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認知症治療薬開発の現状と今後必要とされる薬剤の開発

認知症治療薬開発の現状と今後必要とされる薬剤の開発

~臨床試験での留意点、開発失敗事例を踏まえて今後の創薬について解説~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年2月22日(金) 12時30分16時00分

修得知識

  • 臨床試験における被験者募集および脱落防止に対する考え方
  • 認知症治療薬開発R&Rにおける世界と日本の差
  • 認知症領域における被験者リクルートメントの注意点
  • 参考となる他領域の事例紹介

プログラム

第1部. 認知症治療薬開発におけるR&R (Recruitment & Retention)

  1. 被験者募集と脱落防止に対する取り組み
  2. 臨床試験における患者中心主義の取組み
  3. 患者中心主義の海外事例 ~患者経験の収集/活用事例・臨床試験での留意点
  4. 今後の課題と展望 など

第2部. 認知症薬の現状と今後必要とされる薬剤の開発

 現在、米国を中心に認知症予防薬に対して以下の臨床試験が進行している。対象は前臨床性アルツハイマー病患者 (Preclinical AD patients) である。 () 内は被験者数を示す。

  • APIADAD: PSEN1 mutation carriers (300)
  • API – APOE4: Homozygous APOEε4 carriers (1340)
  • DIAN – TU: PSEN1, PSEN2 and APP mutation carriers (210)
  • A4: Amyloid PET positive humans (1150)

これだけの被験者を集め、臨床検査を行うために、1兆円を超える費用を要したと考えられるが、これらの試みは失敗する可能性が非常に大きい。
 本講演では、米国における試みが何故失敗するかについて解説し、新しい創薬への道を提案する。

  • はじめに
  1. アルツハイマー病の発症機構
  2. アルツハイマー病治療薬 (予防薬) の盛衰
    1. コリンエステラーゼ阻害剤
    2. NMDA受容体ブロッカー
    3. γセクレターゼ阻害剤
    4. βセクレターゼ阻害剤
    5. 抗体医療
  3. 前臨床試験のために開発された動物モデル
    1. 過剰発現に依存する第一世代モデル
    2. 第一世代モデルにおける二つの不確定性
    3. 過剰発現に依存しない第二世代モデル
  4. 予防薬開発におけるパラダイムシフト:症状からバイオマーカーへ
    1. 血中Aβ42
    2. 血中タウ
  5. タンパク質の定常量は合成系と分解系のバランスで規定される
    1. Aβ分解酵素ネプリライシンの同定 (Iwata et al, Science, 2001)
    2. ネプリライシン活性化因子ソマトスタチンの同定 (Saito et al., Nat Med, 2005)
    3. 種類のソマトスタチン受容体サブタイプ (Nilsson et al, in preparation)
    4. 標的GPCRの同定
  6. 経口投与可の低分子アルツハイマー病予防薬のスクリーニングへ向けて
  7. 次世代型モデル動物を用いた前臨床試験

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9階 会議室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

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