技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

遺伝子 (関連) 検査 入門

遺伝子 (関連) 検査 入門

~結果を正しく理解するための基礎講座 / 遺伝子の分子生物学から臨床検査における遺伝子関連検査まで~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年8月29日(木) 13時00分 16時30分

修得知識

  • 塩基配列情報を正しく利用するための知識
    • DNAの複製・転写からRNA、タンパクへの発現制御機構などの分子生物学
    • 様々な遺伝子変異の型と疾患との関連
    • 異常遺伝子の検出法
    • 検査材料の扱い方

プログラム

 現在の医療現場では、次世代シークエンサー (NGS:next generation sequencing) の導入により疾患責任遺伝子とその関連遺伝子の迅速な解析が行われ、適切な治療が実施されている。
 NGSで得られる塩基配列情報を正しく利用するためには、

  • DNAの複製・転写からRNA、タンパクへの発現制御機構などの分子生物学、
  • 様々な遺伝子変異の型と疾患との関連、
  • 異常遺伝子の検出法、
  • 検査材料の扱いかた、
    に理解を深める必要がある。なぜなら、塩基配列は「情報」で、情報は発現して意味があるからで、遺伝子関連検査には検体採取から結果の解釈までの全体を見渡すための基礎知識が求められる。
     本講座では、NGS解析に至るまでの遺伝子の分子生物学から臨床検査における遺伝子関連検査について学ぶ。

  1. 遺伝子関連検査に必要な遺伝子の分子生物学
    1. 染色体と遺伝子の構造
    2. 遺伝子発現制御機構
    3. エピジェネティクス制御
  2. 遺伝子関連検査とは
    1. 生殖細胞系列
    2. 体細胞遺伝子検査
    3. 病原体核酸検査
  3. どの段階を検査するのか
    1. genomic DNA : germ lineなら遺伝性疾患、 腫瘍細胞
    2. mRNA: BCR-ABL chimera mRNAに代表されるように残存腫瘍の検出、治療効果判定
    3. 遺伝子産物:タンパク、機能性RNA
    4. エピジェネティック
  4. 遺伝子関連検査技術と報告
    1. プローブ法
    2. PCRあるいはPCR以外の方法での遺伝子増幅法
    3. 染色体検査とFISH
    4. 変異の表記法. 核酸、タンパク、染色体
  5. 遺伝子関連検査材料とその問題点
    1. 検体
      • 末梢血
      • 骨髄血
      • 髄液
      • 尿
      • 便
      • 膵液
      • 乳汁
      • 腫瘍組織
    2. 問題点:正常細胞の混入は避けられない
      microdisection後に核酸抽出する
      in situ hybridization, in situ PCR,
      protein productを見るなら、immunohistochemistry
  6. 疾患の責任遺伝子
    1. 悪性腫瘍
      1. 診断 治療に直結する情報BCR-ABL、HER2、PML-RARα、EGFR, ALK
      2. 診断基準あるいは確定診断
        • t (8,14) IGH-MYC
        • リンパ性腫瘍ならば、IgやTCR geneの再構成確認
      3. Cancer proneかどうか、また遺伝性腫瘍
      4. 発生したtumor cell のcharacteristics
        • 増殖速度、 組織侵入能、転移能、治療応答性
      5. 残存腫瘍、再発の検出・・・腫瘍細胞の存在
    2. 遺伝性疾患
      • 責任遺伝子とその変異の型
      • 欠落、点変異、リピート数異常など
      • 基準範囲と臨床判断値
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 福地 邦彦
    昭和医療技術専門学校
    特任教授 / 医師

会場

芝エクセレントビル KCDホール
東京都 港区 浜松町二丁目1番13号 芝エクセレントビル
芝エクセレントビル KCDホールの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/20 マイクロバイオームの実用化にむけた課題と現状 オンライン
2025/2/21 ヒューマンエラー防止に必要なSOPの書き方の工夫と文書管理 東京都 会場・オンライン
2025/2/21 製造/ラボにおける監査証跡の具体的な運用方法・管理と効率的なレビュー手順・頻度 (どこまですべきか) ・記録の残し方 オンライン
2025/2/21 非臨床試験 (基礎研究、信頼性基準試験) における電子データ完全性確保・電子ノート使用とクラウド利用でのデータ管理 オンライン
2025/2/21 GMPにおける (製造・試験) 外部委託業者管理・監査の留意点とチェック項目 オンライン
2025/2/21 Computer Software Assuranceセミナー オンライン
2025/2/25 PMDAから高評価が得られるメディカルライティング中級講座 オンライン
2025/2/26 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2025/2/26 試験検査室管理におけるGMP対応の重点チェックポイント オンライン
2025/2/26 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Cコース:製造技術・品質管理/品質審査編) オンライン
2025/2/26 CSVの基本理解と現場での実用ノウハウおよびCSV実施判断 オンライン
2025/2/26 滅菌バリデーションの具体的な計画書・記録書・報告書の作成セミナー (医薬品) オンライン
2025/2/26 PIC/S GMP Annex I 改定セミナー オンライン
2025/2/27 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン
2025/2/27 「GMP監査マニュアル」の活用による効果的かつ効率的なGMP監査の実施と現場運用のポイント オンライン
2025/2/27 GMP違反とヒューマンエラーに対する教育訓練の考え方とQA視点による抑制・防止対策事例 オンライン
2025/2/27 改正GMP省令を踏まえたGMP適合性調査対応 効率的なGQP/GMP-QA連携とQA/QC業務範囲の明確化 オンライン
2025/2/27 GMP/GQP-QAが行うべき逸脱管理とCAPAの適切性の評価とチェックリストの活用 オンライン
2025/2/27 改正GMP省令で求められているGMP文書・記録の作成・管理のポイント オンライン
2025/2/27 少人数体制にも対応したGMP-QA業務・監査のポイントセミナー (全5コース) オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/10/27 国際共同試験におけるICH-E6改訂のインパクト・QMS構築