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生産性向上、コスト低減のための工場のレイアウト設計・変更とその考え方

生産性向上、コスト低減のための工場のレイアウト設計・変更とその考え方

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年3月29日(金) 10時00分 17時00分

修得知識

  • 既存の工場にIoTやAIを導入する際の効率的、効果的なレイアウト設計のポイント

プログラム

第1部. 既存工場にIoTを導入する際の工場レイアウトの考え方、変更の留意点

(2019年3月29日 10:00〜12:00)

 工場レイアウトの設計、改善において、レイアウトの鍵「PQRST」の再確認が重要である。特にこれから、IoTを導入して、大幅な生産性向上やコスト低減を狙っている工場において、最初に見直しすべき項目といって良い。このPQRSTの再確認によって、システマティックなレイアウトの計画 (SLP) が可能となる。そして、SLPのステップを使いながら、理想的なレイアウトとしての付加価値直結の工程中心で、生産システムを構築し、ロスの生む運搬や停滞を低減した新レイアウトに、各種のIoTツールを目的に応じて、効果的に活用する。IoT機器やシステムは、ムダの多い既存レイアウトの設備から直結したり、既存設備に、そのまま装着、設置するのでなく、ムダを取り除いた効率的な新工場のレイアウトに導入、活用してこそ、安価に、その威力を発揮してくれるものである。その要点と活用例を紹介する。

  1. 工場の仕事とは生産である、運搬や停滞は排除する
  2. レイアウトの鍵「PQRST」とレイアウト設計・改善の手順
  3. 付加価値直結の作業のみでレイアウトを再構築する
  4. 新レイアウトにおけるIoT活用例
    1. 効率管理関係
    2. 生産管理関係
    3. 在庫管理関係
    4. 設備保全関係
    • 質疑応答

第2部. IoT、AI導入の視点からみた工場のレイアウト、データ取得のポイント

(2019年3月29日 12:45〜14:45)

 IoT (Internet of Things) 時代においては、ものづくりを行う製造業にとって、製 造現場のIoTによる改善/改革は避けることはできない必須項目です。特にマスカスマイ ゼーションに対応するための工場レイアウト設計のノウハウを習得する必要があります。 また、工場レイアウト設計にはSLP (Systematic Layout Planning) などを利用することも多 いですが、IoT時代においてはデータ取得や通信の観点から新たな考え方が求められ ます。当講演では、IoTの製造現場の導入に多数の経験があるコンサルタントとして活動 している講師が、上記のIoTに関連する工場レイアウトとデータ取得についてのポイントを わかりやすく解説致します。

  1. IoT (Internet of Things) の概要
    1. IoT (Internet of Things) の本質
    2. AI (人工知能) の活用方法
    3. マスカスマイゼーションとは? (事例紹介)
    4. RFIDの活用
    5. 産業用ロボットの今後 (自律するロボット)
  2. IoT (Internet of Things) 時代の工場レイアウト
    1. 生産性向上のために工場レイアウト設計
    2. SLP (Systematic Layout Planning) とは?
    3. IoT (Internet of Things) 時代のレイアウト
    4. AI (人工知能) による最適レイアウト設計
  3. IoT、AI導入の視点からみたデータ取得
    1. 工場におけるデータの集め方 (含むセンサー/PLC/通信方法)
    2. 人作業、機械作業のデータ収集の項目と収集のポイント
    3. 振動センサーの設置のノウハウ
    4. IoTボード (アルディーノ/ラズベリーパイ) の活用法
      (【デモ】光センサによる時系列光度データのAIによる分析)
    5. 工場経営におけるリアルタイムマネジメント
    • 質疑応答

第3部. 工場のロボット化・自動化の考え方とレイアウト設計

(2019年3月29日 15:00〜17:00)

 日本の製造現場では、ロボットやITを活用した革新的な生産性向上に対する取り組みが遅れています。欧米から端を発したインダストリー4.0に対応して、日本国内でもIoTの普及と労働者人口の減少とあいまって、大手メーカーだけなく中小メーカーにおいても自動化設備や革新的な自動化ラインの計画・導入は飛躍的に高まっていくと考えられ対策が急務となっています。自動化に関わる生産技術者の経験や知識や力量、そして管理者の自動化を推進していくためのマネージメント力が企業の優劣や勝敗を決める重要なカギとなります。
 そこで本講座では、生産技術者やミドルマネジメント層を対象に“自動化を進めるにあたり設備レイアウト設計に必要な基礎知識とIoTを活用した生産ライン構築の対応”について解説します。具体的には、競争力のある生産ラインのあるべき姿、自動化のレベルの定義、自動化ライン構築の重要ポイントやIoTの活用技術について実例を交えて解説します。自動化をどう具体的に進めていくべきか、自社で自動化を進めていくためには何をすべきかを詳しく説明します。競合他社に生産性で優位に立つための方策を立案し実現していくために、本セミナーをご活用いただければ幸いです。

  1. 生産性向上の課題と対策
    1. 日本の労働生産性低下の原因は何か?
    2. 生産ラインに不可欠なものは?
  2. 自動化ラインの概要と自動化レベル
    1. 自動車の自動運転に対応した生産ラインの自動化レベルとは?
    2. 安定した品質で生産するための仕掛けとは?
    3. 加工の自動化レベルの定義と実施例の解説
    4. 組立の自動化レベルの定義と実施例の解説
  3. 自動化ライン構築に必要な考え方と要素
    1. 自動化する前にやっておくべきこと
    2. 何をロボットでどう自動化するか
    3. ロボットの種類と選定のポイント
  4. インダストリー4.0に対応した生産ライン自動化
    1. 自動化に必要なネットワーク技術
    2. セットアップ内作化技術
    3. モニタリングシステムのレイアウト設計
    • 質疑応答

講師

  • 田村 孝文
    株式会社 MEマネジメントサービス
    マネジメントコンサルタント
  • 高安 篤史
    合同会社コンサランス
    代表
  • 村山 省己
    TSF自動化研究所
    代表

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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