技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

人工知能を用いた遺伝子解析と応用事例

人工知能を用いた遺伝子解析と応用事例

~疾患解析から発症リスク予測、治療法選択への具体的応用法~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、機械学習の活用の仕方や開発の進め方を基礎から詳しく解説いたします。
また、膨大かつ複雑な遺伝子情報の分析・モデル化を進める方法について解説いたします。

開催日

  • 2019年11月15日(金) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部. 人工知能の基本的理解とゲノムや脳システムとの関連付け

(2019年11月15日 10:00〜13:00)

 近年、深層学習という手法により人工知能が大きな威力を発揮してきた。しかし、囲碁、自動運転や臨床画像診断などわかりやすい成功例を見せられるばかりで、強力なツールとどのように対処すべきか戸惑う人々がほとんどではないだろうか。敵か味方かわからない最強力兵器の前で立ちすくむだけでは解決法は見いだせない。詳細な設計図を手に入れ、なぜそのような強力な力を発揮するのかの原理を理解し、その上で、危険なものなら弱点を見つけて破壊するが、社会に利益をもたらすものなら、それを乗っ取って自分で自由に動かせるようにすべきである。
 私は、深層学習を脳が最適行動をとるために用いている原理をコンピュータ上に再現したものと考えている。また、その脳のシステムは、ゲノムが環境に対し生存する確率を最大化するシステムを反映したものと考えている。量子論の父、シュレディンガーが75年前に予測した「生命の原理を負のエントロピーを維持するシステム」とみる見地から解説する。

  • データサイエンスの歴史
  • 遺伝学、統計学、情報学を経て人工知能の時代へ
  • ゲノム、脳、AIのシステムとしての比較
  • ゲノム進化を反映し、線形モデルを基本とする統計学
  • 脳の機能を反映し、非線形モデルを基本とする深層学習
  • 深層学習の原理は社内情報伝達システムと同じ
  • 量子論の父、シュレディンガーの2つの予測、コードスクリプト (ゲノム) と負のエントロピー (秩序)
  • 負のエントロピーを生み出すシステムとしての「マックスウェルの悪魔」
  • ゲノムの生存確率最大化のための尤度関数と最尤法
  • 尤度関数の対数としての、負のクロスエントロピー、負のエントロピー
  • 教師無し学習と負のエントロピー、教師あり学習と負のクロスエントロピー
  • 質疑応答

第2部. 人工知能の遺伝子解析への応用

(2019年11月15日 14:00〜17:00)

 プレシジョン医療の実現や病気の分子メカニズムの解明を目指して医学ビッグデータ解析を行うとき、膨大な変数と、その背後にある複雑な構造の壁が立ちはだかります。それらを克服するには、次元圧縮や特徴抽出、潜在構造の分析が必要となります。そしてそのような分析やモデル構築を推進するには、人工知能で用いられる機械学習、その中でもとくに深層学習が有効と考えられます。
 本セミナーでは、これらの論理と方法について、ゲノム医科学で用いられてきた先端の観測技術や解析技術も併せ、事例を交えて講演と議論をいたします。

  • ゲノムワイド関連解析の歴史
  • ゲノムワイド関連解析の方法論
  • 次世代シークエンサーデータ解析の歴史
  • 次世代シークエンサーデータ解析の方法論
  • 医学医療ビッグデータ解析による疾患解析と治療法選択
  • 機械学習を用いて疾患発症リスク予測モデルを構築する方法
  • 遺伝子データなどの非画像データを画像データに変換して深層学習を活用する方法
  • 質疑応答

講師

  • 鎌谷 直之
    株式会社スタージェン 医療人工知能研究所
    所長
  • 角田 達彦
    東京大学 大学院 理学系研究科 生物科学専攻 医科学数理研究室
    教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/8 薬価申請・原価計算方法の実際と交渉で有効なデータ取得・資料作成のポイント オンライン
2025/1/9 注射剤の異物検査の方法と基準設定及び異物低減方法 オンライン
2025/1/9 承認申請・メディカルライティングコース オンライン
2025/1/9 CTD/照会回答書作成のためのメディカルライティング オンライン
2025/1/9 原薬GMP基礎講座 オンライン
2025/1/10 NPV (Net Present Value) 計算による医薬品事業性評価の基礎知識 オンライン
2025/1/10 インド・中国における医薬品薬事戦略と現地対応ノウハウ オンライン
2025/1/14 自然言語処理を活用した研究開発、材料分野への適応事例 オンライン
2025/1/14 日米欧当局のプロセスバリデーションにおける要求事項と承認申請にむけた準備について オンライン
2025/1/14 承認申請パッケージにおける海外データ利用と開発戦略 オンライン
2025/1/14 画像認識技術を用いたAI外観検査の現場導入事例と精度向上技術 オンライン
2025/1/14 承認申請にむけた個別症例安全性報告 (ICSR) の取り扱いと評価 オンライン
2025/1/14 QA業務 (GMP監査・自己点検) 入門講座 オンライン
2025/1/14 GMP省令対応:医薬製造所における製品品質照査と品質システムの構築 (PQS) オンライン
2025/1/15 ファージセラピーの最新開発動向と次世代耐性菌対策への展望 オンライン
2025/1/15 体外診断用医薬品における承認申請書作成ノウハウおよびPMDA相談のポイント オンライン
2025/1/17 遺伝子治療薬の開発・薬事戦略と承認取得 オンライン
2025/1/17 洗浄バリデーションでの洗浄方法選択、残留限度値とホールドタイム設定 オンライン
2025/1/17 グローバル開発における承認申請のための医薬英語/英文ライティング入門 オンライン
2025/1/20 ベイズ最適化を活用した実験の効率化と開発期間短縮 オンライン

関連する出版物

発行年月
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/21 機械学習によるパターン識別と画像認識への応用
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法