技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

腸内細菌の最新の基礎・応用研究のポイント

腸内細菌の最新の基礎・応用研究のポイント

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、腸内細菌について基礎から解説し、腸内細菌の研究を支えるサンプル採取、データの取り方、解釈の仕方、腸内細菌と疾患の関わり、研究の最近知見を紹介いたします。

開催日

  • 2020年4月17日(金) 10時30分 17時30分

修得知識

  • 健康の維持増進における腸内フローラの効果的な制御法
  • プロバイオティクス、プレバイオティクスの潜在的な機能性に関する情報
  • 腸内フローラと腸内環境との相互作用
  • 臨床領域における腸内フローラ異常と疾患との特異的な関係
  • 新たなプロバイオティクスやプレバイオティクス、シンバイオティクス製品開発のための戦略

プログラム

 我々の内在性共生微生物生態系である腸内フローラの構成とその恒常性維持のメカニズムとは?この腸内フローラの恒常性の破綻が宿主の健康に与える影響や、特徴的な腸内フローラの破綻が誘導する疾患とは? 最も大きな要因と考えられている食事、特に炭水化物の役割など、について各論的にわかりやすく解説する。さらに、プロバイオティクスやプレバイオティクスの保健作用について多くの臨床研究報告を紹介するとともに、腸内フローラやプロバイオティクスの基礎・応用研究の現状と問題点、およびその解決策について解説する。 さらに、内在性の新規なプロバイオティクス菌発掘の可能性と研究開発のポイントを提言する。

  1. 腸内フローラの構造
    • 腸内フローラの基本構造
      • 種類
      • 住み分け
      • 腸管の部位による差異など
  2. 腸内フローラの解析方法
    1. 培養法
      • 好気培養
      • 嫌気培養
      • 選択培養
      • 集密培養
    2. 分子生物学的方法
      • 次世代シークエンサーを利用した解析
      • 定量的PCR (RT-PCR法)
      • FISH法
      • メタゲノムによる機能性解析などの精緻な解析
  3. 腸内フローラの恒常性とその規定要因
    1. 腸管免疫
    2. 腸管上皮の統合性
    3. 腸内環境
      • 有機酸濃度
      • pH
      • 腐敗産物濃度
      • 胆汁酸
    4. 様々な疾患における特徴的な腸内フローラの異常
      • 消化器
      • 免疫
      • 精神・神経系
      • 生活習慣病など
  4. 栄養と腸内フローラ
    1. 肥満と腸内フローラ
    2. 複合炭水化物
      • 食物繊維
    3. プレバイオティクス
      • 各種オリゴ糖
    4. 腸内環境
      • 腸内代謝
      • 有機酸
      • 腐敗産物
      • 胆汁酸
      • pH
  5. 腸内常在菌の機能:各論
    1. ビフィズス菌
    2. Faecalibacterium prausnitzii
    3. Akkermansia muciniphila
    4. Bacteroides fragilis
    5. Blautia coccoides
  6. 腸内常在の日和見有害菌
    • 大腸菌
    • Clostridium perfringens
    • C. difficile
    • ブドウ球菌など
  7. プロバイオティクス
    1. プロバイオティクスの定義
    2. プロバイオティクスの保健作用
    3. 食品におけるプロバイオティクス利用の具体例
    4. プロバイオティクスの作用メカニズム
      • 有機酸産生
      • 免疫調節
      • 定着性 など
    5. プロバイオティクスの最近の基礎ならびに臨床研究の情報
  8. 臨床領域におけるプロ (シン) バイオティクスの利用
    1. 消化器外科
    2. 救命救急
    3. 小児外科・新生児科
    4. 腸管外
      • 口腔
  9. 新規なプロバイオティクス開発のポイント
    1. 常在性細菌の可能性と限界
    2. 便微生物移植の将来性
    3. 腸内定着性
      • colonization resistance
      • アドヘシン
    4. 生菌と死菌
      • 菌体成分や特異的構造
    5. 適正な摂取量とは
    6. 菌株特性
      • 作用メカニズムとの関連
    7. 身体状況とリンクする的確なバイオマーカー
    8. ヒト以外の動物における腸内フローラ
    9. 腸内フローラによる薬物代謝

講師

  • 野本 康二
    東京農業大学 生命科学部 分子微生物学科
    教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/27 医薬品品質システム実践のためのバリデーション文書/サイトマスターファイル作成時の必修事項と記載例 東京都 会場・オンライン
2024/11/27 バイオ医薬品の製造におけるプロセスバリデーションと注意点 オンライン
2024/11/27 PIC/S GMPをふまえた医薬品のサンプリング基礎知識 オンライン
2024/11/27 治験薬GMP入門 オンライン
2024/11/27 無菌医薬品包装規制および完全性評価手順・各種漏れ試験方法のポイント オンライン
2024/11/27 医薬品開発に使えるタンパク質の理論的デザイン法とタンパク質のフォールディング予測法 オンライン
2024/11/27 医薬品の製品開発/薬事戦略策定と新規事業計画書作成のポイント オンライン
2024/11/27 医薬品開発における効率的な開発計画策定およびスケジュール管理のポイント オンライン
2024/11/28 安定性試験実施の留意事項と安定性試験結果の統計解析/安定性予測・評価方法および有効期間の設定 オンライン
2024/11/28 ICH Q12,Q14の要件と承認後変更管理 (PACMP) の具体的進め方 オンライン
2024/11/28 開発段階 (求められる要件) に応じたQbDによる製剤開発と品質規格・Validation実施範囲 オンライン
2024/11/28 国内外の食品添加物規制の比較と対応ポイント オンライン
2024/11/28 医薬品品質試験における生データの取扱いとQC実施のポイント 東京都 会場・オンライン
2024/11/28 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2024/11/28 食品の賞味期限を試験を用いて予測し設定する実例とその応用 オンライン
2024/11/28 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/11/28 残留溶媒に関する規制と申請上の留意点、規格値設定の考え方 オンライン
2024/11/28 医薬品開発における非臨床安全性評価とCTDの記載・信頼性確保 オンライン
2024/11/29 サプリメント (機能性表示食品) におけるGMP (製造・品質管理の基準) 実施にむけた理解と実践 オンライン
2024/11/29 原薬製造のプロセスバリデーション実施方法とスケールアップ・MF登録申請 オンライン

関連する出版物

発行年月
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/11/2 インドの食習慣・食品産業と日本企業の事業機会
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/25 ビール4社 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/15 菓子 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/6/28 治験の臨床検査値における軽微変動が意味するもの / 有害事象判定
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)