技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品・化粧品工場のヒューマンエラー低減策の進め方

ミス最少化のためのノウハウを伝授する

医薬品・化粧品工場のヒューマンエラー低減策の進め方

~事例から見た発生要因究明のポイントと再発防止策~
大阪府 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年7月11日(木) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 医薬品製造・試験の実務者に必要なGMPの重要事項
  • ヒューマンエラーに関する基礎知識
  • ヒューマンエラーを誘発する組織エラーに関する知識
  • ヒューマンエラーを招くヒューマンファクター
  • 実務者のモチベーション維持のための方策
  • 組織コミュニケーションの活性化の考え方・手法

プログラム

 ヒューマンエラーによる品質トラブルが多大な経済損失と製品品質への不信を招き、場合によっては企業経営に重大な影響を及ぼすことは周知のとおりです。ヒューマンエラー対策には実務担当者が製造や試験検査の現場で留意すべき知識や技術を身につけることに加え、管理者が実務担当者のモチベーション維持のために配慮すべきことを知識として知っておくことも大切であり、工場全体としての組織的な対応が求められます。そのためには、マネジメント層を含む組織の各層が、ヒューマンエラーに関する基礎的な知識を含むヒューマンエラー低減策を共有することが重要と考えます。
 本セミナーはこのような考えに立ち、ヒューマンエラー低減化に関する考え方と進め方を総合的な視点から仔細に考察するものです。

  • はじめに
    • 人はなぜ失敗するのでしょうか?
    • 医薬品は微量で生理活性をもつ極めて特殊な製造物!
    • 医薬品の品質保証とは?
  1. ヒューマンエラー最近事例とその原因の考察
  2. 基本事項の確認
    • ヒューマンエラーって何?
    • ヒューマンエラーと医薬品製造
    • 医薬品・化粧品・食品企業等の主要業務の流れ
    • 製造販売業 (本社機能) と製造業 (工場) の薬事品質保証体制‏
    • 医薬品の品質保証と開発/生産の流れ
    • 医薬品受託製造 (OEM) 業者の留意すべき点
    • 医薬品企業のリスクと危機管理を踏まえた経営視点
    • 品質トラブル事例:異物混入問題により企業が受ける影響
    • 製造現場における品質確保と4M+1M
    • 医薬品生産におけるヒューマンエラー発生の背景
  3. ヒューマンエラー対策に関する基礎知識
    • 人間は完全ではない!
    • 人間の能力の限界と錯視
    • ヒューマンファクター (人間本来の特性)
    • 人間の特性とヒューマンエラーの要因
    • 認知行動プロセスとヒューマンエラー対策
    • 責任者の判断ミスが事態を大きくする!
    • ヒューマンエラーは原因か?
    • ヒューマンエラーで済まさず必ず根本原因を究明するクセをつける!
    • 3現主義で根本原因を究明し3原主義で対策を講じよう!
    • ミスの原因は1つではない
    • 当事者エラーと組織エラー
    • ミスを起こした当事者を責めない!
  4. ミスにつながる人間の特性・弱点
    • 人間はどんなときに間違えるか?
    • ヒューマンエラーを防ぐ6つの留意点
    • 記憶の特性を知る
    • 知識不足/教育訓練の重要性
    • 集中力/注意力の欠如
    • コミュニケーション不足
    • 習熟と不慣れ
    • モチベーション
    • 潜在リスクを注意喚起表示でごまかさない!
    • 適応力は要注意!
    • 集団的浅慮とリスキーシフト
  5. 製薬工場におけるヒューマンエラー対策の基本的な考え方
    • ミスが起きることを前提に対策する/重大なミスは回避する
    • 対策に取り組むタイミングとリスクの大きさ (早期発見早期治療)
    • GMPの3原則とヒューマンエラー対策
    • 日常の5S及び4M管理の徹底による継続的改善
    • GMPの主要な管理事項と目的
    • モノ造りのフロー/4Mと上流管理の重要性
    • SOPの理解とトラブル対策
    • 製造設備 (Machine) の維持管理の重要性
    • 工程を管理することの重要性
    • 医薬品の品質保証とは?
    • QC業務の重要性を理解しよう!
    • ラインクリアランス/員数管理
    • 変更/逸脱は継続的工程改善のチャンス
    • CAPAの概念/CAPAシステムの基本フロー
    • 教育訓練の実効性評価とヒューマンエラー対策
    • 想定力の強化とコミュニケーションの重要性
    • 現場を重視しよう!
    • 開発段階の検討不足は生産でのミスに直結する!
  6. ヒューマンファクターとトラブル対策
    • 作業前後の整理整頓は周到に!
    • 思い込みがミスを招く
    • 職場のコミュニケーションの重要性
    • モチベーションと集中力/モチベーション向上のヒント
    • 作業興奮とモチベーション
    • 目標は習慣化により成就する!
    • 作業環境・システムの整備と教育訓練
    • 職員の質と製品の品質/GMPの基礎になる部分が大事
    • 表示へのポップアウト効果の応用
    • 無理があるとトラブルが起きる
    • 重大なトラブルになる前に対策を打つ
    • 失敗は成功のもと
    • ミスは繰り返される (根本原因を究明し対策を打つ)
    • 面倒くさいのが人間/好きこそものの上手なり!
    • ミス最少化の基礎は学びにあり
  7. 工程トラブル事例とそこからの学び
    • 事例1.外用剤調製工程
    • 事例2.固形剤造粒工程
    • おわりに
      • ミスを繰り返さないために!
      • 組織を全機させるための考え方と基本要件

