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エポキシ樹脂の高耐熱化技術

エポキシ樹脂の高耐熱化技術

~反応機構 / 分子設計 / 骨格導入 / 他物性との両立 / エポキシ樹脂の特徴を損なわずに、200℃以上の高温環境に耐える高耐熱化を実現するには~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年2月27日(火) 10時30分16時30分

プログラム

第1部 エポキシ樹脂の反応機構と耐熱性向上

(2018年2月27日 10:30〜12:10)

 エポキシ樹脂にはさまざまな硬化方法があります。それらを反応機構によって分類し、整理することは、硬化方法のより深い理解と、諸問題への対処、目的に応じた要求特性を実現することにつながります。本講座がその一助になるよう、わかりやすい解説を心がけます。

  1. エポキシ樹脂の化学構造と反応性 ~概要~
    1. エポキシ化合物の環歪み
    2. 1置換エポキシドと2置換エポキシドの違い
    3. 求核剤との反応・求電子剤との反応
  2. 逐次重合系に基づくエポキシ樹脂の硬化反応
    1. アミン類との反応
    2. チオール類・フェノール類との反応
    3. その他
  3. 連鎖重合系に基づくエポキシ樹脂の硬化反応
    1. アニオン開環重合
    2. カチオン開環重合
    3. その他
  4. 硬化剤の分子設計
  5. 耐熱性向上を目指したエポキシドの分子設計
    • 質疑応答

第2部 エポキシ樹脂の配合設計と耐熱性向上技術

(2018年2月27日 13:00〜14:40)

  1. エポキシ樹脂の耐熱性向上
    1. ガラス転移点の向上
    2. 耐熱分解性の向上
    3. 熱伝導性の向上
  2. フェノキシ樹脂の耐熱性向上
    • 質疑応答

第3部 フルオレン誘導体の特性と高耐熱、柔軟エポキシ樹脂の開発

(2018年2月27日 14:50〜16:30)

フルオレン誘導体の基本的な特徴 (高屈折、低複屈折、顔料分散、低硬化収縮、高耐熱性等) と応用事例を学び、エポキシ樹脂配合品の高屈折率化、高耐熱化 (高Tg化、耐熱黄変性向上) や柔軟性を向上するための方法を紹介します。
  1. フルオレンとは
    1. フルオレンの特徴
      • 高屈折率
      • 低複屈折
      • 高耐熱
      • 樹脂分散性
      • カーボン親和性等
    2. フルオレンの用途例
  2. フルオレン系熱硬化性樹脂 (エポキシ)
    1. 主な物性
      • 高屈折率×高Tg化
      • 高屈折率×耐熱黄変性
      • 高屈折率×高柔軟性
    2. 主な用途
  3. フルオレン系光硬化性樹脂
    1. 主な物性 (高屈折率×高耐熱黄変性×高柔軟性)
    2. 主な用途と配合技術
  4. フルオレン系熱可塑性樹脂
    1. 主な物性 (高屈折率×低複屈折)
    2. 主な用途と成形性・使いこなすための技術
  5. その他フルオレン材料
    • 質疑応答

講師

  • 須藤 篤
    近畿大学 理工学部 応用化学科
    教授
  • 高橋 淳
    三菱ケミカル 株式会社 三重研究所 高機能化学・情電研究室 電子光学材料グループ
    グループマネジャー / 主席研究員
  • 宮内 信輔
    大阪ガスケミカル株式会社 ファイン材料事業部 製品開発部
    部長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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