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ポリマーフィルムの溶液法製造技術の基礎と実際

ポリマーフィルムの溶液法製造技術の基礎と実際

~化学工学的観点から見た基礎技術およびトラブル対応~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、フィルムの溶液製膜に関して、プロセス開発、設計、生産性向上などの必要な基礎技術について、現場で遭遇する事例を交えて解説いたします。

開催日

  • 2018年7月30日(月) 12時30分 16時30分

修得知識

  • 溶液製膜技術の特徴と意義
  • ポリマー溶液調製の基本技術
  • キャスティング/乾燥の基本技術
  • ウェブハンドリングの基本技術
  • 溶液製膜の品質と生産性のポイント

プログラム

 溶液製膜は特殊なポリマーのフィルム製造に用いられることもあり、プロセスについてはあまり知られていない。しかしLCDの普及に伴い偏光板の材料製造の他、耐熱フィルム、メンブレンの製造においても重要な役割を担っていることは周知の通りである。
 そこで本セミナーにおいては、長い歴史を有しながらもプロセス革新により偏光板保護フィルム事業へ転身したTAC溶液製膜のプロセスを中心に、歴史的経緯と意義を紹介する。併せてプロセス開発、設計、生産性向上などの必要な基礎技術も化学工学的観点より紹介する。現場で遭遇する事例も取り上げてプロセスの理解を深めたい。
 溶液製膜にはポリマープロセシング的な側面や自己支持性のフィルムを成形するという側面もあり、広範な領域が含まれるので溶液製膜の他、塗布や製膜にも参考になることを期待している。

  1. イントロダクション
    1. 溶液製膜の歴史
      • 何故、今溶液法なのか?
    2. 溶液製膜と溶融製膜
      • ポリマー設計が製造方法を考慮しているかどうか?
    3. LCDの普及と偏光板保護フィルム
      • 保護フィルムは何故重要か?
    4. LCD – TVのパラダイムシフト
      • LCD – TVの登場は薄型大画面化やデジタル放送を可能にしたのみならず産業構造まで変えた?
    5. 化学工学から見た溶液製膜技術
      • 溶液製膜プラントは石油精製プラントのようなもの?
  2. キャスト溶液の調製
    1. ポリマーと溶媒の選択
      • よく溶ける溶媒は乾燥しにくい?
    2. 溶液調製プロセス
      • ママコって業界共通語?
    3. 溶液精製プロセス
      • 沪過、濃縮、乾燥は重要な精製プロセス
    4. キャスト溶液調製における化学工学
      • ドープの物性変化がトラブルの元凶?
  3. キャスティングおよび乾燥
    1. キャスティングプロセス
      • 流延とも言い、面状品質にとっても重要!
    2. 剥離プロセスの重要性
      • 生産性に大きな影響を及ぼすプロセス
    3. 乾燥プロセス
      • 根本的に溶液製膜の効率を決定する
    4. キャスティングおよび乾燥における化学工学
      • 減率乾燥は内部拡散律速のプロセス、温度アップ以外の乾燥速度アップの方法は?
  4. ウエブハンドリングおよび後処理プロセス
    1. ウエブハンドリング技術
      • 溶液製膜プロセス内のフィルムは温度、物性、組成がどんどん変化するので一筋縄ではいかない…
    2. フィルムの後処理技術
      • 後処理とはフィルム製品の化粧か?
    3. 巻き取り技術
      • 何千年も前からある技術なのに何が難しいのか?
    4. ウエブハンドリングおよび後処理における化学工学
      • 溶液製膜は搬送するだけでなく、面状品質や物性品質を達成するために均一に乾燥したり、張力をコントロールしつつ乾燥する乾燥器の一部でもある…
  5. まとめ

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 第2研修室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

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お問い合わせ

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受講料

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: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
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    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
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