、洗浄工程を一つのプロセスとしてとらえたプロセスバリデーションの考え方を紹介いたします。

開催日

  • 2020年5月29日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • PIC/S GMPの位置付けと概要
  • 洗浄バリデーションのリスクベースアプローチの概要
  • 洗浄バリデーションにおける工程管理の考え方
  • 洗浄バリデーションにおける残留許容限度値設定の考え方
  • 洗浄バリデーションのための分析法
  • 洗浄バリデーションにおけるサンプリング
  • 洗浄バリデーションに関係する各種ガイドライン

プログラム

 ここではバイオ医薬品の原薬製造における洗浄バリデーションに関してグローバルな観点での注目ポイントと計画から実行にいたる注意点を紹介する。特に、2013年8月のGMP施行内容の変更やPIC/Sへの参加により国際的な観点でのバリデーションが求められてきており、洗浄バリデーションにおいてもリスクマネージメントの考え方を取り入れた考え方を基に計画および実施するのが基本となってきている。特に、バイオ医薬品の製造では目的物自体が高分子で非常に複雑であることや製造工程では水系での製造が殆どであることなど従来の医薬品製造とは異なる観点でのバリデーションの考え方が必要となる。
 中でもタンパク質医薬品の製造は遺伝子組み換え微生物や動物細胞を宿主とした培養あるいは発酵工程によりほぼ完了し、その後の工程は遠心分離、膜分離、クロマトグラフィー精製等の分離精製技術が殆どとなることから原薬製造における管理は重要である。また目的物自体が不純物となるリスクや外来の感染性不純物などについても細心の注意をもって取り組まなくてはならないため従来の医薬品製造と異なる特有の問題が含まれており、洗浄バリデーションに関しても対応を図らなければならない。
 この講義ではPIC/Sを初め、FDAやICH、WHOなどグローバルな視点でのバイオ医薬品製造における洗浄バリデーションに関する法規制状況およびPIC/SのGMP査察時の注目ポイントや米国FDAやEMA、日本の厚生労働省などの洗浄バリデーションに関する考え方を紹介する。
 また、実際洗浄バリデーションを実施するに当たってのリスクアセスメントのアプローチと洗浄工程を一つのプロセスとしてとらえたプロセスバリデーションの考え方を紹介する。

  1. バイオ医薬品製造における洗浄バリデーションの違い
    1. バイオ医薬品の製造技術とその特殊性
    2. バイオ原薬製造の為の発現系
    3. バイオ医薬品製造における不純物
  2. バイオ医薬品原薬製造におけるアップストリームの洗浄バリデーション
    1. 設備・ユーティリティー
    2. 培地・バッファー調製設備
    3. 培養設備
    4. 清澄化・分離装置
  3. バイオ医薬品原薬製造におけるダウンストリームの洗浄バリデーション
    1. クロマトグラフィー装置
    2. クロマトグラフィーカラム (充填剤を含む)
    3. クリアランススタディーとサニタイゼーション
    4. フィルトレーションシステム (MF・UF/DF)
  4. リスク分析に基づく洗浄プロセスの構築と管理
    1. リスクベースの洗浄バリデーション
    2. 洗浄バリデーションのリスクアセスメント
    3. 洗浄工程のプロセスパラメータ
    4. 洗浄工程の構築
    5. 洗浄工程のデザインスペース設定
    6. 洗浄バリデーションのブラケッティング
  5. バイオ医薬品の原薬製造における残留基準値設定の考え方
    1. 残留許容限度値設定の考え方
    2. 残留許容値設定の科学的根拠
    3. リスクベースの残留限度値設定法
    4. EU-GMPの新しい考え方に基づく残留限度値設定
  6. バイオ医薬品の洗浄バリデーションにおける査察ポイント
    1. PIC/S : PI 030-1, AIDE-MEMOIRE “原薬査察”
    2. PIC/S : PI 024-2, AIDE-MEMOIRES “バイオ医薬品査察”
    3. PIC/S : PI 009-3, AIDE-MEMOIRE “ユーティリティー査察”
    4. 第十七改正 日本薬局方
  • 参考
    • PIC/S PI 006-3 RECOMMENDATIONS ON VALIDATION MASTER PLAN INSTALLATION AND OPERATIONAL QUALIFICATION NON-STERILE PROCESS VALIDATION CLEANING VALIDATION (7. CLEANING VALIDATION)

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/14 入門者のための基本から学ぶGMP オンライン
2024/5/14 診断薬業界に求められるビジネスモデルと事業・製品戦略 オンライン
2024/5/16 医薬品ライセンス契約のドラフティングと紛争回避・解決のポイント オンライン
2024/5/16 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析法、変色の特徴と分析技術 オンライン
2024/5/16 Computer Software Assuranceセミナー オンライン
2024/5/17 データインテグリティを踏まえたGMP文書・SOP・記録の作成と管理 オンライン
2024/5/17 医薬品製剤の生物学的同等性とその定量的な予測方法の現状 オンライン
2024/5/20 改正GMP省令を踏まえたGMP適合性調査対応 効率的なGQP/GMP - QA連携とQA/QC業務範囲の明確化 オンライン
2024/5/20 無菌・滅菌製品、滅菌プロセス、滅菌バリデーション業務者教育コース (初級・入門 Aコース + 中・上級 Bコース) オンライン
2024/5/20 滅菌バリデーションの深堀と見落としがちな滅菌バリデーションの留意点、最新米国FDA等EO環境問題と代替滅菌プログラム動向、無菌性保証とパラメトリックリリース (PIC/S ANNEX17) とその推奨 オンライン
2024/5/20 バイオ医薬品開発を目的としたタンパク質溶液の安定化と添加剤の効果/選定 オンライン
2024/5/21 GMP工場の設備設計および維持管理のポイント オンライン
2024/5/21 新規モダリティ分野における各事業性評価手法と不確実性要素の注意点 オンライン
2024/5/21 医薬品開発におけるグローバルマーケットを見据えた知財戦略と出願・権利化選定/評価 オンライン
2024/5/21 FDA査察対応セミナー 入門編 オンライン
2024/5/22 ISO11135要求を満足するEOG滅菌バリデーションの実務の具体的ポイント オンライン
2024/5/22 実務で使える製造販売後調査等 (GPSP) 実施における留意点 オンライン
2024/5/22 診断薬業界に求められるビジネスモデルと事業・製品戦略 オンライン
2024/5/23 希少疾患の臨床開発・承認申請戦略 戦略構築への活用 オンライン
2024/5/23 希少疾病用医薬品 (オーファンドラッグ) の薬価算定の実際と薬価戦略 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/5/10 分析法バリデーション実務集
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/8/28 化粧品・医薬部外品およびその原料の安全性評価と規格・試験法設定