技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

未来予測による研究開発テーマ創出の方法

未来予測による研究開発テーマ創出の方法

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年10月9日(火) 9時30分 17時30分

プログラム

第1部. 長期視点に基づく研究開発テーマの課題

(2018年10月9日 9:30〜11:00)

顧客ニーズに対応するための研究テーマの取り組みに比べて、5年から10年先をにらんだ長期研究テーマとなると、その立案自体がさまざまな批評の的となるばかりではなく、仮に着手されても、検討途上でテーマ打ち切りの目にあうこともしばしばである。その一方、長期テーマの重要性を否定する意見は少ない。世の中には長期予測や将来展望を謳う書籍や調査資料は数多く存在し、長期テーマを全く手掛けないことに一抹の不安を覚えるのも現実である。本講演では、過去の予測例や過去に取り組まれた多くの長期テーマの現状を振り返り、立案の罠や取り組みのジレンマ、また、そこから想像される企業研究の風土問題点について私論を紹介する。

  1. 長期の意味は?
  2. 将来を予測してきた資料の例
    1. これまでどう予測されてきたか?
    2. その事例
    3. 年で劇的に変化してきた歴史
  3. アンゾフマトリックスと事業化の例
  4. 過去の取り組み例を振り返ってみる
    1. 各種事例
  5. 将来テーマ立案の例
  6. 補足
    1. 長期テーマを考えるに際して
  7. 長期視点に基づく研究開発テーマの課題に関する私論

第2部. 5~10年先を見据えた研究開発テーマ探索の仕方

(2018年10月9日 11:40〜13:40)

近年、研究開発テーマや新規事業テーマの創造に関して、従来とは異なる観点からの機会探索・テーマ創造ニーズが増大しています。未来予測の方法論には様々なものがありますが、我々がお薦めし、実践している「未来洞察」は、「非連続な未来からインスピレーションを得て、中長期の経営・事業戦略策定や新規事業創造に活用する」ことに適したアプローチです。未来の非連続性や不確実性を自社の戦略策定や事業・研究テーマ創造の源泉として活用する考え方です。本講座では、経営施策としてのイノベーションマネジメントに関して事例を交えて解説したうえで、「未来洞察」を活用した研究テーマ探索の進め方を、プロジェクト事例とともに紹介します。

  1. 経営施策の観点から見たイノベーションマネジメントのポイント
  2. テーマ創造
    1. 未来洞察を用いたアイデア創造・機会領域の導出
      1. 未来洞察とは
        1. 概説
        2. 活用事例 (テーマ創造以外も含む)
      2. 事実や仮説の延長線上での「未来イシュー」設定
      3. スキャニング手法を用いた「想定外社会変化仮説」設定
      4. 強制発想法を用いた「機会領域」導出
    2. 機会領域を起点とした研究開発テーマ策定
  3. テーマの評価について
    1. 評価システムの一般的な構造
    2. 評価プロセス
    3. 評価項目
  4. まとめ・質疑応答

第3部. 中長期ビジョンの設定と研究開発テーマへの落とし込み方

(2018年10月9日 13:50〜15:20)

新規事業やオープンイノベーションについて、多くの都市を含む市町村では、ビジネスマッチング・セミナー・展示会等が多く開催されている。技術開発だけでは、未来予測による研究開発テーマ創出は出来ない。企画、営業、経理、管理等々、技術には専門性を持たない人、別分野の専門性を持った人が不可欠である。これは、技術を知る人と知らない人のコミュニケーションが重要となる。「技術についてのイメージが共有されない」等、言葉での表現が困難になる。一般の人々にもわかるように、「技術の可視化」も重要となる。技術の高度化である先端技術は同じ名称で呼ばれていても、常に進化している。更に、注目したいのは、デザインの重要性について議論いただきたい。

  1. 自社技術の棚卸し
  2. 人財の棚卸し
  3. オープンイノベーション展開
  4. 現状の課題を把握する (デザインの重要性)
  5. 自社技術の棚卸しとリーダー
  6. 休眠特許の棚卸し
  7. FSによる評価
  8. まとめ

第4部. 中長期ビジョンの設定と研究開発テーマ創出の方法

(2018年10月9日 15:30〜17:30)

1891年の創業以来、歯磨、洗剤などのコンシューマープロダクトを主要事業として続けてきたライオン株式会社が、いかにイノベーションを起こそうとしているのか。今回は、本年1月に発足したイノベーションラボの設立の背景、そのミッション、ビジョンをお話し、それらの達成を目指した組織づくり、テーマづくりの試行錯誤の様子を事例を交えながら講演いたします。始まったばかりで大きな成果は挙げられておりませんが、皆様のご参考になれば幸いです。

  1. 設立の背景
  2. ミッション
  3. ビジョン
  4. 組織体制
  5. マインドセット
  6. デザインシンキング
  7. オープンイノベーション
  8. 具体的事例 (1)
  9. 具体的事例 (2)

講師

  • 宮永 俊明
    日鉄ケミカル&マテリアル 株式会社 経営企画部
    ゼネラルマネジャー
  • 石野 幹生
    株式会社 日本総合研究所 リサーチ・コンサルティング部門 未来デザイン・ラボ
    シニアマネージャー
  • 池端 正一
    大和ハウス工業株式会社
    副理事
  • 宇野 大介
    ライオン株式会社 研究開発本部 イノベーションラボ
    所長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/3 研究DXへのデータ収集、構造化とプラットフォーム構築 オンライン
2025/4/9 ラボ・研究室における整理整頓のポイントと実験ノートの効果的な活用方法 オンライン
2025/4/10 未来予測のための情報収集とそのまとめ方、読み解き方 オンライン
2025/4/11 競合ベンチマーキングによるコア技術の選定とその評価、新規事業開発 オンライン
2025/4/14 技術ロードマップ作成入門と統合化・活用法 オンライン
2025/4/14 知的財産部門と他部門との連携体制、協力関係の築き方 オンライン
2025/4/15 R&Dマーケティング「基本編」「実践編」2日間セミナー オンライン
2025/4/15 研究者・技術者が価値ある活動を行うために絶対に知っておかなければならないマーケティングの基本理論 オンライン
2025/4/16 研究開発マネジメントと未来洞察を活用した新規事業テーマ創造 オンライン
2025/4/17 未来予測のための情報収集とそのまとめ方、読み解き方 オンライン
2025/4/18 AI、機械学習と従来型研究開発の現実的な組み合わせ方法 オンライン
2025/4/18 市場・製品・技術ロードマップの作成プロセスとその活動の全体体系 オンライン
2025/4/21 異業種R&Dリーダーのためのヘルスケア参入戦略 東京都 会場・オンライン
2025/4/22 研究開発部門が真に価値ある成果を生み出すために実行しなければならない日々のマーケティング活動 オンライン
2025/4/23 R&Dにおける戦略策定とテーマ評価の実践 オンライン
2025/4/23 技術ロードマップ作成入門と統合化・活用法 オンライン
2025/4/24 潜在ニーズを見つける具体的・体系的なプロセスと活動 オンライン
2025/4/24 AIを活用した特許調査および知財業務の効率化 オンライン
2025/4/25 省リソース開発プロセスによるR&Dテーマの設定・開発とそのポイント 東京都 会場・オンライン
2025/4/25 生成AIを活用したマーケティング業務の効率化と実践ノウハウ オンライン