技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

スパッタリング薄膜における応力発生と付着力 (2日間)

スパッタリング薄膜における応力発生と付着力 (2日間)

東京都 開催 会場 開催 個別相談付き

概要

本セミナーは、スパッタリングプロセスの基礎から解説し、現場において遭遇する様々なトラブルに対応する力を身に付けることを目標としております。

開催日

  • 2018年12月19日(水) 12時30分 10時00分
  • 2018年12月20日(木) 10時00分 16時00分

受講対象者

  • スパッタリング・成膜に関連する技術者
    • エネルギー分野
      • 反射防止膜保護膜
      • 透過膜太陽電池
    • 光学分野
      • 増透膜
      • 反射防止膜
      • 偏光膜
      • 保護膜
      • 赤外透過膜
      • 赤外線フィルター
      • 紫外線フィルター
    • ディスプレイ
      • 絶縁膜
      • 透明電極
      • 発光膜
    • 表面処理
      • 表面硬化膜
      • 固体潤滑膜 など
  • スパッタリング・成膜で課題を抱えている方

修得知識

  • スパッタリング法の基礎
  • スパッタリング薄膜の内部応力
  • スパッタリングプロセスにおける異物発生と抑制

プログラム

 スパッタリング法は、工業的に広く使われている薄膜作製法である。スパッタリング法の特徴として、基板温度を上げることなく、物性に優れた薄膜が得られるということが挙げられる。これは、スパッタリング法においてターゲットから発生した粒子が大きなエネルギーを持つがゆえである。
 しかしながら、同時にこのスパッタ粒子の大きなエネルギーが異物の発生を引き起こしたり、薄膜に大きな応力を残留させたりするという短所をも生じさせることになる。応力の残留と、それにともなう付着力の低下はプロセスやデバイスの信頼性を保証する上での大きな問題であり、スパッタリング生産において必ず遭遇する問題であるともいえる。
 本講演では、スパッタリング法の技術基盤を学んでいくことにより、生産あるいは技術開発の現場において遭遇するいろいろなトラブルに対応する力を身につけていくことを目標とし、スパッタリングプロセスの特徴とスパッタリングプロセスにより得られる薄膜物性の特徴を解説する。生産あるいは技術開発の現場で活躍するエンジニアに必須の講義である。

  1. 基盤技術
    1. 真空の基礎
    2. プロセスプラズマの基礎
    3. 薄膜成長機構の基礎
  2. スパッタリング法の基礎
    1. スパッタリングとは
    2. スパッタリング率とスパッタリング粒子の持つエネルギー・サーマライゼーション
    3. スパッタリング法により堆積された薄膜構造の特徴
      1. スパッタリングされた粒子の持つエネルギーの膜構造への影響
      2. 基板温度・放電圧力の膜構造への影響
      3. スパッタリング法の非平衡性とその薄膜物性への影響
  3. 各種スパッタリング法
    1. 直流スパッタリング法
    2. 高周波スパッタリング法
    3. イオンビームスパッタリング法
    4. 反応性スパッタリング法
      1. 反応性スパッタリング法と非反応性スパッタリング法
      2. 化合物モードと金属モード
      3. 化合物薄膜堆積における薄膜堆積速度の向上
      4. 化合物薄膜堆積における負イオンの影響
  4. 弱点を克服したスパッタリング法
    1. パルススパッタリング法とACスパッタリング法
    2. ハイパワーパルススパッタリング法
    3. イオン化スパッタリング法
    4. 分離スパッタリング法
  5. スパッタリングターゲット
    1. スパッタリングターゲットの役割
    2. スパッタリングターゲットに求められる品質
    3. ターゲット品質の薄膜物性および再現性への影響
    4. ターゲット組成と薄膜組成
  6. 薄膜における内部応力
    1. 内部応力とは
    2. 内部応力の種類と発生機構
    3. 内部応力の評価方法
    4. 薄膜の構造と内部応力
    5. 内部応力評価の実例
    6. 応力の抑制方法
  7. 薄膜の付着力とは
    1. 付着のメカニズム
    2. 付着力と応力 – 力がかからなければ薄膜ははがれない –
    3. 付着力の評価方法
    4. 付着力評価の例
    5. 付着力の向上手法
    6. 基板硬さと付着力の関係
  8. スパッタリングプロセスのさらなる安定化を目指して
    1. チャンバー内の状態がプラズマの安定性に与える影響
    2. チャンバー内の状態が薄膜物性に与える影響
    3. ターゲットの状態がプラズマおよび薄膜物性に与える影響
    4. パッシブ制御から予知制御へ
  9. まとめ
    • 質疑応答

会場

江東区文化センター

3F 第2研修室

東京都 江東区 東陽四丁目11-3
江東区文化センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 30,000円(税別) / 32,400円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 90,000円(税別) / 97,200円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 120,000円(税別) / 129,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 180,000円(税別) / 194,400円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/12 プラスチック加飾技術の最新動向と環境負荷低減に向けた展望 オンライン
2025/2/19 スパッタリングによる成膜の基礎と製膜トラブル対策 オンライン
2025/2/21 表面処理・分析/接着分析 2日間講座 オンライン
2025/2/21 高機能化、高性能化のための表面処理法の基礎と表面分析法 オンライン
2025/2/21 自己組織化単分子膜 (SAM) の基礎と応用 オンライン
2025/2/27 防食技術者のための金属塗装の劣化とトラブル対策技術 オンライン
2025/2/27 コーティングプロセスにおける界面化学とレオロジー解析 オンライン
2025/2/28 ALD (原子層堆積法) の基礎とプロセス最適化および最新技術動向 東京都 会場
2025/2/28 精密バー塗布技術の基礎・応用 東京都 会場
2025/3/7 濡れ現象の基礎と計測 オンライン
2025/3/11 ウェットコーティング・単層、重層塗布方式の基礎とダイ膜厚分布・特許・塗布故障 オンライン
2025/3/13 「濡れる」現象の本質理解 オンライン
2025/3/14 測定・評価技術から取り組む薄膜の剥離・密着性の改善と制御 オンライン
2025/3/14 スパッタリング法の総合知識と薄膜の特性制御・改善、品質トラブルへの対策 オンライン
2025/3/21 濡れ現象の基礎と計測 オンライン
2025/3/24 接着制御・メカニズム解析の考え方と分析評価法 オンライン
2025/3/27 「濡れる」現象の本質理解 オンライン
2025/3/28 スパッタリング法の総合知識と薄膜の特性制御・改善、品質トラブルへの対策 オンライン