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未来予測による将来ビジョンの設定と研究開発テーマへの落とし込み方

未来予測による将来ビジョンの設定と研究開発テーマへの落とし込み方

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年8月23日(水) 10時00分 17時15分

プログラム

第1部. 5~10年先の研究開発テーマ創出に向けた研究運営のポイント

(2017年8月23日 10:00〜11:30)

 我々は、市場・流通の構造や消費者の嗜好がドラスティックに変化する時代に生きている。そのような中、5 – 10年先の市場獲得を目指す研究開発 (中長期テーマ) に投資しても、それが世に出る頃には既に技術が陳腐化していたり、変化の読みが誤っていたりという状況が生じかねない。いま研究管理者に求められているのは、不確実な状況の中で、中長期テーマを成功に導くマネジメントである。企業が持つ体質・風土によって、中長期テーマの成功・失敗要因は異なるものである。
 「成功確率」を高めるための要因抽出とそれに基づく研究テーマ設定・研究運営の改革について、ライオンでの事例をもとに述べたい。

  1. ライオンの紹介
  2. 中長期テーマの振り返りとそれに基づく研究開発のパラダイムシフト
    1. 研究テーマ・運営の改革の方向付け
    2. 未来視点・事業視点発想への転換
  3. 研究テーマ設定・運営改革の具体例
    1. 重点研究領域の設定と研究の方向性
    2. ライオンR&Dが目指す2030年の姿
    3. ビューティフルエイジング研究の事例
  4. 中長期テーマを成功させるための研究風土の改革
    1. 中長期テーマ創出・推進する上での阻害・促進要因
    2. 不確実性に基づく研究管理
    3. 中長期研究テーマのパラダイムシフト
    4. オープン化の促進
    5. 研究組織と人材育成学

第2部. 中長期ビジョン、技術戦略の策定と研究開発テーマの発掘

(2017年8月23日 12:15〜13:45)

 企業活動の目的は、現在及び将来の顧客の価値を探り、それに見合った製品・サービスを準備し、自社の持続的成長と利益を得ることにある。しかし近年の我が国企業は、顧客価値に適した製品・サービスを生み出す経営ができず、十分な利益も得ることができていない。 その理由は多様だが、中長期的な顧客価値の把握力やそれを自社のビジネスモデルや技術戦略、研究開発テーマに落とし込む工夫不足も一因とする調査結果がある。
 本講演では、自社が、どの分野で将来の顧客価値を提供するかを示す中長期ビジョンとそれを実現する技術戦略の策定、戦略に見合った研究開発テーマを適切に発掘・評価するやり方を解説する。

  1. 日本企業の研究開発投資効率、研究開発成果を事業に結び付ける力低下の実態
  2. 研究開発成果を事業に結び付きにくくしている阻害要因は何か
    1. 阻害要因の一因とされる、未来洞察、未来の顧客の価値把握力不足
  3. 研究開発成果を将来の事業に結び付けるのに重要な企業の中長期ビジョンとは
    1. なぜ中長期ビジョンが必要か (長・短期志向と企業の成長性、高利益性との関連)
    2. 中長期ビジョンをどう策定するか
  4. 中長期ビジョンを事業/技術戦略、事業/技術ロードマップにどう落とし込むか
    1. ビジョンが曖昧な場合の対応の仕方
  5. 技術戦略に結び付く研究開発テーマをどう発掘、評価するか
    1. テーマ発掘までの全社的枠組み
    2. 研究開発テーマ発掘や絞り込み評価で考えるべき要因は何か
    3. 新規/既存事業別、製品のライフサイクル別、R/D別、基盤技術/コア技術別のポイント
    4. 社外のアイデアの取り入れ方
    5. シースとニーズを研究開発テーマでどう結び付けるか
    6. 筋の良いテーマと悪いテーマをどう見分けるか

第3部. 中長期ビジョンの設定と研究開発テーマへの落とし込み方

(2017年8月23日 14:00〜15:30)

 企業における「研究開発」とは、自分たちの「未来」を具現化することである。「未来」を考えていない研究テーマなどない。研究開発に携わる方々は、それなりにしっかりとした自分の「未来予測」を持っているのである。しかし、「未来予測」に関する本も数多出版されている。未来はいつでもだれにとっても不確実なのである。それゆえ各社のHPでの「将来のターゲット」はどれも似通ってくる。「研究開発」は「千三つ」と云われるまでもなく、そもそも難しい。ということはむしろ、「研究開発テーマの企画や提案手法」に鍵がある。
 講演では、その鍵を掴むためのヒントにしていただくべく、テーマ企画の考え方や手法をお話しする。

  1. 化学企業各社の重点・ターゲット領域
  2. トップダウンかボトムアップか/経営・技術戦略
  3. ポートフォリオマネジメント
  4. 新技術開発・新市場開発/技術・市場マトリクス
  5. プロジェクトの資源配分と戦略
  6. イノベーション/オープンイノベーション
  7. イノベーションダイヤグラム/不確実性のマネジメント
  8. ニーズとシーズのキャッチボール
  9. 両利きの経営/「探索」と「深化」/コンピテンシートラップ
  10. イノベーションを産む土壌

第4部. 長期視点に基づいた将来市場、技術の予測と研究開発テーマの発掘

(2017年8月23日 15:45〜17:15)

 多くの日本企業では、既存事業が成熟化あるいは衰退しているにも係わらず、新規 事業の創出がなかなか進まないという大きな課題を抱えている。 その要因の一つとして、企業の将来ビジョンから導かれる目標事業領域が明確でない ため、中長期研究開発戦略が曖昧になっていることが挙げられる。
 新規事業創出を成功に導くために、将来市場、技術の予測を如何にすべきか、長期的 視点で物事を捉えるときの重要ポイントを提示する。 次に将来予測から研究開発テーマを発掘する際の様々な手法について、実例を挙げな がら具体的に示す。 その中で、技術企画人材等の人材育成策についても言及する。

  1. 将来ビジョン
  2. 目標事業領域
  3. 市場、技術変化
  4. 破壊的技術
  5. 将来予測期間と手法
  6. マクロトレンド
  7. インフォメーションとインテリジェンス
  8. コア技術、コア技術戦略
  9. 研究開発ポートフォリオ
  10. 技術戦略、技術企画人材

講師

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
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主催

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