会場

ドーンセンター

4F 大会議室1

大阪府 大阪市 中央区大手前1丁目3-49
ドーンセンターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/7 GMP査察の指摘事項をふまえたQA・バリデーションの考え方と対応/回答時の留意点 オンライン
2024/5/7 医薬品開発における事業性評価・ポートフォリオ分析と意思決定手法 オンライン
2024/5/7 化粧品主要国成分規制と広告規制及び輸出入の留意点 オンライン
2024/5/7 安全性定期報告書等の作成にむけた安全性集積データの見方・評価と文章作成のコツ オンライン
2024/5/7 非GLP試験の書面調査と過剰に陥らない効率的な信頼性確保の基準 オンライン
2024/5/8 国内外査察指摘をふまえたGMP記録の残し方・管理と逸脱・OOS・OOT発生時の対応 (処理手順/フロー/線引き) オンライン
2024/5/8 リアルワールドデータ (RWD) を活用するための薬剤疫学基礎セミナー オンライン
2024/5/8 中東主要国の薬事規制比較と現地対応手法 オンライン
2024/5/8 品質管理の基礎 (4日間) オンライン
2024/5/8 フロー合成・連続生産・マイクロリアクター/スケールアップコース (2日間) オンライン
2024/5/8 品質管理の基礎 (3) オンライン
2024/5/8 核酸医薬品の特許戦略 オンライン
2024/5/9 薬価申請・原価計算方法と交渉で有効なデータ取得ならびに資料作成の重要ポイント オンライン
2024/5/9 無菌・滅菌製品、滅菌プロセス、滅菌バリデーション業務者教育コース (初級・入門 Aコース + 中・上級 Bコース) オンライン
2024/5/9 無菌・滅菌製品、滅菌プロセス、滅菌バリデーション業務者教育コース (初級・入門 Aコース + 中・上級 Bコース) オンライン
2024/5/9 滅菌バリデーションの深堀と見落としがちな滅菌バリデーションの留意点、最新米国FDA等EO環境問題と代替滅菌プログラム動向、無菌性保証とパラメトリックリリース (PIC/S ANNEX17) とその推奨 オンライン
2024/5/9 滅菌の基礎と滅菌バリデーション入門 オンライン
2024/5/10 データインテグリティに対応した紙ベースのGMP文書・記録の作成、保管、管理、廃棄のポイント オンライン
2024/5/10 具体的データ事例を用いた安定性試験の統計解析と規格設定 オンライン
2024/5/10 ICH M7ガイドラインに則ったニトロソアミン類不純物の評価・管理に関する最新動向と当局の考え方 オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2022/3/10 改正GMP省令対応 QA (品質保証) 実務ノウハウ集
2022/1/12 製造DX推進のための外観検査自動化ガイドブック
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/18 医療機器の設計・開発時のサンプルサイズ設定と設定根拠
2021/10/11 抗ウイルス薬
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)