技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

乳化重合・懸濁重合等による高分子微粒子の調製

乳化重合・懸濁重合等による高分子微粒子の調製

~重合速度・粒子径の制御~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、微粒子分散系ラジカル重合における反応速度と、生成される粒子径を制御するための考え方を解説いたします。

開催日

  • 2019年3月22日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 乳化重合に関連する技術者、研究者
    • 塗料
    • 繊維処理剤
    • 接着剤 など

修得知識

  • 微粒子分散の基礎
  • 微粒子分散の安定化
  • 高分子製造速度(重合反応速度)の制御
  • 生成される微粒子の直径・分布の制御

プログラム

 乳化重合などの、微粒子が分散した系でのラジカル重合は、バルク重合などの均相系重合に比べて高分子 (樹脂) を高速に製造できる場合が多く、大量生産に有効であり、また高分子の微粒子が分散したラテックスを直接得ることができる方法です。特に最近は機能性物質や薬剤を内包したマイクロカプセルなど機能性微粒子材料を得るための方法として利用されつつあります。微粒子の直径およびその分布を制御することで高分子微粒子の機能性を高めることが可能な場合があります。
 本講座では微粒子分散系ラジカル重合における高分子製造速度、すなわち重合反応速度と、生成される微粒子の直径 (およびその分布) を制御するための基本的な考え方を解説します。

  1. 微粒子を形成するラジカル重合の分類と反応時の系の状態変化
    1. 懸濁重合とミニエマルション重合
    2. 分散重合とソープフリー乳化重合
    3. 乳化重合とマイクロエマルション重合
      ~期間I,II,IIIと粒子数およびモノマー濃度の経時変化
  2. 微粒子分散系ラジカル重合における重合速度の定式化と制御
    1. 重合速度の表記法
    2. モノマー滴や高分子微粒子の大きさが重合速度に及ぼす影響
    3. 含まれる素反応と物質移動現象
    4. 重合速度の理論的導出方法と近似解
    5. 粒子内平均ラジカル数の挙動とそれが意味するもの
    6. 重合速度の制御
  3. 生成粒子数と粒子直径の制御
    1. 粒子数と粒子直径の関係
    2. モノマーおよび乳化剤の性質による、 粒子数の開始剤濃度、乳化剤濃度、モノマー仕込量への依存性の分類
  4. 懸濁重合・ミニエマルション重合における粒子径制御
    1. 攪拌法・攪拌条件と液滴調整法 (マイクロチャネル法など)
    2. 分散安定化の方法 (分散安定剤とハイドロホーブ)
  5. 乳化重合とその応用法における粒子径制御
    1. マイクロエマルション重合
    2. ソープフリー乳化重合

会場

江東区産業会館

第5展示室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/21 カーボンナノチューブの分散・成膜および応用展開 オンライン
2025/4/21 塗布膜形成・乾燥のメカニズムとその制御 オンライン
2025/4/22 粉体・微粒子における帯電・付着力とコントロールおよびその評価 オンライン
2025/4/22 5G/6G時代の高周波基板材料に求められる特性と材料設計・低誘電損失化技術 オンライン
2025/4/22 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2025/4/23 微粒子・ナノ粒子の作製・表面修飾・分散と応用 オンライン
2025/4/23 ナノ粒子・微粒子の分散凝集の基礎と分散安定性の評価 オンライン
2025/4/23 ゲル化剤・増粘剤の基礎・特性・評価法 オンライン
2025/4/23 プラスチック強度設計に必要な材料特性と設計の進め方 オンライン
2025/4/23 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2025/4/24 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2025/4/24 樹脂の硬化反応におけるレオロジー解析 オンライン
2025/4/25 ゴム材料における摩擦・摩耗現象の理解と制御・対処に必要な基礎知識 オンライン
2025/4/25 高分子の構造解析手法と構造制御技術 オンライン
2025/4/25 水性塗料の設計技術とトラブル対策 オンライン
2025/4/28 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ オンライン
2025/4/28 ゾル-ゲル法の基礎と材料合成、(新規) 材料開発で活用するための実用的な総合知識 オンライン
2025/4/28 熱硬化性樹脂の基礎と応用 オンライン
2025/4/28 分子動力学 (MD) 法の基本原理・具体的な技法から高分子材料開発への応用 オンライン
2025/4/30 微粒子の付着力・凝集力・摩擦力測定解析法とその応用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集
2018/11/30 エポキシ樹脂の高機能化と上手な使い方
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2018/2/28 顔料分散の基礎講座
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/11/29 二軸押出機
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/8/25 粉砕・分散技術の基礎と応用・トラブルシューティング
2014/7/15 乳化・懸濁重合法の基礎と応用
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書